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<13/Ottobre(10月)/2001> a Orvieto vol.1 <2001年10月13日(土)>

今日はいよいよローマ初体験!の日。大丈夫だとは思うけど、やっぱりドキドキーーーぃ。
まずはその前に立ち寄るオルヴィエートに神経を集中させねば。

というワケで、朝8時13分発の列車に乗るべく、7時前には起床。窓を開けると外はまだお月さまが見えるくらいの暗さで、通りもひっそりとしています。冷たい空気が流れこみ吐く息も白い。昼間との気温差は15℃くらいあるんじゃないかしら....
テレビの天気予報によると、今日も全国的に快晴で、ローマはなんと27℃になるらしい。
昨夜のうちにSISLEYでTシャツを2枚も購入。これで何とかなるだろう。
駅まで、丘をひたすら下っていくタクシーの中から見える朝焼けがとてもロマンチック。
以前車で訪れた時、10キロほど離れたところから、小高く盛りあがったシエナの町全体を眺めることができて、なんだか蜃気楼を見ているような不思議な感覚で見入っていたのを覚えています。

8時15分発車。各駅停車で、各駅ともひっそりとした小っちゃい駅で、そこから乗りこむ人も降りていく人も、ゆっくりゆっくり時間をかみ締めながら生きてる.....といった情景に、いつも何かに焦りながら生きている自分がなんだか滑稽に思えます。
あんまりのどかで、ついうつらうつらしている間に乗換駅のCHIUSI CHIANCIANOに到着。
またエッチラオッチラ荷物を抱えてホームを移動して、IC(特急)に乗り換えます。ふぅ〜。
10時10分、オルヴィエート駅到着。
まずは荷物を預けねば...と、帰りのビリエット(切符)を買う時に窓口のシニョーラに、デポジト(荷物預かり所)はあるかと聞いてみたら”ない”とのこと。
”Oh, Dio! Mamma Mia!”さながらに困った顔をしていたら、シニョーラどこかに電話しだした。ひょっとして...と期待して待ってたら、裏に回るように言われ、ラッキー!と小走りで持って行きます。
その小さな小部屋の扉には、しっかり”DEPOSITO BAGAGLI(手荷物預かり所)”と書いてある。なんだ、あるんじゃんと思ってると、ポリツィア(警察)が来るから荷物の中身を見せて欲しいとのこと。やっぱりテロの影響でチェックが厳しいらしい。 だから表立って預けるって言わなかったのね。

間もなく、2人のポリツィアがにこやかに入ってきました。がさごそチェックし始め、やはり硬いものに反応します。”あ、それカレンダーリオ(カレンダー)ね”と答えると、年配の方のポリツィアが”君のヌードのかい?”なんてのたまわれ、なんだか和やかな雰囲気のまま早々にチェック終了。荷物2個で1万リラ(約600円)を支払います。

身軽になって駆け出さんばかりに駅正面のフニコラーレ(ケーブルカー)乗り場へ。
往復分切符を買い(片道1,600リラ・降り場からのバスも含む)、あっと言う間に到着。
フニコラーレ発着駅。
赤いドア枠と屋根のラインがちょっと新鮮。
バス停前の大行列を横目に、大通りのカヴール通りをまっすぐ歩きます。
町自体はとても小さくて淋しい印象。
それに不釣合いなくらいの観光客の多さにちょっとびっくり。
オルヴィエートと言えば有名なのがこの”ドゥーモ”。
ファサード(正面)の中央入口が修復中でちょっと残念でしたが、本当に、世界に誇るイタリアンゴシックと言われるだけのことはあって、眩しいくらい美しくて荘厳で見惚れます。
直径2キロにも満たないこの小さな町に存在していることに違和感さえ覚えます。私の中では、ゴシック様式のドゥオーモではミラノ、オルヴィエート、シエナ、の順かな.....
内部の壁画も鮮やか。
まっすぐ垂直に伸びる空間も気持ちいい。
ドゥオーモの正面にあるインフォメーションで”ガイド付きアンダーグラウンドツアー”のチケットを販売していて、英語とイタリア語から選べるのですが、とりあえず英語を選択。15人ずつ案内されます(1万リラ)。
”地下”なんだけど入口は地上。ここはエトルリア時代から3,000年もの間町の人々によって掘り続けられた住居や倉庫を兼ねた巨大な地下通路。ただの洞窟と想像していただけにかなり驚きです。
ただ残念なことに、ガイドさんの英語の説明が理解できない。
1時間もかけて、岩(多分凝灰岩)の材質や地下でオリーブオイルやワインや水を作って生活していたことなどを詳しく説明してまわってくれているのに、あ〜悔しい。
ちなみにここは(多分)特大ワインセラーのようです。
分からないなりに必死で聞き取ろうとしていて、どっと疲れて地下ツアーをあとにします。
(後日談:うんと後に某番組で言ってました。この穴たちはハトを飼育するためのものだったとか。きゃはっ、ワインセラーって聞こえたんだけどなぁ...)
ドゥオーモを越えて西の方へ足を伸ばすと、細い小道にはぱったり人がいなくなり、のどかな風景が続きます。
この町の家の壁は、塗り壁が少なく、不揃いのレンガや石が敷き詰めて作られていて、ところどころ崩れ方もひどい....。急速に退廃していった中世の時代を彷彿とさせているような気がします。
朝食べそびれていたので、オ ファ〜メ(お腹ペコペコ)!レプッブリカ広場から延びるガリバルディ通りにあるリストランテに入りました。
ウンブリア州と言えば黒トリュフ。すかさず、”トリュフのカルパッチョ”を注文。トリュフを薄く削ったものがドバーッと出てくるのかと思ったら、パンバッソに似たパンに、トリュフのペーストが塗りつけられたものが出てきて、なんだか楽しくなってきたぞぉー♪
トリュフのペーストは初めてなのですが、これがびっくりするくらいブォーノです!
チンギアーレ(猪)のパッパルデッレ。
泣きたくなるくらいイタリア臭くて美味しかった。家でシシ鍋をする時なんて、臭みを消すのに難儀するけど、 コレは臭みゼロどころか十分に甘味が引き出されてました。

パンナコッタとカッフェとオルヴィエート名産の白ワインで、しめて26,000リラ(約1,560円)。大満足。
 Ristorante del "Cocco"
 Via Garibaldi, 4  tel: 0763-342319

まだまだオルヴィエートの散策は続きます......