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10/dicembre(12月)/2010> a Viterbo vol.1 <2010年12月10日(金)>


今日は朝から空が高い!
予報によると、今日から少し寒さが戻るようです。
さて、今日は中世の町ヴィテルボへ日帰りの旅!


←まずは、最寄駅のスパーニャ駅から地下鉄A線でテルミニ駅へ、そこからB線に乗り換えてピラミデ駅まで参ります。
まともにラッシュアワーゆえ、東京並みの満員電車!バッグをお腹に抱えて必死で守る!

メトロを降りて次に、イタリア鉄道のオスティエンセ駅に行こうと地上に出ると、まったく違う名前でアレアレ??
駅員さんを探して尋ねると、一旦外へ出てけっこう先まで歩くようで・・・

→何の表示もないし、こりゃ聞かな分からんよ、とブツブツ言いながら歩くこと5分。”Ferrovia(鉄道)”と書かれた大きな駅に到着。
ここから8時52分発の鈍行で出発です。
2つ目に停車したのがサン・ピエトロ駅で、ここからサン・ピエトロ大聖堂に行けるのね〜♪ってことで、帰りにここで降りて再度プレゼピオにチャレンジしよう!と決心しました(笑)。

←鈍行だけに、もううんざりするほど各停でした(苦笑)。
ローマから80キロほどしか離れてないのに、こりゃ2時間かかるはずだわ・・
どんどん田舎らしくなっていく車窓からの景色を楽しみつつ、10時45分、ヴィテルボ・ポスタ・ロマーナ駅に到着!

→駅を出てきょろきょろしてると、右手の方に向かって観光客らしき人たちが歩いて行くのでついてってみました。
大きくそびえる城壁の一部にぽっかり開いた門、その名もポルタ・ロマーナがあり、そこから旧市街に入っていきます。
こんなふうに、ぐる〜りと町を囲む堅牢な城壁には(所々切れてますが)、今も大小含めて12個の門が我々を迎え入れてくれます。

←門から続くガリバルディ通りをまっすぐ進むと、ほどなく大きな噴水のある広場に出ます。
その名も、”大噴水広場”!そのままやん!(笑)

後で町を歩いて分かるのですが、ここには現役、引退(要は枯れてる)含めて実にたくさんの噴水を見かけましたが、この噴水が1番大きくて迫力がありました。加えて、町で1番古いものだそうです。

→そこからカヴール通りを進むと、雰囲気のある時計塔を抱えるプレビシート広場に出ます。
これら建物の1つが、今は市庁舎となっているプリオーリ宮で、その中にフレスコ画がきれいな王宮の間があるらしいのですが・・・

いわゆる自治体機能がここに集まっているのか、人の出入りが多い扉がたくさんあって、よく分からず・・

←その中の1つの窓口の方に聞いたところ、目の前まで案内して下さいました。
こんなふうに、14〜5世紀の建物がそのままお役所として機能しているなんてことはイタリアではざら〜〜ですが、うらやましいような、大変そうな・・・。


↑2階に上がり、受付けにいた方に「王宮の間を見せてもらえないか」と言うと、こういうことは慣れているのかすぐに奥へと案内して下さいました。
ヴィテルボがあるラツィオ州をメインに描いた地図の絵と、あちこちから今にも飛び出してきそうな立体感のある人物画がインパクト大。この町の歴史や神話が描かれているそうです。
フラッシュなしなら1枚だけいいですよ、と撮影の許可もいただけました。
お隣の、少々物々しいフレスコ画で覆われた部屋は、今も会議に使われているようでマイクがいくつも置かれていました。
古代ローマ時代の方々(もしくはギリシャ神話の神々かな?)に囲まれての会議って、どんな気分なんでしょう。

→ヴィテルボは、繁栄を遂げた中世の時期に多くの法王がローマからここに移り住み、ここで法王を選出することもあったため” Citta dei Papi(法王の町)”としても知られています。
受付けの後ろの壁にはその中の5人の法王が描かれたチェラミカが掛けられていました。

←エントランスには、時期法王選出会議、コンクラーヴェの様子が描かれたチェラミカが。
これは、後ほど訪れる「法王の宮殿」内での当時の様子で、この部屋で選出された法王が、先の5名の法王なんだそうです。
ちなみに、コンクラーヴェの語源(コン・クラーヴェ/鍵をかけて」)となった事件の結果、やっと選出されたのが中央のグレゴリオ10世。まさか、日本語の”根比べ”じゃ〜ないもんね〜って、一人でボケて一人で突っ込む・・・( 一一)

→さて、お目当ての、町の中心サン・ロレンツォ広場に到着。まず目に飛び込んでくるのが、サン・ロレンツォの大聖堂。町のドゥオーモです。
鐘楼の一部の縞模様で、一瞬シエナに思いをはせました(笑)

←同広場の北側一面を覆うは、パラッツォ・パパーレ、法王の宮殿とそれに続くバルコニー!
な〜んてBELLISSIMI〜〜!!!

→バルコニーにかかる装飾アーチがまた美しい。
アーチの向こう側から太陽を浴びる!の図。


←ここからの町の眺めも素敵です。


↑こちらが、コンクラーヴェの部屋!さきほどの市庁舎にあった絵そのまんまです。思った以上に広々としていました。
ちなみに、ここは普段は閉められていて窓から少ししか中を覗けません。偶然、チケット売り場を見つけ、もれなくドゥオーモの見学も付いてくるけど、ガイド付き5ユーロでこの部屋に入れることを知り、速攻購入。既に案内中のグループに途中参加して見せていただきました。
もちろん、イタリア語オンリーなので所々しか理解できませんでしたが、ここに入れて大満足です。

→さて!ちょうどお昼時になりました。
ちょっと急ぎ目に、さきほどのプレビシート広場まで戻り、メインストリートのイタリア通りのほぼ入口付近へ。
目指したのは、”3人の王様”という名のリストランテ・トレ・レ。
人気店と聞いて冷や冷やしていましたが、予約なしで無事に入れました!
既に、地元人らしき人たちで賑わっています。

↑←前菜にはヴィテルボ産生ハム&サラミのミスト、プリモにはひよこ豆と栗のスープを、更にセコンドにはヴィテルボ風ローストチキン・ポテト付き、をいただきました。

さっきのバルコニーで立ったままガイドの話を聞いてる時、凍えるほど寒かったので、素朴で温かいスープは本当にありがたい。塩加減もちょうどよいし。
鶏さんは、ローズマリーの風味とグリーンオリーブの塩気でブォニッシモなんだけど、量がぁ・・・。ポテトがまた旨い!!

白ワイン1/4とお水とカッフェで締めて29ユーロ(約3,300円)なり。これは値ごろ感たっぷりです。
女性オーナー(多分)の愛想はあまりよろしくないですが、味は確か。
  Ristrante Tre Re
  Via Macel Gattesco,3
  tel: 0761.304619 木曜お休み

ううぅぅ...お腹が破裂しそう。。。
さて、この後は中世の佇まいをより色濃く残す、サン・ペッレグリーノ地区へ行きましょう!