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Benvenuti alla lezione d'italiano di zio!! Vol.10 「スーペルメルカート活用法・その3」                                        (2000/10/10) <バックナンバー>

“ OK, ragazzi, cominciamo subito ”(オーケー、ラガッツィ、コミンチャーモ  スビト/OKみんな、早速始めましょう)

前回載せた「スーペルメルカートで試しに買いたいものリスト」、意外に好評でした。ですので、今回も「試しに買いたいものリスト、その2」を最後に載せますが、一方で「早くスーペルメルカートから出ようよ」という声もありましたので、今回は一気に” pagamento ”(パガメント/お会計)まで行きま〜す。

パン・ハム・チーズ・食材コーナーを無事に抜けたあなた。さて、次はどこへ向かいますか?パニーノ用の材料は仕入れたので、デザートと飲み物を仕入れてみましょう。 もちろん、寄り道もしますけどね。

食後のデザートは何にしましょう?ここはヘルシーにヨーグルトにしませんか?パック入りのパンナコッタとかティラミスもありますが、そちらはせっかくだからレストランで食べましょうよ、ね。

乳製品全般は大きく2つのカテゴリーに分けられます。ひとつは脂肪分を取り除いた” magro ”(マーグロ)、もうひとつは成分無調整の” integrale ”(インテグラーレ)です。選ぶ際の参考にしてください。
さてヨーグルト。イタリアでもヨーグルトは” yogurt ”です。男性名詞で数は無変化。ちなみに、冠詞は” il ”(イル)ではなく” lo ”(ロ)ですのでご注意を。

“ yogurt ”が置かれているコーナーは、日本のスーパーとほぼ一緒。冷蔵コーナーです。” latte ”(ラッテ/牛乳)とか” succo d’arancia ”(スッコ ダランチャ/オレンジジュース)、それからパック売りのチーズやハム類、生パスタ なんかも置いてあります。
“ yogurt ”の種類は、先ほどの2カテゴリーの他に、” con zucchero ”(コン ズッケロ/砂糖入り)と” senza zucchero ”(センツァ ズッケロ/砂糖なし)があったり、果肉が入ったものなど様々。この辺も日本のそれと良く似ていますね。“ yogurt ”のメーカーも” Danone ”(ダノーネ/ダノン)とか” Nesle´ ”(ネスレ)とか、お馴染みの名前が並んでいます。ちなみに、僕は” Danone ”の子供用超濃厚バニラ味ヨーグルトが好きでした。

さて、みなさんがおもむろにヨーグルトをカゴなりカートなりに放り込んだところで、次のコーナーへ行ってみましょう。

小腹撃退用の買い物にはあまり関係ないですけど、とりあえずイタリアなんで、ちょいとパスタコーナーなんかにも寄ってみましょう。もしかしたら、ご近所さんへのお土産になるかもしれませんからね。と、思ったのですが、やっぱりこちらはリストにして最後に載せます。最後まで読んでね!

さてさて、外国旅行で常に携帯していたいリストの上位にランクインするミネラルウオーターを仕入れに行きましょう。もうみなさんご存じでしょうが” acqua minerale ”(アクア ミネラーレ/ミネラルウオーター)にも種類があるんですね。 ガスなし” naturale ”(ナトゥラーレ/自然水)と” gasata ”(ガザータ/炭酸水)の2種類。別の言い方もありますので、参考までに挙げておきます。
” naturale ” → “ senza gas ”(センツァ ガス/ガスなし)
“ gasata ” → ” con gas ”(コン ガス/ガス入り)、” gassata ”(ガッ サータ/炭酸水)

日本でも” San Pellegrino ”(サン ペッレグリーノ)の” gasata ”を見かけるようになりましたが、ちょいと炭酸がキツイか、と思われる方に朗報。程良い微炭酸のお水があるんです。しかもすご〜く美味しいやつが。夏の暑い日に、これをごくごくやる。そりゃーもう、たまりませんぜ。
で、その名は” Ferrarelle ”(フェッラレッレ)。日本人イジメの発音ですが、スーペルメルカートで買う分には発音する必要ありませんから、ご心配なく。ちなみにどんなパッケージか知りたい人は、こちらにアクセスしてください: http://www.ferrarelle.it/homepage.html

さて、” acqua minerale ”売り場は大抵スーペルメルカートの四隅の内のどれかに位置しています。
そして、大抵は冷蔵庫でひんやり私たちを待っていてくれるようなことはありません。しかも、半ダースごとに厚手のビニールでパックされた” cassetta ”(カッセッタ/ケース)売りなんですよ。でも、ご安心あれ。現地で実際に見てもらえればわかるのですが、大抵その厚手のビニールが引き裂かれ、何本か抜き取られた” cassetta ”を見かけるはずです。そうなんです。バラで欲しければ” cassetta ”を崩してしまえばいいのです。ワイルドですね。もし破けている” cassetta ”がなければ、どうぞ思いっきり破いちゃってください。遠慮なんかいりませんから、それこそ嫌いな人の顔でも思い浮かべながら「どりゃー」っとやっちゃってください。
ちなみに、” acqua minerale ”のボトルは1.5〜2リットル入りの” bottiglia grande ”(ボッティリア グランデ/大ボトル)と350ミリリットル入りの” bottiglia piccola ”(ボッティリア ピッコラ)があります。

” acqua minerale ”売り場の近くには、ビールとかワインも売ってますので、こちらもなかなか楽しいですよ。特にビールなんかは日本の酒屋さんでもお目にかかれないヨーロッパ各地のビールがあって、見ているだけでも嬉しくなります(アル中っぽ いコメントだな〜)。僕のお薦めは、イタリア産ライトビールの” Nastro Azzurro ”。これを1缶飲みながら夕飯を作るひとときがたまらなく幸せでした。

野菜、パン、ハム、チーズ、ヨーグルト、そしてお水とビール。あなたの小腹はこれで満足されるはずです。さて、買い物も済んだのでお会計しましょう。

大きなスーペルメルカートには、それこそ地平線の彼方まで続くのではないだろうか と思われるほど多くの“ cassa ”(カッサ/レジ)が並んでいます。レジの開閉は、信号と同じで赤とブルーのランプがついていたりしますが、イタリア語で書かれている場合もあります。” aperto ”(アペルト)が「開」で” chiuso ”(キウーゾ)が「閉」です。覚えておきましょう。
それでは、適当に空いているところを狙って並んでください。それから、前に並んでいる人の行動をよ〜くチェックしてください。

まず、買った品物をベルトコンベアーのようなところに置きます。そのとき、前の人の商品と混ざらないように『ここからが私のモノよ棒(ゴメンナサイ。なんて言うのか知らないんです)』で区切ります。
とにかく棒状のものが置いてあるので、それを見つけてください。さらに、そのベルトコンベアーの下をちょいと覗いてみてくださ い。もし、スーペルメルカートのビニール袋が積まれていたら、それを必要なだけ取ってコンベアーの上に置いた商品の上に乗せておきます。もしそこになければ、レジの人にこう言ってビニール袋をもらってください。
“ Una busta, perfavore ”(ウーナ ブスタ、ペルファヴォーレ/ビニール袋を1枚ください)。2枚欲しい人は” due buste ”(ドゥーエ ブステ/ビニー ル袋2枚)と言ってください。ちなみにこのビニール袋、有料です。

レジの人は、バーコード読み取り機の上に手早く商品をかざして計算してくれます。 合計金額を口頭で言ってくれますが、それを聞き取るよりもレジの金額表示を見た方が簡単でしょう。絶対ヒアリング主義の人は、がんばって聞き取ってください。ただし、たかが数字、されど数字(?)。結構難しいので、要注意。
お金を支払いお釣りをもらってさあ安心、なんてことはイタリアのスーペルメルカートではあり得ません。
なにが待っているかって?買った商品の袋詰めです。何しろレジの人はカジノのディーラーよろしくホイホイと商品をベルトコンベアーの行き着く先、『商品溜まり(ゴメンナサイ。なんて言うのか知らないんです)』に送り込んでゆくのです。のんびり袋に詰めていたら、次の人の商品がドドッと押し寄せてきます。

袋詰め完了ですね?これでようやく出口へ迎えるわけです。おめでとう!あっ、ひとつ忘れていました。
” carrello ”(カレッロ/カート)を使って買い物をしたあなた、元の置き場へ” carrello ”を戻して500リラ硬貨を回収してください。もし、” carrello ”を探している人がいたら、その人に譲ってあげるのもグット・マナーで大変よろしいです(もちろん500リラは受け取ってくださいね)。

お疲れさまでした。後はホテルの部屋やドゥオーモ前の” piazza ”(ピアッツァ/広場)などで、美味しい” panino ”を食べましょう。『私だけのオリジナル” panino ”』の味はさぞかし美味しいハズですよ。

さてさて、みなさまお待ちかねの「試しに買いたいものリスト、その2:パスタ編」 に移ります。この講座を愛読されている方の中に、” pasta ”=” spaghetti ”と 思っている人、いませんよね。いませんよね、本当に。OK。

“ Bavette ”(バヴェッテ) これは世界ナンバーワンパスタブランドの” Barilla ”(バリッラ)が出している、スパゲッティに似たパスタです。太さ長さはスパゲッティーの8分茹でサイズと同じですが、断面が円筒ではなく平らです。でも” Tagliatelle”(タリアテッレ)程、 幅広ではなく卵も入っていません。僕は、このパスタを使った” alla Carbonara ” (アッラ カルボナーラ/カルボナーラ)が大好きでした。

“ Bucatihi ”(ブカティーニ) ぱっと見て、極太のスパゲッティの様に見えます。が、空洞になっています。
ローマ地方の” Bucatini all'Amatriciana ”(ブカティーニ アッラマトリチャーナ/パンチェッタとタマネギとトマトソースのブカティーニ)が有名ですね。はじめは抵抗感があったんですよね、見た目とかが。
でも、一度食べるとあら不思議。食感が素晴らしくよろしいんですよ。あ〜、思い出しただけでおなかが空いてきた。

“ Gramigna ”(グラミーニャ) こちらは卵入りの黄色いパスタ。形は...極太ちじれ緬をブツブツ3センチ長に切ったもの(?)。僕はボローニャに住んでいたので、友人の家でよくこれを食べました。” salsciccia fresco ”(サルスィッチャ フレスコ/生腸詰め)とタマネギを炒め白ワインを加え、圧力釜で煮込んだものを和えるんですよ。ちょいと濃いめですが、なかなか美味。

“ Penne Lisce ”(ペンネ リッシェ) みなさんが知っている” Penne ”(ペンネ)は、” Rigate ”(リガーテ/スジ入 り)ですよね。表面がギザギザなやつ。こちらは、つるつるしているんです。これもよく食べたな〜。歯触りは普通のペンネ。だけど舌触りがつるつる。クリーム形のソースと合わせるのかなと思いきや、意外にさっぱりシンプル形の具でもいけるんですよ。

“ Pici ”(ピーチ) トスカーナ地方、特にシエナ近郊のパスタ。うどんの様なコシがなかなか日本人の顎にあっているかも。できることなら” pasta fresca ”(パスタ フレスカ/生パスタ) が欲しいところですが、日持ちがしないので” pasta asciutta ”(パスタ アッシュッタ/乾パスタ)で我慢。ただし、トスカーナ以外で見つけるのは困難かも。ボローニャにはなかったから、自分で打ったりしました。濃厚ソースがお似合い。

いや〜、またまた長くなってしまいました。『プチイタリア語講座』なのに全然『プチ』じゃない、というご意見もちらほら耳にする今日この頃。ゴメンナサイ。 ということで、3回に渡ってお送りした『スーペルメルカート活用法』もこれにて終了。
次回のネタは、” L’incontro fatale ”(リンコントロ ファターレ)について講義をしようと思います。
「” L’incontro fatale ”って何?」と思ったあなた、辞書をひいて意味を調べるか次回のアップまでお待ちください。

Ciao tutti!
amore e pace
zio