旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > イタリア語講座
 
 
-第4回-IL VINO A SCUOLA (学校でワイン) (2006/11/7)   <バックナンバー>

Salve amici ! Come state?(サールヴェ アミーチ! コメ スターテ?)皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?
なんだかんだ言ってるうちにもう2006年もあと2ヶ月を残すのみとなってしまいました。
私が住んでるヴェネト地方の人々は11月のことがあまり好きじゃないようです。カトリックでは11月2日が「死者達の日」なので死を連想させる月であることと、夏時間が終わって一気に日が短くなり、北イタリアの暗くて長ーーーーい冬の幕開けをひしひしと感じる月でもあることが原因みたいです。でもそんな11月でもよい面があります。それは「おいしい食材や料理がたくさん楽しめる季節の始まりの月」であること。手打ちパスタが入ったチーズたっぷりのスープ、とろ火でコトコト煮込んだSpezzatini(スペッツァティーニ:肉の角切り)やOssobuco(オッソブーコ:牛すね肉の輪切り)、アツアツのポレンタと一緒に食べるFormaggio Asiago(フォルマッジョ アジアーゴ:アジアゴチーズ)....などなど考えるだけでお腹がすいてきます。そして11月はVino Novello(ヴィーノ・ノヴェッロ)の月でもあります。Novelloはフランスで言うところのヌーヴォ。その年に採れたばかりの葡萄を原料に、炭酸ガスを利用した製法によって短期間で発酵させられたワインです。イタリアでノヴェッロの醸造が始まったのはフランスから遅れること約40年の1970年代。ですがフルーティで口当たりがよいことと、おいしく味わえる期間が1-2ヶ月程度と短いので季節感が楽しめることから年々人気が上がっており、醸造量も消費量も毎年着実に増えています。ちなみにノヴェッロの解禁日はフランスのヌーヴォより少し早い11月6日....なのですが、私が住んでいるヴィチェンツァでは毎年11月5日にイタリア国内産のノヴェッロ・ワインの見本市が開催されるので、待ちきれない人は解禁日前日に一足早く味わうことができるんですよ。今年は7月にカンカン照りの猛暑、8月には打って変わって雨続きで寒いくらいの異常気象だったのですが、ブドウ栽培にとってはそれが幸いして当たり年だとのことで、2006年物のワインは近年まれに見る上質なものになるそうです。ワイン好きの人はチェックチェック。

←ヴィーノ・ノヴェッロにはCaldarroste(カルダロステ:焼き栗)がつきもの!

なんでイタリア語講座なのにワインの話になってしまったかと言うと、先日アンドレアの小学校2年生の時のノートをパラパラとめくっていると、理科でワイン作りをした時のページが目に留まったからなのです。私が小学生の時は理科の授業といえば朝顔の観察日記とか稲の栽培だったような気がするんですけど、ワインを作っちゃうとはさすがイタリア。(普段はどの家庭でも子供にはワインは飲ませませんよ。)
この授業は「酵母とカビ」についてのお勉強の一環だったようで、ワイン作りの後には食べ物にカビを生やしてみたり、ヨーグルトを作ったり、キノコを観察したりしたようです。以下はワイン作りに関するアンドレアのノートの記述です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30 settembre 2004 (2004年9月30日)
IL VINO A SCUOLA (学校でワイン)
Ingredienti: uva (材料:ぶどう)
Utensili: tritatutto, terrina, colino, cucchiaio
( 道具:フードプロセッサー、ボウル、濾し器、スプーン)
Istruzioni ( 作り方):
・ Staccare gli acini dal grappolo ぶどうの実を房からとりはずす
・ Metterli nel tritatutto e frullarli 実をフードプロセッサーにかける
・ Versare il composto nella terrina プロセッサーにかけたものをボウルに入れる
・ Filtrare il succo e assaggiarlo ジュースを濾して味見する
・ Lasciar riposare そのまま寝かせる
Osservazioni ( 観察):
Descriviamo il contenuto della terrina usando i nostri sensi.
自分達の感覚を通してボウルの中身を表現しましょう。
 → e` violaceo
(視覚) → 紫色です
 → il profumo e` dolciastro e gradevole
(嗅覚)(鼻の穴が異常にでかいです(笑)) → 甘くてよい香りです
 → e` attaccaticcio
(触覚) → 少しベタベタします
  → il gusto e` dolce
(味覚)(なんだかリアルでグロテスク....) → 味は甘いです

Il liquido cosi` ottenuto si chiama succo d’uva. このようにしてできた液体はぶどうジュースと言います。

6 ottobre 2004(2004年10月7日)
Oggi abbiamo assaggiato il contenuto della terrina. 今日はボウルの中身を味見しました。
E` un liquido scuro. 濃い色の液体です。
Si chiama mosto. モスト(果もろみ)といいます。

8 ottobre 2004(2004年10月8日)
L’odore del composto e` molto forte e acre. 液体の匂いは強く、ピリっとしています。
Si sente nell’aria. 空気の中にも匂いが漂っています。
Il liquido e` meno dolce. 液体は前よりも甘くありません。

11 ottobre 2004(2004年10月11日)
La stanza odora di vino. 教室はワインの香りがします。
L’odore e` pungente. ツンと刺すような匂いです。
Il liquido e` scuro. 液体は濃い色です。
Non e` piu` dolce. もう甘くありません。

14 ottobre 2004(2004年10月14日)
CHI HA TRASFORMATO IL MOSTO IN VINO?
誰がモストをワインに変えたのでしょう?

Sono stati i fermenti. それは酵母です。
I fermenti che si trovavano sulla buccia degli acini sono caduti nel succo.
ぶどうの皮の上についていた酵母がジュースの中に落ちました。
Si sono nutriti dello zucchero del mosto e hanno prodotto alcool e anidride carbonica.
酵母がモストの糖分を栄養としてアルコールと炭酸ガスを作り出したのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
楽しそうですねー。
このワイン作りの実験の後に葡萄の木(vite)についても少しお勉強していますので、イタリア語の文章を読んで問題に答えてみてください。 (わからない単語があったら、vocabolario(単語集)をどうぞ。でも今回は小学2年生の授業ですし、下に少しイラストもあるので、できるだけ単語集に頼らないでがんばってみてくださいね。)

La vite e l’uva Il tronco della vite e` contorto. Da esso partono rami lunghi e rampicanti che si chiamano tralci.
Le foglie, dette pampini, sono larghe e palmate, hanno cioe` la forma della palma della mano. Lungo i tralci spuntano dei filamenti: i viticci. Essi servono alla vite per aggrapparsi ai sostegni. L’uva e` il frutto della vite. Ogni grappolo e` composto di acini dalla polpa succosa e zuccherina. La buccia, ricoperta da un sottile strato di cera, li protegge dall’acqua.
All’interno dell’acino sono racchiusi i semi o vinaccioli.
La vite ha bisogno di molto sole e di poca acqua, per questo viene coltivata soprattutto in collina.

問題:
1. Com’e il tronco della vite ?
2. Come si chiamano i suoi rami ?
3. Come si chiamano le sue foglie ?
4. Che cosa sono i viticci ?
5. Di che cosa ha bisogno la vite per crescere bene ?


いかがでしたか? 解答はこちらのページです。
Vinaccioli、Pampino(Paにアクセント)などは葡萄だけに特別に使われている名称です。葡萄の木がイタリア人の生活・文化の中でとても重要な役割を果たしていることがうかがわれますね。

「どうしてこういう答えになるの?」なんていう質問とか「この問題は別の答えかたもできるのでは」なんていうご意見もお待ちしています。
ではでは、A presto!!