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Benvenuti alla lezione d'italiano di zio!! Vol.7 「メルカートへ行こう!編・その2」
                                      (2000/09/05) <バックナンバー>

“ Eccomi qui! ”(エッコミ クイ/お待たせ!)
“ Siete pronti? ”(スィエーテ プロンティ/準備はよろしいですか?) “ Allora cominciamo la lezione ” (アッローラ コミンチャーモ ラ レツィオーネ/それじゃ、レッスンを始めましょ う)

前回同様、まずはメルカート豆知識から。
食料品から衣料品、果ては使用目的がわからないガラクタまで含めて、メルカートで扱っている品物は果たして「買い」なのでしょうか?とんでもない疑問を投げかけてしまいましたが、答えはもちろん“ dipende ”(ディペンデ/どちらとも言えない)です。そんなものは時と場合によりけり、人それぞれです。しかし、私の経験から言うと、その答えは「素人は手を出すな」もしくは「気安く近づくと火傷するぜ」なのです。
その理由として: まず第一に“ qualita` ”(クアリタ/クオリティー)。特に衣料品に関しては「安かろう悪かろうダサかろう」の品物が多いので要注意です。最先端モードのイタリアンデザインと伝統の高級素材は、どうやらメルカートまでは浸透していないようです。
第二に“ quantita` ”(クアンティタ/量)。食料品市場などでは交渉次第でばら売りしてくれる場合もあるようですが、基本的に量は多めでグラムとかキロ売りです。イタリア人たちは大勢で一緒に食べることが好きなので、売る側も心得ているのでしょ う。
第三に“ garanzia ”(ガランツィーア/保証)。買った品物をホテルに帰って開けてみたら不良品だった、なんてこともあるでしょう。急いで取り替えに行って間に合えば交換してもらえますが(レシートを忘れずに)、移動タイプのメルカートの場合は要注意。メルカート(市場)の常で、朝早くからオープンしていますが、午後三時ごろにはまるで砂漠の蜃気楼のように忽然と姿を消してしまいますから。
まあ、そこら辺を事前にわかっていれば、自ずとメルカートとのつきあい方も見えてくると思います。
また、ホームステイや短期語学留学などでイタリアへ行く方は、是非とも自分流のメルカートの利用法を見つけて” la vita italiana ”(ラ ヴィー タ イタリアーナ/イタリア的生活)をエンジョイしてもらいたいですね。 で、今回のイタリア語は「食料品系メルカート」での会話と「値引き交渉」の会話を 勉強してみましょう。

“ Cos’e` questo? ”(コゼェ クエスト/これは何ですか?)
「BAR編」で使ったテクニックを応用して、何か知りたいものを指さして聞きましょう。聞きたいものが対になっていたり複数の場合は、動詞と指示代名詞を複数形に変えて“ Cosa sono questi? ”になります。

“ Da dove proviene? ”(ダ ドヴェ プロヴィエーネ/どこ産ですか?)
シチリア産のオレンジやプーリア産のカーチョ・カヴァッロ(馬のチーズ)、カラブリア産の辛いサラミ、パルマの生ハムなど、産地がそのままその食品のブランドとなる場合があります。まあ、シチリア産のオレンジが全て極ウマなわけではないでしょうが、とりあえず目安になりますからね。

“ Mi da` un etto di prosciutto crudo di Parma ” (ミ ダ ウン エット ディ プロシュット クルード ディ パルマ/パルマ産 の生ハムを100グラムください)
野菜にしろ肉にしろ、食料品売り場の基本はグラム売り。ここで重要なのは” etto ” (エット/100グラム)という単位。“un etto ”(ウン エット)が100グ ラム、” due etti ”(ドゥエ エッティ)が200グラム、“ un etto e mezzo ” (ウン エット エ メッゾ)が150グラムです。覚えましたね?ですので、フレーズの骨格は“ Mi da` 〜etto/i di ...” (ミ ダ 〜エット/エッティ デ... /...を〜グラムください)です。

“ Come si mangia? ”(コメ スィ マンジャ/どうやって食べるんですか?)
初めて訪れる外国のメルカートには得体の知れない果物や野菜、魚介に肉などが盛りだくさんです。
そこで、食べ方を知りたい食品を指さすか手に取って、このように聞いてください。でも、説明されても理解できないかもしれませんね。

“ E’ buono? ”(エ ブオーノ/これ美味しいの?)
こう聞かれて” Non e` buono ”(ノネ ブオーノ/不味い)と答える店員にお目にかかったことはありませんが、つい聞きたくなってしまいますよね。

“ Com’e`? ”(コメェ?/これってどんな感じ?)
上のフレーズよりももう少し曖昧な聞き方です。まあ、返ってくる答えは多分“ E’ buono! ”(エ ブオーノ/美味いよ!)でしょうけどね。

さて、いよいよみなさんお待ちかね(?)の『値引き交渉』の会話です。 「メルカートへ行こう!その1」を含めてここまで勉強したフレーズはメルカート以外の場所にも100%対応していますが、『値引き交渉』の場合はそういうわけにはいかないと思います。まあ、個人商店とか高額商品を買った場合は「あり」かもしれませんが、下手をすると値引きを断られるだけでなく、冷たい目でみられて『交渉』 にすら付き合ってもらえないことがありますので要注意です。

“ Mi puoi fare un po’ di sconto? ”(ミ プオイ ファーレ ウン ポ ディ スコント/ちょっとおまけしてもらえませんか?)
“ fare lo sconto ” (ファーレ ロ スコント)で「値引きをする」という熟語をベースに、「依頼」を表す“ potere + ? ”(ポテーレ+疑問形)と” un po’ ” (ウン ポ/少し)を組み込みます。このフレーズをもう少し省略して、“ Un po’ di sconto per favore ”(ウン ポ ディ スコント ペル ファヴォーレ/ちょっとおまけして)と言ってもOKです。ただし、好感のもてる笑顔とウインクを忘れずに。

上のフレーズであっさり値引に成功したあなたはラッキーです。しかし、それで満足 していてはまだまだです。さらに値引きをさせたい場合は、もっと具体的な交渉に入らなければなりません。 例えば、店員さんが“ Va bene, ti faccio quattrodici e cinquecento! ”(ヴァ  ベーネ、ティ ファッチョ クアットロディチ エ チンクエチェント/わかったよ、じゃあ1万4千5百リラにしてやるぞ!)などと、さも大げさに言ったりします。 そこで、間髪入れずにもう一発だめ押しパンチを打ち込むのです。
“ Dai, allora facciamo tredicimila! ”(ダイ、アッローラ ファッチャーモ  トレディチミーラ/えー、じゃあ1万3千リラにしてよ!) ここから先は、お互いに値段を言い合って妥協点を見つけるというお馴染みのシーンに入るわけです。
ここで重要なポイントは、店員は動詞“ fare ”(ファーレ/〜をする)一人称単数“ faccio ”(ファッチョ)を使って値段を提示しているのに対し、あなたは一人称複数“ facciamo ” (ファッチャーモ)を使っているところです。ここには、値段決定の作業を店員さんに任せるのではなく、それを二人の共同作業にしてしまう働きが含まれているのです。つまり、店員さんを値引きゲームに巻き込んでしまうのです。
これが結構楽しいのですよ。まあ、店員さんの方も楽しんでくれているみたいですけどね。ただ、守らなければならないエチケットは、引き際を見極めることです。店員さんがこのゲームにあまり乗り気でないようなら、あっさり引いてしまった方が気分を害さなくて済みますよ。

ということで、一応「メルカートへ行こう!」は終了。 次回のテーマは未定ですが、イタリア出張から帰国したてのフレッシュな気分でページを作りたいと思いますので、お楽しみに!

“ amore e pace “
zio