旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > 旅日記
 
 

<20/Gennaio(1月)/2001> a Torino <2001年1月20日(土)>

Il tempo e` molto bello! Si sta bene!(お天気がとってもいいぞ!気持ちがいいぞ!)

というわけで、早くもTorino最終日となりました。
お天気の良さにつられて、朝も少し早めにホテルを出、まずは、サン・カルロ広場に面して建つ2つの教会、サン・カルロ教会とサンタ・クリスティーナ教会に行きました。
サン・カルロ教会では、胸に7本の剣がささったマリア様の像がかなり印象的でした。
そして、またカステッロ広場の方まで歩き、昨日はちょうど閉まっていて入れなかったドゥオーモへ行きます。

こちらはドゥオーモに隣接する礼拝堂。右手にちらっと見えるのがドゥオーモ。工事中ですっぽり足場で隠れています。
この礼拝堂の中に”聖骸布”という、キリストの処刑後その身を包んだと言われている布があることで有名らしいので、入ってみました。
写真に撮れないくらい不鮮明でしたが、確かに、十字架に掛けられたような格好の男性のひげ顔の正面と頭の後ろ、そして手足が、ネガのような状態で大きな布に写っていました。 ちょっと不気味....
結局、鑑定した結果、12世紀以前のものではありえないとのことだそうですが、じゃぁ一体誰がどうやって描いたのか、写ったのか、それは未だに謎のまま。見れば見るほど不思議な物体でした....

礼拝堂を出てほどなく行くと共和国広場があり、ここでは毎日メルカート(市)が開かれているそうです。

野菜、魚、チーズ、日用品、衣料品....すごい数の出店とお客さんでごったがえしていました。
これらの店に囲まれるように、屋内メルカートも広場の中央にあり、日常のモノなら何でもこの広場に来れば揃うぞ、というカンジです。
カステッロ広場に戻り、TAXI乗り場へ。
”Al Museo dell'Automobile!(自動車博物館まで!)”
ポー川沿いの大通りCorso Unita d'Italiaに面してそれは建っています。

イタリア車の総本山”FIAT”社の本社があるTorino。
そのFIAT社の創業者によって、この博物館は創られたそうです。
ほとんどがクラッシックカーで、150年も前の馬車みたいな車や、100年も前のレーシングカーなど見たことのないカタチばかりで、クルマ好きの人だとより面白いンだろうなと思います。
私は”クルマ”というより”デザイン”の美しさを楽しんでました。
1920年代のエンブレム。なんとなくキレイなので撮ってみました。
エンブレムだけ見てても時代を感じます。
1階にはお土産グッズコーナーがあります。
アルファロメオ、フェラーリ、他多数ヨーロッパ車のピンバッチやミニカー、キーホルダーなどのグッズがぎっしり。
受付でタクシーを呼んでもらい、とりあえずポルタ・ヌォーヴァ駅まで戻ります。
ふらっと入ったカフェでペンネとビールでランチをとり、ホテルに戻って休憩。 ついでに、フロントの人に聞きました。
”Vorrei mangiare la cucina di Piemonte. Mi puo consigliare qualche ristorante qui vicino?”
(ピエモンテ料理を食べたいのですが、この近くでどこかおすすめのリストランテはありますか?)
そして、教えてくれたのが”C'era Una Volta(チェラ ウナ ヴォルタ)”。
ここはガイドブックにも”美味しい”と載っているところでした。

20時からのOPENなので、20時までお腹をきゅるきゅる言わせて待って、ジャストタイムに到着。
サンタクロースみたいに優しい目をした大きなお腹のカメリエーレが出てきて、
”Da sola. Non ho prenotato.(1人です。予約はしていません。)”と私が言うと、とっても申し訳なさそうに、
”Mi dispiace....E` compresa....”残念ですが、もう予約でいっぱいです。あさってまで詰まってるんです.....”
というようなことをおっしゃいました。
私もがっかりして、”Peccato....(残念....)”と一言....。
ホントがっかりでした。
入れ違いにどやどやと予約客が入っていきます。きっと本当に美味しいんだ.....ぐすん.....

気をとりなおして、リストランテ探しです。
もう頭もお腹もピエモンテ料理モードなのですから、何が何でもリストランテです。
5分ほどふらふら歩いてたまたま目に付いたお店。
だっれもお客さんがいなくてちょっと迷ったのですが、えいっと入ってみました。

前菜の盛合わせと、ピエモンテ風ラヴィオリ、赤ワインをMezzo(2分の1本)頼みました。
前菜は、豚のコトレッタ(カツレツ)やフンギ、モッツァレラ、アーティチョーク、赤ピーマンなどに、オリーブオイルのソースに浸されているものでした。
このソース、以前食べたピエモンテ料理の一つ、”バーニャカウダ(にんにくとアンチョビとオリーブオイルを小鍋に煮立てたソースに、野菜やパンをチーズフォンデュみたくつけていただく料理)”のソースに味が似ていました。
最初はパクパク食べられましたが、少し味が濃くて独特で、自家製らしきグリッシーニがまたあっさりとして美味しく、交互に食べていると5本も平らげてしまいました。

ラヴィオリも、生地の中もソースもゴルゴンゾーラチーズが効いた濃厚なお味です。
けっこう癖になる美味しさでした。
本当は、あと、うさぎの肉にバローロといきたいとろですが、1人ではとてもとても.....
濃厚さが効いてお腹がいっぱいになり、珍しくドルチェも食べずcaffe`だけをいただいて帰りました。
シェフと奥さん2人だけでやっている素朴なお店でした。

Torinoでは、接する人接する人がみんな親切で温かく、都会特有の冷たさは感じられませんでした。
街もきれいだし、危ない雰囲気も全然ないし、なんでもあって便利だし、都会に住むならここかなぁなんて思ったりしました。
明日からMilanoに向かいます♪