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<14/Ottobre(10月)/2001> a Roma vol.2 <2001年10月14日(日)>

ヴァティカン市国に行く前に、まずは腹ごしらえっと.....
たまたま入りこんだ小さな広場。ほとんどの広場にはテラスタイプのカフェやピッツェリアがあるので、一人でも難なく入れます。
モッツァレラチーズ、生ハム、ルーコラ、オリーブ、アーティチョークが散りばめられた、”スペチャリタ デッラ カーサ”(お店のスペシャルピッツァ)を一枚ぺろり。シンプルだけど美味いぞ。
のどかな日曜日。広場のどこからかラテン系ジャズが聞こえてきて自然と体が動き出します。その楽団をぼ〜っと眺めてるうちに私のいるカフェの前でも演奏を始めました。
何曲か演奏した後に、楽団の一人がお金を回収に来ます。
ほとんどの人が500リラ(約30円)コインか1,000リラ(約60円)紙幣を渡していたので私もそれに習います。
ユーロになったらこういう場合やチップなんかは50セント(約60円)コインかしら、1ユーロ(約119円)コインかしら.....

日曜日とあってさすがのローマでもお休みのお店が多いですが、観光名所には事欠かないのであまり気にはなりません。
一部のお店は午後からOPENしていたりするので、事前にチェックの上効率よくお買い物もしましょー。
ただ、ローマの物価高にはちょいと驚きです。MILANOやVENEZIAなどよりもずっとインフレが進んでるような気がします。
あと、ローマでヴェネツィアングラスものを買うのはお勧めしません。同じようなものが現地価格の2〜5倍はしていました。

スペイン広場のそばの地下鉄A線スパーニャ(スペイン)駅。ここは映画”シャンドライの恋”の舞台として何度も映し出されてました。かなり印象的な映画だったのでしばし見呆けておりました。
スペイン広場を横切る時に、広場に停車したタクシーにふと目を留めると中に数人の日本人の女の子が。で、一人がさっと財布を取り出して運転手さんに渡している。へっ!? なんと運転手は中からお札を数えて出してました。かなりショックなものを見てしまいました...ほんとにもう...

スリが多くて危険と言われる地下鉄ですが、それはミラノも同様で、しっかり気をつけてれば大丈夫。(最初はちょっとコワゴワだけど(^_^;))
そうそう、日本みたいに”次はぁ〜どこそこ〜”とアナウンスがあったのにはびっくりしました。

サン・ピエトロ広場に着き、その広さと広場を囲む回廊の威圧感にしばし立ち呆け、正面のサン・ピエトロ寺院を見上げ、その桁違いの大きさにまた唖然とし、更に、大勢の観光客の流れにのって寺院の中に入れば、その素晴らしさとスケールのでかさ、もう言葉にできませぬ。
ベルニーニの天蓋やミケランジェロのピエタ像などのパーツパーツ(という言い方は不適切かも知れないけど)もそれはもう見応えはあるんだけど、あまりに聖堂自体が大きすぎて、感動、圧倒、脅威、呆然をしばらくずっと繰り返してなければすまないのでした。窓から差しこむ光も神様の通る道みたいです........
直径42mもあるミケランジェロ作大クーポラ。
光の効果も計算されてるのかと思うくらい、自然光によって聖堂の内部全体が終始きらきらと輝いています。

当然上りました。クーポラに。
冬季は16時半までとガイドブックに書いてあり、諦めて帰りかけたら聖堂の左手に人の流れが.....。ラッキー!開いてた!
8,000リラを払ってクーポラの下までエレベーターで行き、あとはひたすら歩いて上ります。これがかなりきつい。狭く急な螺旋階段に、途中からは屋根の傾斜がそのまま壁の傾きになって平行感覚がなくなりながら細い細い通路を上る。
でも!頂上に出た時の感動といったらもうブラヴィッシモ(最高)!! 美しい壮大なローマがまさに一望できます。
ただ、テラスの奥行きは狭く人も多いので、ほとんど後ろの壁に忍者のように張り付いておりました.....(汗)

広場内の噴水が、傾く陽の光を受けて神々しい。
後ろに並んでいるのは回廊の上に立つ、140人もの歴代の教皇と聖人の像。一人一人動きが違うのもすごい。
本当に、この広場全体がこの人達に見守られているかのようです。
本来なら、システィーナ礼拝堂やラファエッロの間などがあるヴァティカン美術館に行くところですが、日曜でお休みで本当に残念。
全てくまなく観るには半日くらいかかりそうなので、きっといつかまた来るぞ、と決意を新たにサン・ピエトロ寺院を後にしました。
広場から正面に延びるコンチリアツィオーネ通りをまっすぐ500mほど歩くと、天使の像に飾られたサンタンジェロ橋がテヴェレ川に掛かっているのが見えます。
その真ん前に、独特な外観と威風でもってサンタンジェロ城が鎮座しています。お城と言っても、当初はローマ皇帝の霊廟(お墓)として建てられ、後には要塞として使われていたので、完璧な遺跡という趣です。
ここのテラスから望む、サン・ピエトロ寺院と夕焼けの景色がまたロマンチック..... 一人でいるのがもったいないよぉ(T_T)
こんなに素晴らしい景色を見られるこの環境のすべてに、感謝。
お城の中心の塔の上には大天使ミカエルのブロンズ像が。
内部の博物館にオリジナル(頭部や剣、手など崩れたうちの一部だけ)が展示してあり、こちらはコピー。頭部だけでも両手を伸ばすくらいの大きさがあり、全体の大きさが伺えます。
この天使サマ、6世紀末にローマを襲ったペストの流行の終息を告げたと言われているとか。
日も落ちて、少しづつ周りがライトアップされていき、サンタンジェロ城も更に幻想的な雰囲気に.....
夜のローマは街灯のオレンジ色の光一色に包まれて、これまたロマンチック。
コロッセオやヴェネツィア宮殿など、要所要所ライトアップされた夜景スポットがいくつかあるそうなので、昼と夜の両方の表情を見てまわるのもローマの楽しみでしょう。私も今度は誰かとそーしよっと。

とうとう明日は帰国日。やはりとてもまわりきれませぬぅ.......