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番外編・シチリアの旅その4 Monreale e Cefalu`e PalazzoAdriano <2001/12/28〜2002/1/3>

初めて日本以外で迎える元旦の朝。うーーん、なんかやっぱり調子狂っちゃう。
この時ばかりはさすがの私も日本の風景が恋しくなってしまいました....
パレルモの町の中は、昨日とは打って変わって空気までがし〜〜んと音がなっているような静けさで、おまけに風がすごく冷たくて、よけいに日本のほのぼの正月風景が目の前にちらつきます。

夫の仕事仲間でイタリアのモータージャーナリストのジャン・カルロ氏一行に会うべく、パレルモから車で15分くらい行ったところにある高台の町、モンレアーレへ。

とっても小さな町だけど、標高300mほどの山上に位置する景色のきれいなほっとする町です。
ここでもヤシの木が独特の雰囲気を醸し出しています。
ノルマン王朝時代に建てられたドゥオーモとその内部。金色に輝くモザイク画に溢れていて、やはりイスラム文化の影響が色濃く現れています。

ドゥオーモの横にある回廊つきの中庭へ。万華鏡のような美しいモザイクがはめこまれた200本以上もの円柱が、ミステリアスな雰囲気を盛り上げています。
この中庭をぬけると見晴らし台があり、パレルモの町の喧騒から解き放たれた気分を味わえます。

ジャン・カルロ氏一行がその日宿泊するチェファルーへ、昼食だけお供しに。パレルモから東へ海岸に沿って1時間走ると、このイオニア海とうしろの岩山にはさまれた、のどかな避暑地が現れます。

せっかくチェファルーに来たなら行っておかなければと、真っ先にチェファル駅へ。
ここに何があるのかというと、あの”ニューシネマパラダイス”でトトがローマに旅立つ時に撮影された駅だと、ちょうど雑誌TITLEの「映画で旅するイタリア」に載ったばかりで、グッドタイミングとばかりに行ったのです。が........
ホームに立つとどうも違うような..... そう、海がないのです。確か海岸沿いに駅があったはずなのに....
腑に落ちないながらも、チェファルー駅はここしかないし、とりあえず記念写真だけ撮ったのですが、帰国してビデオでチェックしたらやっぱり違いました。
一体あの駅はどこの駅なのでしょう。ねぇ!TITLEさん!

チェファルのカッテドラーレ(大聖堂)。こちらもノルマン時代のもの。内部はまた金のモザイクに覆われていますが、若干質素な印象。後ろの険しい岩山とのアンバランスさがちょっと面白いです。
このカッテドラーレの前の広場に面したメーンストリートの両側には、お土産屋さんや雑貨屋さんなどかわいい雰囲気のお店がたくさんあったのですが、元旦でお休みのところが多くてほんと残念.....
右のチェファルー海岸では、やっぱり確かに”ニューシネマパラダイス”の海のシーンが撮影されたそうです。(別情報)
潮のしぶきが道路にまで勢いよく飛ぶほどに、波の強い日でした。

ほんの短時間しかいられませんでしたが、いろんな表情を見せてくれるとても印象深い町でした。
ちなみに、ジャン・カルロ氏たちはその日は山の中にあるアグリジェントに宿泊。この中のレストランの山羊の肉のフェトチーネが最高にブォーノでした〜。

日が変わって、しつこくもまた”ニューシネマ〜”の本家本元、”ジャン・カルド村”ことパラッツォ・アドリアーノ村へ。
パレルモから、国道121号線〜189号線〜188号線〜118号線を経て、1時間半ほどひたすら内陸に向いて走ります。途中、岩やら山肌やらが続くばかりで、ほんとにこの先町なんかあるのかしらん、と心細くなりましたが、唐突に到着する感じです。
そしてびっくり。ほんとに小さい小さい広場です。
さらに、ぎゅうぎゅうに車が停まっていて、所狭しといくつかの露店が建ち、おじいさんたちが何をするでもなく、立話に興じているだけ。
やっぱり映画や雑誌って大きく見えるものです。
左が、パラダイス座内部として登場したカルミネ教会。
上が、「ここは俺の広場だぁー!」の男が寝床にしていた水飲み場。
セットの映画館はここでぇ、あのシーンはここからこう撮ってぇー....とかなんとか、退屈そうな夫を尻目に1人で記憶と闘っておりました。

イタリアなんだけど、イタリアじゃない不思議な国”シチリア”。
歴史も文化も多種多様な分、懐の大きさを感じる国シチリア。
自然が作り上げた景勝の美しさはイタリア1かもしれない国シチリア。
タオルミーナやトラーパニやエリーチェ、ラグーサなど、まだまだ見ておきたい町のために、もう一度、今度は食の美味しい時期に再訪したいです。