旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > 旅日記
 
 

番外編・シチリアの旅その3 Palermo <2001/12/28〜2002/1/3>

朝9時前にアグリジェントを出発して、国道1本とにかくパレルモに向かって走る、走る。
信号も町に入るまで皆無に等しく、制限速度はなんと80km!快適〜〜!
で、10時半にはパレルモに到着。町に入った途端、なんだか道も狭いし汚いし、クルマはやたら多いし、運転マナーもぐっちゃぐちゃ。でも、宿泊するグランドホテル・エ・デ・パルメのあるローマ通りに入った途端、別の街のように美しく洗練された雰囲気に。本当に、パレルモは、通りによってコロコロ表情が変わる、不思議な街でした。


ロビーの一角に大きなクリスマスツリー

ゴージャラスな雰囲気のサロン
このロビー周辺にいるだけでもリッチな気分になります。
でも、フロントはやったら急がしそうで愛想もよくないのが玉に傷。
日本人に有名のようで、大勢宿泊していました。
 Grand Hotel Et Des Palmes
 Via Roma, 398  tel; 091-602-8111 http://www.cormorano.net/sgas/despalmes/index.html 
ツイン1泊朝食込165ユーロ(約19,800円)。朝食はビュッフェタイプでかなり充実です。

ゴッドファーザーVの、マイケルの愛娘メアリーが死ぬシーンであまりにも有名な、マッシモ劇場。
クリスマスなので、階段中央には真赤なポインセチアが並べられ、まるで絨毯のようでした。
シチリアは、異教徒アラブ人に200年ほど侵略されたり、その後はノルマン人に制覇されたりで、イスラム教の文化や風俗の影響を強く受けており、特にこのパレルモは、今まで訪れたイタリアの各町とはかなり趣が違っています。
このカッテドラーレ(ドゥオーモとは呼ばないのですねぇ...)も、シチリア・ノルマン様式というそうで、ヤシの木などの南国情緒とあいまって、どうもイタリアにいる気がしません。

カッテドラーレが面するヴィットリオ・エマヌエーレ通りの最後に、ポルタ・ヌオーヴァという大きな門があります。この門の壁には、頭にターバンを巻いて口ひげをはやしたアラブ人が掘りこまれていて、ちょっと面白い。
あ〜それにしても、クルマが多くて空気が汚ないよぉ。
この門の脇にノルマン宮がどっしりと構えているのですが、その前がちょっとした公園で、その中にあるBar Santroという大き目のバールがあります。そこで買ったアランンチーニ(ライスコロッケ)がモルト ブォーノ!
種類が3つあって、コン スピナッチ(ほうれん草入り)、コン ポッロ(鶏肉入り)を食べました(生ハム入り・コン プロシュートは売りきれ)。コレ2個とビールでもう充分!ってカンジです。1個2,200リラ(約130円)。
このバールはドルチェ類も豊富でかなり賑わっていました。
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りの脇道の1つ。
極端に狭くてちょっとコワそうな空気さえ漂うこんな脇道が、この町にはたっくさんありました。これもパレルモのれっきとした町の表情。
ノルマン時代に建設されたマルトラーナ教会は、パレルモのへそとして有名なクアットロ・カンティ(四辻)のすぐ近くにあります。
内部はとても狭いけれど、壁中が金色のモザイクで覆い尽くされていて、その意外性にびっくり。光量がほとんどなく、時々ライトアップされて、より金色の輝きが甦ります。床のモザイクもとても美しいものでした。
クリスマス時期に伴い、お菓子屋さんのウィンドウのディスプレイもとてもロマンチック。特にシチリアはドルチェ発祥の地で、甘くてかわいいお菓子の種類がとても豊富。
上写真右端と、右の写真がカンノーロ(複数でカンノーリ)という、薄い筒状のビスケットにリコッタ・チーズが詰まったお菓子で、今回絶対食べてみたかったものの1つ。
ちなみに、右の方は、リベルタ通りのパスティッチェリア(ケーキ屋さん)でGETしたもので、とってもとっても美味しかったのです。ビスケットの生地がパリパリさくさく、リコッタチーズも甘すぎなくさっぱり上品。
う〜ん、ミエピアチュータ(気に入った)!
でも、それを作るお店によって全然味が違うので、美味しくないのに最初に出会うときっと悲しい。
ちなみに、もう1つシチリアの有名なドルチェで”カッサータ”というケーキがあるのですが、これが甘い!甘い!甘い!
クリームとドライ(ゼリー)フルーツを重ねまくって表面は砂糖のかたまりがたっぷり。あ〜のどが痛かった〜。

大晦日ということもあって、翌日の元旦も含めてお休みのお店はけっこう多いです。
夕方4時頃から徐々にメイン通りが閉鎖され始め、警備のためのポリツィアの数も増えていきます。
イルミネーションに彩られ、人出も増え、そこかしこで「アウグーリ!カポダンノ!(新年おめでとう!)」の声が聞こえてきて、みんなちょっとハイテンション気味。私もなんだかウキウキ♪

大晦日のディナーに行った”GUSTO DI VINO”。雑誌Esquireに載っていて、大晦日にふさわしいエレガントな雰囲気で、期待大!!だったんだけど......
料理は悲惨でした。イタリアの創作料理は日本に限る。はい。
予約客全員が揃うまで、かなりの時間待たされ、せーのーでーでコースメニューがスタートし、だらだらとカウントダウンまで引っ張られるという、予想だにせぬ展開となりました。
楽しかったのは、このカウントダウンの前後の盛りあがりくらい(苦笑)。
トーレ、ドゥーエ、ウーノ(3、2、1)、アウグーリ!!おめでと〜!でみんな各々キスし合ってシャンパンで乾杯し、歌って踊る。
外では、花火と爆竹などで賑やかに盛り上がっていたようです(翌日のニュースで知ったことですが)。
イタリアの大晦日は、瓶から何から色々窓から飛んでくると聞いていて、半分ワクワクしていたのですが、予想外の展開になってそれも体験できずでちょっと残念。
ようやくお店から引き上げたのが深夜1時半で、ホテルに戻るとダンスパーティが盛大に行われており、こちらもけっこう楽しそうでした。

イルミネーションは思ったよりも簡素で、通りによっては全くないところもあり、広場に大きなツリーもなく、かなり意外。
カターニアの方が華やかだった気がします。
ちなみに、クリスマスのディスプレイは1月6日のエピファニーの日まで続きます。
最終日に立ち寄った、カプチン派のカタコンベ(地下墓地)。
んーーー、かなりショッキングです。とても写真に撮る気にはなれませんでした。17世紀から19世紀までの、聖人のそばにいたいと願ったキリスト教徒達のミイラや骸骨が、8,000体ほどずらーーっと両壁一面に立ったまま並んでいるのです。しかもほとんどが当時着ていた服のままで。
不幸な死に方をされたわけではないので、異常な空気が流れてるわけでもなく怖くはないのですが、やっぱり重く、通りぬけるのにとても力が入りました。
その中に、1920年に亡くなったロザリアちゃんという2歳の女の子の遺体があるのですが、とても80年以上経ったとは思えないほどの状態で、顔も髪も美しいまま保存されています。
パレルモでやっと出会った美味しいお店、”AI VECCHETTI”。
ポリテアーマ劇場に程近いPiazza S.Olivaの中にあるカジュアルなリストランテ。
市場が休みなのでメニューも若干少なめでしたが、総じて美味しくいただけました。やっと美味しいペッシェ・スパーダ(かじきまぐろ)のカルパッチョに出会い(セコンドに出てくるスパーダは総じて味がない)、からすみのパスタも、いわしのパスタもしっかり美味しく、正統シチリア料理を堪能。
やっぱり食は大事です。

次は、パレルモ近郊の町を3つ、ほんの少しですがご紹介します。
でも、あさってから第7回目の買付けです。
更新が遅くてホントごめんなさい〜!(汗)