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初めてのホームステイ<17/Ottobre(10月)/2002> a Firenze e Volterra <2002年10月17日(木)>

この日のコラツィオーネ(朝食)の食卓に、マルメッラータ(ジャム)を入れる器として登場したコチラ。今回日本からのお土産として私がニーデに買って来た片口の小鉢。パルミッジャーノやオイルやソース、何でも入れてOKよって言ったら、このように使ってくれました。
ちなみに、お土産としてあげたものは、他に、麻の和の色のコースターと、ミニおせんべい。ニーデはブォーノブォーノと喜んで食べてくれました。以前にも、おかきを美味しそうに食べたイタリア人を知っていますが、意外に日本のお菓子はウケがいいようです。

昨夜のうちに、1日だけ一人旅させて〜っとお願いして、フィレンツェにはまだまだ見るところがたくさんあるんだから他の町は行かなくてもいいじゃないの、と言うニーデを説得し(郷土愛の強いイタリア人ならではです....)、それなら...と勧められたのがヴォルテッラ。

駅の西側を少し行った所から出発するSITA社のバス(場所が少し分かりづらいので道々尋ねましょう)に乗ります。ヴォルテッラまでは2時間近くかかるけど、片道6.67ユーロ(約830円)。
何だか途中で乗り換えしそうな気配を感じ、乗る時に運転手さんにヴォルテッラに行きたい旨伝えておきます。バスはフィレンツェ市内をあっという間に抜けて、トスカーナののどかな景色を眺めながら、アウトストラーダ(高速道路)をぐんぐん走っていきます。今日の旅は日記ネタのためでもありますが、基本的に1人が好きな私。初対面の人と、しかもずっとイタリア語でのこの数日の生活から、ちょっと抜け出したかったのも正直なところ。窓から見える景色は爽快そのものでした。

途中、Colle di V.d'Elsaという小さな町でバスが停車し、半数の人が降りていきますが、何のことやら分からずチーンと座ったままの私に、運転手さんが、すぐ隣りに停車しているバスに乗り換えなさいと教えてくれました。あぁ、ちゃんと言ってて良かったぁ。
一回り小さなバスに揺られてくねくねした山道をぐんぐん上って行き、ヴォルテッラに到着。
降りた瞬間、ケ フレッド!!(なんて寒いの!!)風も強くてものすごく寒い。
この町も要塞都市で標高も少し高いので、気温はぐっと下がります。防寒具は必須でした...
▲端から端まで歩いても2キロもないくらいのとても小さい町ですが、欧米人の観光客がかなり多くて賑わっています。バスが発着する広場からは、穏やかで美しい景色が望めます。町の中も中世そのもの。

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▲こちらがこの町のドゥオーモ。ピサ様式の比較的簡素な佇まい。その外部からは想像できないくらい、内部はあでやかです。ただ、かなり改修を重ねているそうで、中世当時の面影はとどめていないとのこと。
▲ヴォルテッラと言えばアラバスター(雪花石膏)と言われるくらい、この町周辺の特産として有名なんだそうです。ニーデもいくつかアラバスターのオブジェを持っていて見せてくれました。
元々は乳白色の色合いを持つ、石なんだけどガラスのような風合いと言いましょうか...加工も塗装も楽とのことで実にたくさんの種類のアイテムが各店で見られます。同じようなものがお店によって値段が違ったり、オリジナリティあふれたアートなものをアラバスターで作っているところもあったりと、なかなか見逃せません。一通り見て回ってから買い求めましょう。とにかく、町中がアラバスターのお店と工房と言っても過言ではありません。

▲ヴォルテッラの前身ヴェラトゥッリは、エトルリア時代には大いに栄えた町だったそうで、そのエトルリア時代に造られた城壁の一部の門が、今もしっかりと残されています。門のアーチから飛び出している3つの人面と、門の前に鎮座する獅子(?)の顔は、風化が激しくつんつるてんです。井戸端会議中のシニョーラ達のいる現代と2400年前に造られた門。合成写真もまっつぁおでしょう。
右写真は、テアトロ ロマーノ。ローマの劇場跡で、紀元前後のものだそうです。ちょうど劇場の正面に立つと、舞台の袖から古代ローマ人が出て来そうな、ちょっとした迫力を感じます。

▲プランツォ(ランチ)の時間。町の中心の広場、プリオーリ広場に面したクラシックな雰囲気のリストランテに入ってみました。まずは、定番のアンティパスト デッラ カーザ(お店のオリジナル前菜)から。
プロシュート(生ハム)にサラーメ(サラミ)はかなり辛め。パンバッソ(トスカーナの塩気のないパン)と同時に食べると程よい塩梅に。フェーガト(レバー)、チーズのクロスティーニは美味い!
そして、この時期旬のフレッシュなポルチーニをぜひとも食べたい。と、メニューにちゃんとありました。ラヴィオリ ディ ポルチーニ エ タルトゥーフォ(ポルチーニとトリフのラヴィオリ)。右写真がそれ。出てきた時はちょっと意表をつかれてびっくりしたけれど、ゴルゴンゾーラチーズのクリームが後を引くカンジで美味い。でも、ポルチーニとトリフのお料理ではない....かな..

ドルチェには、クロスタータ デッラ マンドルラ(アーモンドのタルト)。あと、ヴィーノ ビアンコ(白ワイン)1/2リットルとカッフェとでしめて27.5ユーロ(約3,400円)。
久しぶりに昼間から酔っ払って寒さも吹っ飛びました。
 Ristorante Etruria
 Piazza dei Priori, 6-8  tel:0588-86064
ツーリストのためのシェフのお勧めメニューというのがいくつか載っていましたが、モルト カーロ(とっても高い)!です。

さぁ、そろそろ帰るとするか...とバス停に戻り、来たルートの時刻表を見ると、なんと2時間半待ち!!(先に見ときなさいよねぇ)ニーデに電話でその旨を伝えると、ピサまでバスで行って電車で帰ればいいとのアドバイス。その手があったかと、タバッキ(たばこ屋)でバスの切符を買うがてら最速で帰れる方法を聞くと、ピサよりもフィレンツェよりの”ポンテ デラ”までバスで行って電車に乗り継げばいいとのこと。
にしても、あと1時間待ち....とほほほ...
やーっとバスが出て、1時間ほどでポンテデラの駅前に到着。20分後にフィレンツェ行きの準急に乗れて、50分後に到着。はぁ〜ソノ スタンカ(疲れた)〜〜。交通の便のよくないところに行く時は、ルートと時刻表をチェックしましょー。はい。

ニーデへの旅の報告と共に今度はチェーナ(夕食)です。
ハムのようなものは、モルタデッラというボローニャ産の太いソーセージで、これがまたブォニッシモ!お昼に食べたプロシュートやサラーメよりも全然美味しい。
あと、フォルマッジョ(チーズ)各種に野菜のグリル。

明日は、いよいよホームステイ最終日です。

                           

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