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<17、18/Settembre(9月)/2004> a Firenze <2004年9月17、18日(金、土)>

朝のニュースによると、中部地方から南にかけてが大雨で、各地に被害をもたらしているとのこと。ナポリ以南は今日も嵐模様だとか。
8時にチェックアウトし、8時46分発のローマ行きユーロスターに乗るべく駅に向かいます。
ホームは手前から1つ向こうの3番線。今更ながら気づいたけど、ボローニャ駅はこんなに大きいなりしてエレベーターがないっ!えっちらおっちら大きいスーツケースを持って階段を移動。あぁこのためだけでも筋力UPは欠かせないわっ。

9時50分、フィレンツェ駅に到着。昨日までとはうって変わってこっちはいいお天気!
今回のホテルは、ジャパン・トラベル・オンラインという旅サイトで見つけました。駅から徒歩50mという立地にあるこのホテルは、”メゾン”という名が付くだけあって、パラッツォの4Fにある個人経営の小さいホテルでフロントもありません。まるでホームステイ先に来たような感じで、笑顔の素敵なシニョーラがドアを開けて迎えてくれます。
壁固定タイプのシャワーがある小さな小さなトイレに、洗面台はお部屋側にあるささやかな造りですが、明るく清潔で私には充分。テレビも電話もドライヤーもあって、64ユーロ(約8,800円)。でも、ジャパン・トラベル〜を見て、と言うと61.75ユーロにしてくれました。朝食は、部屋にラスクなどの簡易なものが用意されているだけなので、BARで取るべし。
なんでも、今日は6室中3室の宿泊が日本人の女の子だそうで、「どうして?」と聞かれてしまいました(笑)。
MAISON DE CHARME
Largo F.lli Alinari,11 http://www.maisondecharme.it/


今回のフィレンツェの目的は、もちろん買い付けもあるのですが、もう1つは友人夫妻との待ち合わせにあります。彼女達は9月に休みが取れるというので初めてのイタリア旅行を敢行。ツアーでの参加なのですが、1日フリータイムがあるツアーを選び、その地がフィレンツェだったので、その日に合わせて合流しようというわけです。そしてその日は明日!気合い入れてガイドするぞ〜。というわけで、今日は午前中からフルスピードで買い付けをしているので、いきなりランチの写真です。
このトラットリアも、確か”トスカーナの本格的家庭の味”とどこかのサイトで紹介されていました。奥行きのある広い店内にはお客さんは誰もいなくて、奥の大テーブルには店員の身内らしき団体が1組。とりあえず、メニューを見るとちょっとびっくり。お値段がかなり高めです。味の方は、エビのクリームのリゾット(左)も鶏とズッキーニのフリット(フライ)も、素材の良さが伺えるなかなかの美味しさでした。フリットは、ちょうど日本の家庭の天ぷらみたいに小麦粉が多めで、ほーっとするお味。ズッキーニも甘い!でも、お水とカッフェでしめて38.5ユーロ(約5,300円)はやっぱり高ーい。
TRATTORIA PANDEMONIO
Via del Leone,50 tel:055-224002(1人日本人シェフがいるので、みんな少ーし日本語が話せます)


▲前回3月のフィレンツェで、お休みだったため入れなかったブランカッチ礼拝堂へ行ってみました。サンタ・マリア・デル・カルミネ教会の正面右手にある入り口から入ります。礼拝堂には、「聖ペテロの生涯」というテーマで描かれたフレスコ画が祭壇の両壁を埋め尽くしています。1424年にマゾリーノとマサッチョによって着手され、彼らの急死によって、その後引き継いだフィリッピーノ・リッピが1480年に完成させたとのこと。ダ・ヴィンチやミケランジェロなどルネッサンスの巨匠たちが若い頃、この礼拝堂に足繁く通ってマサッチョの絵を研究したそうで、ルネッサンスはここから始まったとも言われています。ど素人の私には何がそんな巨匠達の参考になったのかは分かりかねるけれど、お隣の教会が一度火災で全焼したときに延焼を免れ、この絵を今現在目にすることができるという喜びには、心から感謝。
左上に見えるマサッチョの「アダムとイブの楽園追放」は有名。その右はマサッチョによる「貢ぎの銭」、左下はフィリッピーノ・リッピ、その右はマサッチョが未完のまま残したためF・リッピが完成させたもの...というふうに、3人の作品が混在しています。

▲駅の向こうに拡がる茜色の雲がきれい....。明日もいいお天気になりそう!
クローズぎりぎりに駆け込んだ郵便局で、荷物の発送も無事完了。しかし、思いの外料金が高く、113.06ユーロと言われて財布をひっくり返したら112.40ユーロしかない。もう閉まっちゃうし、銀行に行ってる時間もない。窓口のシニョーラにとほーって顔したらおまけしてくれました。日本の郵便局では1円だってあり得ないことだわ。イタリアのアバウトさも、こういう時は好きよっ。
夜はホテルの近くのピッツェリアで一切れ(と言っても大きいけど)のピッツェッタとビールを1杯。けっこういけます。


 
▲朝から快晴!朝8時半に友人夫婦が宿泊しているホテルへ迎えに行き、早速yoriガイドスタートです!ツアー旅行ではさすがに上ることはしないので、昨日はさっと見るだけだったというドゥオーモの頂上に上ることを提案。私も2度目の挑戦です。現在展望台は工事中で通路が半分も狭くなってはいるものの、お天気の良さもあってやっぱりこの景色は最高です。
その後、ポンテヴェッキオからアルノ川を散歩し、彼女たちのリクエストでお買い物にトルナブォーニ通りなどのブランド店巡りへ。普段なかなか入らないお店も、案内だとずんずん入れて気持ちいいものです。GUCCIやPRADAなど日本人客の多いお店には、1人は日本人の店員さんがおられるので、言葉に不安な方も大丈夫ですね。


▲その後、バスに乗って私も大好きなフィエーゾレまで足を伸ばします。ミーノ広場に面したピッツェリアでピザランチ。ツアーではお決まりの団体用の美味しくない食事を強いられ、ちょっとご機嫌麗しくない彼女達も、風や太陽の光が気持ちのいいテラスで美味しい生ハムやピッツァを食べ、「イタリアはこうじゃなくっちゃ〜」とすこぶる上機嫌に。フィレンツェの町が一望できる公園では2人とも夢中でカメラやビデオをまわしています。両親との旅でもそうでしたが、色々自分がプランして案内した先で、誰かが喜ぶ顔を見られるのって、すごく満ち足りた気持ちになります。


昨日が彼女たちはツアーで美術館三昧だったので、今日は夕方までお買い物三昧です。
予定のお買い物リストもすべて消化できて、2人とも大満足してくれました。
私が今まで何度もフィレンツェを訪れてきて、それでもまだ知らない場所がいくつもあるほどフィレンツェには見所があふれています。本当は彼女たちにももっと色々見せてあげたいものがありますが、お買い物にも魅力的な町でもあり、限られた時間の中であっちもこっちもというわけにはいかないのがつらいところです。
夕陽を映すドゥオーモ達も、いつ見てもうっとりします。



▲夕食も、すっごく迷った末に決めたのがここ”トラットリア アルマンド”。
間口は狭いですが、奥行きたっぷりの広い店内は、真っ白なリネンが眩しくカメリエーレ達も揃って笑顔が素敵な温かい雰囲気のお店です。さすがにいつもの1人ぽっちの食卓とは違って、3人だとお皿の種類も賑やかです。私の全知識を使って次々に食べて欲しいモノをオーダーしました。
左上から、サラミや生ハムなどの盛り合わせ、スパゲッティ・カレッティエーラ(ちょっと辛めのトマトソース)、フレッシュのフンギ・ポルチーニのタリアテッレ、イノシシのラグーのパッパルデッレ、左下からトリッパ(牛の胃袋の煮込み)、ロンバティーナ(雌の仔牛のステーキ)、鶏と野菜のフリット。でもって、最後のチェーチ(ひよこ豆)も写真に残っていたのだけど、食べた覚えがない...。多分最後の方で酔っぱらって「これも美味しいから」って頼んだに違いない...。
ドルチェにもプディングやビスコッティなどをいただき、ワイン1本半とお水とカッフェでしめて1人46ユーロ(約6,400円)!どれも本当に美味しくて、何よりサービスが良くて居心地がよく、3人とも本当に楽しい時間を過ごすことができました。オススメです!!
TRATTORIA ARMANDO
Borgo Ognissanti , 140 tel:055-216219(オーニッサンティ通りのほとんど西の端です)
日曜・月曜昼がお休み

たまにはこういう企画も楽しいもんだと痛感。私にとってもより思い出深い旅になりました。
明日は、彼女たちはローマに向けて、私はミラノに向かいます。Vuon viaggio!! (良い旅を!!)