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<15/Ottobre(10月)/2006> a Firenze vol.2 <2006年10月15日(日)>

初めて過ごす日曜日のフィレンツェ。ゆっくり眠っていたいのにーっ。またもや4時半に目覚める.....。
それでも、ぐずぐずと準備をして、ゆっくり目に出発。


▲以前、ミラノに発つ前にちらっと見かけただけだったインディペンデンツァ(独立)広場の骨董市に、「日曜もやってますように!」との願いを込めて行ってみました。やった〜♪準備してるぞ。
骨董というかガラクタというか、とにかく何でもありのこの手の市は見ていてとても楽しくなります。家具や食器はもちろん、シャンデリアのパーツにアクセサリー、古書、LPレコードに看板、銅像まで、欲しくはないけど見るのは面白い、みたいな。
中国のものらしき家具の上には、鎧かぶとで馬上姿の武士の人形が。
プライス札をいちいちつけてないので、お値段のほどは不明です。きっと人を見て決めるのでしょう(笑)。
朝10時頃にはギャラリーが続々と訪れ、ひとつひとつじっくりと物色している模様。かなり大きな広場兼公園なので、朝のお散歩人口も多し。あー面白かった。
そのままサン・マルコ美術館へ。「歩き方」には奇数日曜日は休館と書いてあり、今日は第3日曜どんぴしゃです。お祈りモードで足を運んだものの、やっぱりキウーゾ(閉館)....。気を取りなし、すぐ近くのサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会へ。
ちょうどミサが始まる前で、急いで内部を見学します。
入り口すぐ左にある”受胎告知の聖母の礼拝堂”にある聖母像の顔は、天使が描いたと信じられているそうで、常に何人かの人が祈りを捧げていました。

▲そのまま、そのお隣の捨て子養育院美術館へ。”捨て子養育”とはちょっとびっくりする名前ですが、実際にこのアーチのあるロッジア(柱廊)左端には、捨て子のための回転扉があり、身分を明かさずに子どもを預けることができたのだとか。今まさに、熊本で物議を醸している赤ちゃんポストの原型です。美しいブルーのテラコッタ製メダイヨンも、産着を巻かれた赤ちゃんがデザインされ、子ども達への大きな愛情が感じられます。

▲2階の美術館(といってもかなり小さい)から、サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場が一望できます。ここは、小さいながらも、ボッティチェッリの初期の作品「聖母子と天使」や、ギルランダイオの「東方三博士の礼拝」など貴重な作品があって侮れません。これほど大きいとは思わなかった中世の楽譜本がガラスケースにいくつも納められていて、でもなぜか布で隠されていて、ぴらっとめくってちょっと拝見。


▲1階には四方柱廊に囲まれた美しい中庭があり、1枚の小さな扉の上には、ぎょっとするほど何でもないように存在する「受胎告知」の彩色テラコッタが。。さきほどのメダイヨンと同じアンドレア・デッラ・ロッビア作です。観光客はそれほど多くはなく、とてもゆっくりとした時間が流れる素敵な空間でした。

広場の正面から延びるServi通りをまっすぐ歩いていて目に留まった寿司バーらしきお店。かなりモダンな雰囲気です。その名も”スシ マニア”。ちらっとのぞくと、日本酒各種にキリンビールやアサヒビールの瓶がディスプレイされていて、ちょっとオドロキ。ターゲットはやはり日本人、でしょうか。。

▲たまたま行き当たったダヴァンツァーティ宮(フィレンツェの中世邸宅博物館)に入ることができました。入場は無料。
14世紀に建てられた館そのもの以外にも、18世紀までの生活様式が、調度品や装飾品、食器などによって垣間見ることができる、なかなか楽しい空間です。左写真は、2階にあるダイニングキッチン。右は、2階の廊下から望む中庭。なんとこの上は天井が少し開いていて、中央の格子の口の下の貯水スペースに雨水を溜めて使っていたのだそう。3階まであるのですが、見学は不可となっていました。寝室の間が見られず残念.....。

本日のランチは下調べの元、ヴェルディ劇場の真ん前のオステリア、”カッフェ イタリアーノ”に行ってみました。オステリアと言えどけっこうクラシックでエレガンテな雰囲気。鶏胸肉のグリルにローストしたポテトをオーダー。鶏ももっちろん美味しかったけど、イタリアで食べるおじゃがってどうしてこんなに美味しいんでしょ。時々無性に食べたくなります。
本日のグラス赤ワイン(1杯4ユーロ〜・白も赤も3種類ずつあり)を2杯と、お水とカッフェで締めて40ユーロ(6,000円)。けっこうします。サービス料15%含む、ですが。
OSTERIA Caffe` Italiano
Via Isola delle Stinche,11/13  月曜休み

▲今度はピッティ宮へ(ここもまた半分だけ修復中)。ここには、パラティーナ美術館をはじめ君主の居室、近代美術館、銀器博物館、陶磁器博物館、衣装博物館、ボーボリ庭園と、1日では絶対足らないくらい見所満載なのですが、時間と体力的にどうしても、ココとココはせめて見ておきたいわよねっていうポイントが人それぞれにあると思うのです。当然、施設側も共通入場券なるものを設定していて、この組み合わせが全然いけてない!パラティーナ+君主の居室+近代美術館で8.5ユーロ、その他全部で8.0ユーロ。わたしゃパラティーナと君主と衣装と陶磁器だけ見たいの。もっとフレキシブルにしてちょーだいっ。
悩んだ結果、パラティーナの方に致しました。しかも、君主の居室、半分以上クローズだし(怒)。一方の陶磁器博物館はなんとボーボリ庭園の最奥に位置してました....。きっと一生行けないわ.....。
でもでも、やはりパラティーナは行って大正解でした。13年前に初イタリアで見たときの記憶はほとんど残ってないし。当然、当店発売中のピッティ宮殿・ガイドブックとにらめっこしながらの本気鑑賞です。

▲どこの部屋からだったかは忘れましたが、ここから眺めるチェントロの景色もなかなかのもの。どこを切り取っても絵になる町です。右の写真は、ピッティ宮の目の前のごくごく普通の建物なのですが、窓の外側に作りつけられた木製のよろい戸にご注目。両開きと下半分開きの二タイプがあることを、今更さらさら知りました。前述の「素顔のフィレンツェ案内」にその役割やエピソードが紹介されています。おかげで、「おっ、ここもだ〜。あ、あそこも!」」と今回は窓ばかり見てました(笑)。
▲ちょっとアペリティーヴォ(食前酒)で休憩しよっ、と場所を求めて歩くとやっぱりシニョーリア広場に来てしまいます。老舗のカフェ”リヴォワール”にて、カンパリソーダで夕涼み。もれなくついてくるスプンティーノ(軽食)がうれしいんだな〜。

ちなみに、フィレンツェでは日曜も開いているところがけっこう多くて、観光するにも特に不自由は感じません。美術館系はもちろん、BARもジェラテリアもお土産屋さんも(特にDuomo周辺やポンテ・ヴェッキオからピッティまではほとんど)開いてるし、リナシェンテやコインなどのデパート系もOK。商店もDuomo周辺のメイン通りなら4分の1ほどは開いてました。
まぁ、これだけ観光客が世界中から来てればやっぱり開けざるを得ないのかなぁ....。

▲夜はニーデの家におじゃましました。ルチアももちろん来てくれて、久しぶりに3人での夕食となりました。今回も、ニーデのお得意オーブン料理に感激の連続。左の”パスタのタルト”は、モッツァレッラとパルミッジャーノ、トマトソース、卵にゆでたパスタを混ぜてオーブンで焼いたもの。簡単そうだけど美味〜い!!右は、スフレ。開いた花びら模様のお皿の中央に置いて盛りつけ。さすがニーデ!この上に、とろとろに煮込んだペペローニソースをたっぷりかけていただきます。野菜が甘い!スフレにもぴったんこ!ルッコラ、トマト、りんご、オレンジのインサラータもバクバクいただきました。相当飲んだ気がするのですが、ものすごく気持ちよくて、幾分聞き取りも上達した気がして、とにかく楽しい一夜でした。いつもながら、二人には感謝でいっぱいです。明日の夜は美味しいピッツェリアに連れてってくれるとのことで、こちらも楽しみ!
ちなみに、ニーデ&ルチアによるお料理レッスンはanimataでご紹介しておりま〜す♪