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<16/Ottobre(10月)/2006> a Siena <2006年10月16日(月)>

本日は、日帰りでシエナを訪れます。
朝、まだまだ暗〜い中を出発。さすがに冷えます。フィレンツェ発7時45分のSITA社のプルマンに乗るべく、駅近くのバスターミナルへ。RAPIDA(快速便)だと1時間15分ほどでシエナのチャントロまで行ってくれるので、列車で行くよりずっと便利(シエナ駅からチェントロまでは更にバスで数分かかります)。但し、大きなスーツケースがあるとバスは少々つらいので、日帰りに限りますが。。

9時にはグラムシ広場に到着。広場の地下に各社プルマンの切符売り場があるので、帰りの便の時間をチェックしておきましょー。

Duomoのファサードは、ほれまたこの通り。ちゃんと幕に絵が描いてあるだけでもエライ。去年の今頃マンジャの塔に上った際に、遠目にも修復中なのが見えたので、今年も当然そうだろうと思ってました。ただ、床面のモザイクのオリジナルが、今年は8末から10末の2ヶ月間だけ公開されるというのを知って、ちょうどいいや!ということでやってきました。

10時半開場までまだ時間があったため、1件先に買い付けを済ませ、ちょうど10時半に戻ってきたら、既に50人ほどの行列が〜(汗)。皆さん当然モザイク目的。でも、10分少々で入場できました(単独で6ユーロ)。

▲聖堂内部の床の大部分には、大理石の掻き絵や象牙細工で描かれたモザイクによるデコレーションが施されています。約200年に渡り、シエナを代表する40人もの芸術家が携わったとか。ただ、美術品保護のために年間のほとんどは覆われて隠されているとのこと。8年前と6年前に二度もDuomoを訪れているのですが、その時は覆われていることすらも気付かなかったのかも知れません。。 ちょうどレスタウロ(修復士)の方達の作業を間近に見られるようになっていました。のみで少しずつ掘ったり、石をはめ込みなおしたりと、気の遠くなるような作業です。それにしても、石や象牙でこれほどまでに三次元的で躍動感あふれる柔らかな絵が描けることに、素直に感動.....。
白と黒(私にはどうしても緑に見える)の縞しま模様の大理石の柱や壁面は、いつ見てもインパクトがあります。

▲多分、過去二回の時にはその存在に気付かず見ていなかったと思われる、ピッコローミニ図書館。左側廊の端に入り口があります。ドゥオーモ内の薄暗さとは対照的に、きんきんきらきら目の覚めるような華やかさです。四方がこれまた目の覚めるような色鮮やかなフレスコ画で飾られ、中程の高さでぐるりと囲むガラスの展示ケースの中は、15世紀の聖歌集の楽譜本で埋め尽くされています。どれもそれは美しく彩色されていて、溜息もの....。もはや楽譜さえも美術品です。

▲今までずっと来損ねてました、サン・ドメニコ教会。Duomoとはうって変わって、れんが造りで質実剛健そのものの造りです。内部も単廊式ゆえ余計に大きく感じます。シエナの守護聖人の一人でもあり、イタリア共和国全体の守護聖人でもあるカテリーナの頭部がここに聖遺物として納められ、人々の信仰を集めているそうです。確かに、とてもとても小さな頭部のミイラが祀られていました。また、右側廊にあるカテリーナ礼拝堂は彼女を描いたフレスコ画で覆われ、聖女ならではの優しい雰囲気に満ちています。

▲さて、Pranzo(昼食)です。シエナでは一度だけ、行き当たりばったりで入った店で大失敗したことがあり(しかも、ふた両親連れての旅で)、なのでいくつか既に情報収集済み。その中で、Duomoにほど近い場所にあるリストランテへ行ってみました。”ファンタジーア”というワクワクするよな名前のアンティパスト(前菜)の4種類のご馳走に、今回の”大当たり”を確信。シエナ名物パスタ”ピーチ”はあひるのラグーでいただきました。ピーチはけっこううどんみたいな柔らかめの食感のところが多いのですが、こちらはちょっとだけ固め。けっこうイケます。グラスワイン1杯とお水とカッフェで31ユーロ(サービス料15%込・約4,650円)なり。これくらいだと安く思えて来ちゃうから、既にちょっと感覚がおかしくなってます....。
  Ristorante "DA MUGOLONE"
  Via dei Pellegrini, 8 (チッタ通りから洗礼堂・ドゥオーモに向かう通りの右側)

▲お約束のカンポ広場。どーよ、この快晴っぷり!この季節にしては陽射しは強めですが、ひなたぼっこ人口の多いこと。広場に面したジェラテリアでノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)とピスタチオの木の実コンビをいただきます。ん〜ブォニッシモ!
▲シエナはどっぷり観光地ではありますが、カンポ広場周辺以外はかなりのお店がお昼休みに入ります。閑散とした小道をぶらぶらしながら何気なく絵になる場所を探していたら、一人のおじさんが「写真を撮るならぴったりの場所があるよ」と教えてくれたのが、ここ。”VICOLO”とは、普通の通りの”VIA”よりもかなり細い路地を言います。洗濯物がはためいている普通のお宅が並ぶ袋小路なのですが、確かに、石畳や建物の色に、グリーンのよろい戸と植物たちとのコントラストが絵になってます。有名スポットなのか、撮影に立ち寄る欧米人がけっこう見られました。

▲いきなりですが、ここはフィレンツェ。夕方のバスでフィレンツェに戻り、夜はニーデとルチアと一緒に、彼女たちのお気に入りのピッツェリアへ行きました。ナポリピッツァのチェーン店で世界各国に展開している有名店とのこと。フィレンツェには1年前にやってきたばかり。ピッツァもさることながら、最初にオーダーしてくれたコロッケづくしがもーサイコーっ。アランチーニ(ライスコロッケ)やポテトにチーズ、パスタフリットまで、軽〜くて美味くてあっという間に平らげました。そして、1人1枚ずつ好きなピッツァをいただきます。ちなみに、写真はルチアが頼んだ”ヴェズーヴィオ”。あのナポリのヴェズヴィオ火山みたく、モッツァレッラを山に見立てて散りばめられて、トマトで噴火を表してる?メニューもとてもユニークで選ぶのも楽し♪
  ROSSOPOMODORO
  Piazza del Mercato Centrale, 22/R (中央市場の前の広場に面してます) 

今回は久しぶりにフィレンツェを堪能したぞーって気分です(ちゃんとお仕事もやってましたよ!)。
ニーデとルチアにも心から感謝。 あぁもうこのまま住み着いちゃいたいよ〜〜〜 っっ。

そして明日はまた、ミラノに戻ります.......。