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<18/Ottobre(10月)/2007> a San Gimignano e Firenze  <2007年10月18日(木)>

朝の番組の天気予報によると、今日はちょ〜っと雲行き怪し。お願い!晴れて下さいまし〜〜!

サン・ジミニャーノへの出発前に、郵便局で荷物の発送手続きをします。
前回の底抜け事件(ブログ2006年10/25号)を教訓に、今回は非の打ち所のない完璧な梱包ですっ!
結果的に、無事にすべて問題なく届きました♪

サン・ジミニャーノへ行くためには、フィレンツェからはSITA社のバスでPOGGIBONSI(ポッジボンシ)というところで乗り換えねばなりませぬ。前回初めて訪れたときは家族旅行でクルマだったため、今回が初のバスでの訪問です。
つい3ヶ月ほど前に友人が一人でフィレンツェからサン・ジミニャーノを訪れる際、乗るバスを間違えて、降りたところが本来降りたい駅のひとつ手前で、次のバスが来るまで1時間も待ったというのを聞いていたので、小心者の私はペルバッコさんで発見した時刻表をプリントアウトして握りしめて行きましたわん。

時刻表通りバス停のボードにもPARTENZA(出発)8:40と出ていて、ちゃんとシエナ行きと表示されたバスに乗り込んで待ってたら、 30分ちょうどに出発しちゃう!すわっ、友人と同じ目に!?と慌てて運転手さんに確認したら、このバスで大丈夫とのこと。なんだかよう分からんが、いいと言うならいいんじゃろ。
車窓からの眺めは、昨日も一昨日も通った同じ景色!(笑)
ほんとに今回はトスカーナ三昧です。

1か所停車した後9時20分頃ポッジボンシ駅前に到着。ぞろぞろとバスの中のいかにも観光客な人たちが降りていくし、運転手さんも「サン・ジミニャーノに行く人はここで待ってて〜」と教えてくれるので安心です。

駅前は特になーんもなく、構内のバールでカッフェを飲んだり妹と町ゆく人を観察しながら40分ほど待ち、10時10分サン・ジミニャーノ行きのバスが到着。あとは20分ほど乗ればいいだけです。
程なくして、遠目にもにょきにょき生えた塔たちが見えてきてワクワクします。
▲13世紀からこの町の城壁の一部となって町を守っているサン・ジョヴァンニ門は貫禄も十分。この門のまん前にバスは到着します。帰りの便の乗り場は、門の前の広場の西の端にあり。
お天気も、ほれこの通り!日頃の行いのたまものか!?
▲門を入り口に、町の目抜き通り・サン・ジョヴァンニ通りに入ってすぐから陶器屋さん、エノテカ、リネン屋さん、ハム屋さんやらと、とにかくどこものぞいてみたくなるよなお店がずらりと軒を連ね、なかなか前に進めない〜!通りの間からは、町に残る14本の塔の中で1番のっぽの”グロッサの塔”がいいカンジに顔を出してます。ここには後で上ります〜♪

▲更に進んでもうひとつの目抜き通りサン・マッテオ通りへ。ここでもまた右に左にふらふらお店に立ち寄りながら、町の北の端に建つサンタゴスティーノ教会へ。すっきりとした単身廊式の内部には、15〜6世紀の美しいフレスコ画がいくつも飾られています。
この町の建造物は、サンタゴスティーノ教会も14本も残る塔たちも後で出てくるドゥオーモも普通のパラッツォも、ほとんどが最盛期の13世紀頃に建てられたもの。14世紀に入って急速に衰退したため、中世の姿のまま無傷で残っているとのこと。
トスカーナ周辺に点在する小さな町、ヴォルテッラやコルトーナ、モンタルチーノやスポレートなどもそうですが、観光地化しているこの現実からほんとにワープしちゃったんじゃないかと思う瞬間が度々あって、その度に少し戸惑う自分がいたりします。

←こういう路地も大好き。

▲どこで紹介されていたのか定かではないのですが、手持ちのガイドブックの地図にメモ書きしてあったトラットリアに行ってみました。お客さんの大半が観光客なのはしょうがなくて、見晴らしの良さそうなテラスもあって明るくて店内の雰囲気はまぁいいのですが、30席ほどもあるのにカメリエーラが1人しかいなくて、マネージャー風の黒人女性は暇そうなのにホールを手伝わない、ゆえにオーダーまでエライ待たされた、という時点でちょっと失敗したカンジ。。。(一体どこに紹介されてたんだ!と媒体のせいにしてみる(苦笑))
それでも期待を込めてオーダーした、大好物のラルド・ディ・コロンナータ(コロンナータ村のラード)のブルスケッタは、甘くて美味しかったけど、もうちょっと薄くてつやつやしたのが好き。プリモに選んだフンギポルチーニのリゾットはちょっと塩辛いけどまぁOK。これまた大好物のいのししのラグーのピーチ(シエナ近郊名物・うどんみたいな手打ちパスタ)はなかなか美味しく、やっとほっとする。
お水とワイン1/2で締めて32ユーロ(5,200円)ほどとお安めだけど、オススメリストには入れてあげられないなぁ〜。
  la bettola del grillo 2
  Via Quercecchio,33
一応エネルギーもしっかり補給できたことだし、いざ、あの塔に上るだーー!

さきほど通りからのぞいて見えてたTorre Grossa(グロッサの塔)。
現在市庁舎として使われているポポロ宮の脇ににょきっと生えておられます。
高さは54メートルで、現在町に残る14本の塔の中で唯一観光客が登れるようになっています。市庁舎の中の市立美術館との共通入場券5ユーロを払って中へ。

塔の内部は思いの外広い!シエナのマンジャの塔や、ボローニャのアシネッリの塔の15倍以上は優にあるかしら。階段の数は約180段。楽勝楽勝♪

▲やっぱり高いところはいいなぁ〜!360℃一望できる眺めは最高です。左写真は町の中心に位置するチステルナ広場。そしてやっぱり、どこを見ても1本は視界に現れる塔が面白い。必死で残り13本を数えるも、どうしても12本しかな〜い!それにしても、こんな小さな町に最盛期には72本も建てられたなんて、遠くから見ればまるでトゲの島みたいだったんだろうなぁ。。遠くに見える緑濃い田園風景も気持ちがいいぞ〜〜。

▲塔を降りた後はそのまま美術館へ。主に13〜15世紀のトスカーナ派の絵画が展示されていました。左は、壁一面に描かれたどなたか夫婦の入浴シーンやお休みのシーン。ちょっと珍しい題材です。右はフィリッピーノ・リッピによる「受胎告知」で、大天使ガブリエルとマリア様が2枚の丸い絵に分かれていました。

▲同じ広場に面して建つ参事会教会(ドゥオーモ)。お昼過ぎまでここドゥオーモ広場には市が立っていて、かーなりごった返していました。やっと静かになってきたので立ち寄ることに。ジュリアーノ・ダ・マイアーノによって作られたサンタ・フィーナの礼拝堂を無理矢理な角度で撮ろうとしてます。。すみません。。内部は暗いですが、壁一面に描かれた旧・新約聖書の物語も見応えがあります。
撮っても撮ってもまた撮りたくなる塔の絵です。

町自体は大好きだけど、お店の人たちの愛想が総じてよろしくない、やる気なしなしオーラ全開だったことだけが残念でした。
これだけ毎日大勢の外国人観光客を相手にしてるとイヤになるのも分かるけど、それはサン・ジミニャーノだけじゃないしね....。(ちなみに1日中通しで開いています)

あと、失敗したのが美味しいジェラート屋さんに行くのを失念したこと!
なんでも、ジェラート大会でたくさんの賞を受賞している職人さんがいるとのこと(byペルバッコさん)。あ〜ん、私のおばかっ。

当初の予定通り、15時40分発のバスで帰途につきます。
16時、ポッジボンシで下車。16時25分発のフィレンツェ行きに乗り換えるつもりで近辺をぶらぶらしていると、10分発の「FIRENZE via cassia」という表示のバスが停まってます。 ひょっとして早く着ける?と要らぬ欲を出したのがいけなかった。。直行じゃない、小さな村を立ち寄りだらけの各停バスでした〜。。(via とあったら普通想像つきますけどね)
結局、17時15分到着予定が35分に着いちゃいました。
35分間も余計にバスに乗ってたのね。おかげで、私は潔くよく寝て、妹は車窓から田舎道を楽しんでくれてたみたい。ははは。

夜、リストランテに向かう途中で、グラッツィエ橋からポンテ・ヴェッキオの夜景を撮ってみました。ん〜〜ロマンティコ〜♪


▲今夜のチェーナは、私のお気に入りのトラットリア”CAMMILLO(カッミッロ)”にて。フィレンツェ最後の晩餐だし絶対に外せないもの!予め予約はしておいたものの、開店の19時半を待ちきれず10分前くらいにはお店の前で待機。すると、続々お客さんが集まりだして店の前は人だかり。予約してない人もいるらしく、開店してもすぐには入れないカンジでした。大人気です。
いろいろ野菜のフリットに、ここでのお決まりメニューの大好物のトリッパと、妹にはロンバティーナ(雌の子牛肉のステーキ)を。そして、もちろんドルチェも!オススメを聞いて、”ティラミスの柿のソースがけ”を頼んでみました。この柿ソースがブォニッシモ!見た目はイマイチなので写真なしですが、ティラミスにすんごくよく合いました。
相変わらずベテランカメリエーレ達はシンパティチ(感じ良し)で、 我ら二人ともごっ機嫌でフィレンツェの最終日を終えることができました。
前回、ツアーで駆け足の旅しかできなかった妹もフィレンツェが大好きになってくれたようで、いやはやうれしい限り。
  TRATTORIA "CAMMILLO"
  Borgo San Jacopo,57
  055-212427 火曜、水曜お休み

明日はミラノに向かいま〜す!