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<17/Ottobre(10月)/2007> a Pienza e Firenze  <2007年10月17日(水)>
▲やっと会えたね、ピエンツァよ!
オルチャを見下ろす丘の上に、悠々と、東西の全長が500mほどの小〜さな町が、ちょっと気取って鎮座してるカンジ(笑)。欧米人観光客が町の人口にそぐわないほど大勢はいたけど、そんなことは気にならないほどどこもかしこも絵になるカワイイ町でした。流れる空気のゆるさも好き。右写真は、ドゥオーモ裏側のカステッロ通りから鐘楼を眺めるの図。かつ、ここから見下ろせるオルチャのパノラマは必見です。

ここは1996年に町ごと世界遺産に登録されました。この町出身のローマ教皇ピウス2世が、15世紀半ばに教皇になるやいなや、それまでの簡素だった町を自分の理想の町に作り替えるべくコルシニャーノという名前からピエンツァと変え、広場や宮殿、大聖堂などを建築家ロッセリーノに改めて作らせたとか。確かに、町全体に統一感が見て取れます。このドゥオーモ前のピウス2世広場も、規則正しい白い石の縁取りに素焼きのれんががヘリンボーン状に舗装されていて、小さくてもとてもエレガンテな雰囲気を作り出していました。

ピエンツァはペコリーノ(羊の乳から作る)チーズでも有名で、この広場では樽型状態のチーズを転がして的に当てる(んだったかなぁ。。)遊びをしているのを、以前NHKで紹介していました。なんてのどかなんだ〜。

▲ひょっと振り返れば見上げる市庁舎。ドゥオーモの右手にはロッセリーノ作の井戸の後ろに、ロッセリーノ作のピッコローミニ宮。決して、ピッコロ(小さい)とミニ(小さい)を掛けた名前ではありませぬ。この町の最後の所有者がピッコローミニ家(先のピオス2世もここの方)という名前だったんですねぇ。ちゃんちゃん。

▲ルチアがちゃっかりと、市庁舎から出てきた役所の人に町の美味しくて安いトラットリアを教えてもらってました。
  TRATTORIA BAR La Buca delle Fate
  Corso Rosselino 38 (町の真ん中を東西に横切るメインストリート)

妹にはシエナ周辺の名物のパスタ、ラグー(ミートソース)のピーチを、私は同じくラグーでタリアテッレをいただきました。
確かに安くて郷土料理らしいほっとする美味しさ。店内は町の人であふれかえっていました。
しかも、「歩き方」に載ってたぞ!

ロッセリーノ通りと交差する細い通りに、こんなロマンチックな名前があります。
Via del Bacio(キスの通り)
Via dell'Amore(愛の通り)
Via della Fortuna (幸運の通り)
Via del Bacioでニーデと妹がキッスの真似事した可笑しい写真がありますが、かわいそうだから載せないであ〜げよっと(笑)。

▲花をきれいに飾っているお宅がたっくさんありました。深い緑色のよろい戸に良く映えます。
カワイイお土産屋さんもたくさんありました。観光地ということもあり、お昼休みなしのお店がほとんどです。
ん〜〜、もっとゆっくりいたいけど、今日こそサン・ミニアート・アル・モンテ教会に行きたいので、3時半にはピエンツァを後にしました。交通の便さえ良ければ何度も訪れたいくらい気に入ったけど、私のいつもの旅パターンだとシエナからのバスしかなくて、しかも早朝と昼過ぎしかないから、絶対に日帰りが無理。次回は泊まるか。。。

▲ルチアがぜひここも寄っていこう、と案内してくれたBagno Vignoni(バーニョ ヴィニョーニ)というテルメ(温泉地)。
イタリアのテルメはなんと古代ローマ時代からという歴史を持っていて、日本の湯治と同様、医療のための利用の意味合いが強いもの。このバーニョ ヴィニョーニもほんとにテルメしかない小さな町で、スパやホテルがほとんどなのか生活感があまりないちょっとセレブリティな雰囲気も漂ってました。このプールみたいなのがルネッサンス期に作られた浴槽で、かのシエナの聖女、聖カテリーナも療養に利用していたとか(今は入れません)。ちょうどこれに面して、元々ピオス2世が自分の湯治用ということでロッセリーニに建てさせた家で、今はホテルになっているAlberdo Le Terme(アルベルゴ レ テルメ)があります(日本語サイト発見!)。1泊朝食付きで58ユーロほどとリーズナブルで、長期滞在するほどお値段も割安に。いつかイタリアに住めるようになったら、バカンスにはテルメに滞在、なんてのもいいわね〜〜

町の端の方に温泉水路が張り巡らされていて、ちょっぴり湯気も出ていました。足湯もできるみたい。すぐそばが断崖みたくなっていて、下では川湯もできるそうです。ここの温泉水は、皮膚病にも効果大でお肌もツルツルにしてくれるとか。
日本の温泉も大好きだけど、たまにはこういうところで泥パックなんかもしてみたいなぁ〜
あ〜〜ほんとに、オルチャ最高!でした。帰りの景色も目に心に焼き付けながら、フィレンツェに戻ってきました。
夕暮れ時のサン・ミニアート・アル・モンテ教会にも間に合った!
この教会の前でニーデとルチアとはお別れです。Eravamo contentissime !! Vi ringrazio di cuore !! Molte grazie !!!

ここは5年前にニーデの家にステイしたとき、彼女が1番好きな教会だと言って連れてきてくれたところです。
ここからのフィレンツェの眺めも最高です。こうして見ると、やっぱりフィレンツェは大きいなぁ〜〜きれいだな〜〜

くら〜い堂内の中央にぽっかり浮かんで見えるのは、十字架の礼拝堂。
その後ろには、聖ミニアートの遺品や遺骸の一部が納められた地下聖堂が広がっています。ミサの最中のようで中には入れず....。

この聖ミニアートは、市口桂子さん著の「フィレンツェミステリーガイド」(面白かった!)によると、フィレンツェにおけるキリスト教最初の殉教者だったそうで、それはそれは壮絶な死に様だったとか。その屍の上に建つこの地で、千年以上もの間人々に祈りをささげられているのですから、私なぞがあの地下聖堂に足を踏み入れるのはおこがましいか....

ロマネスク様式でとっても美しいファサードですが、どうしてもロボット顔に見えてしまう不届き者です....

それはそうと、夜になるとこの教会がライトアップされていたのですが、それがピンクだったり蛍光っぽいグリーンやブルーだったり、とにかく品のない光が点滅するのが遠目にも分かり、とってもショック.....
フィレンツェ人達は平気なのでしょうか。
少し歩いて降りればミケランジェロ広場まではすぐ。
ここで、6時半前頃からずーっと日没の様子を見守っていました。

いろんな時間帯でこの広場には来ていますが、やっぱりこの夕暮れ時が1番好きかな。ちなみに夜になると、町の光自体が少ない(弱い)のでほぼ何も見えません....。

▲今夜のチェーナは、とあるエノテカにて。All Aboutの岩田さんの記事で読み、そこに、今年初めに東京で一度お会いしたフィレンツェ情報サイトのペルバッコさんのSATOKOさんが時々店頭に立っていることを知り、「行きます〜〜!」と事前に彼女にメールして、行ってきました。
8時で既にもう人があふれんばかりで、エライ繁盛中。 ちゃんと席を取っておいて下さっていて、絶品のクロストーネや生ハム、チーズをつまみにグラスワイン(3ユーロ〜とリーズナブル!)を色々いただきました。お店の雰囲気も楽しいし、つまみもワインも美味しいしですっかりリラックス。まめまめしく動くSATOKOさん含め3人のスタッフの方を尻目に、むちゃむちゃいい気分で過ごさせていただきました。SATOKOさん、ありがとう〜〜〜!!!
  Le volpi e l'uva
  Piazza dei Rossi 1(ヴェッキオ橋を渡って2本目を左に入ってすぐの小さな広場。小さなテラスが出ています)
  11時〜21時 日曜休み

シニョーリア広場ではメリーゴーランドがきらきらしながら回ってました。
いつも思うのだけど、なぜにここでメリーゴーランド?

二人してほろ酔い気分で夜の散歩を楽しみます。

明日は、サン・ジミニャーノへ日帰りの旅なり〜〜!