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<18/aprile(4月)/2008> a Bassano del Grappa <2008年4月18日(金)>

さすがに疲れがたまってきたのか6時まで爆睡!
連日朝のニュースで見る顔が、ベルルスコーニと、訪米中のローマ法王”Papa”。画像と、時々映される新聞の記事のタイトルで大まかなことは分かるけど、ニュースがちゃーんと聞き取れるようになったらさぞ気持ちいいだろうなぁ。。。

ゆっくり支度をして、また1泊分の荷物を持って、8時に出発。今日は、かのグラッパで有名なバッサーノ・デル・グラッパを訪れます。初めての町でもあり、そこからほど近いヴィチェンツァにいるMARIに会えるというのもあり、これからが旬のホワイトアスパラを食べれる!というのもあり〜〜♪
外は既に雨〜〜〜♪(←もう開き直ってます・・)

中央駅から8時55分発のヴェネツィア行きユーロスターに乗り、11時18分にヴェネツィア・メストレ駅着。ここでバッサーノ行きの各停に乗り換えます。12時半無事到着。
駅を出るとまーっすぐ通りが伸びているので非常にわかりやすく、突き当たり大通りを右へ、美しい若草色の並木道を超えて大きな広場の面するホテルでまずはチェックインです。
ホテル ベルヴェデーレ。四つ星よ〜ん♪
広いロビーにはエレガンテなソファがたくさん置かれていて、雰囲気も素敵。
チェックインの際に、フロントマンが「バスタブありがいいですか?それともシャワーのみ?」と聞いてくれて、迷わず「バスタブ!!」と答えます。

お部屋もベッドも洗面室もゆったりサイズ〜〜♪♪
こちらもvenere.comで予約して、朝食付きで85ユーロ(約14,000円)はうれしすぎ。
BONOTTO hotel BELVEDERE
Piazzale G.Giardino, 14
http://www.bonotto.it/

▲フロントマンが、自らMAPを出して観光ポイントを説明してくれました。
まず、ホテルを出てすぐ目の前にある広場の巨大な赤レンガの門から、マルティーリ大通りに入ります。歩道にはキノコカット(?)がかわいい木々が並び、右手には遠くグラッパ山まで望めるパノラマが広がっていますが、どんより空がほんと残念。。
町のほとんど端っこにあるドゥオーモ。ちょっと地味な存在でした。。
内部にも入れず。

近くに切り売りピッツァ屋さんがあり、そこでマルゲリータを1/5カットほど買って店内でいただきました。なかなか美味い。
ひょっと川の方をのぞいてみたら、お〜っ、あれがバッサーノのポンテヴェッキオかぁ〜〜。
こちらは木造だし姿かたちも全然違うけど、この角度のこのカンジ、フィレンツェのそれとちょっと似ていて何だかうれし。

▲橋の方まで降りてみて、想像以上の幅の広さにちょとびっくり。またの名を”コペルト橋(coperto:屋根つき)”といい、ヴィチェンツァの建築物で有名なパッラーディオによって1569年に設計されました。以来何度も再建されてきたそうで、最近では第二次大戦後の1948年が最後だとか。ブレンタ川の景色もとってーものどか。あぁ青空だったらさぞかしもっと。。。(恨)

橋を渡りきる直前にある、一見バールのようなお店”タヴェルナ アル ポンテ”。でも、壁に”MUSEO(博物館)”って書いてある。。
そろっと開けて「Museoはどこですか?」と聞いたら、店の奥を指して「こっちだよ」。

ガラスの扉を開けるとずんずん地下につながっています。
▲階段を降り切るとちょっとだけぎょぎょっ。戦争博物館、のようで、2つの大戦時の遺品が所狭しと展示されていました。しかも、BGMがなんとも物悲しくも希望をもたせるような切ないメロディ。この空間に1人でいるのがちょっとつらくなってきました。。壁の一部に、橋の再建の様子を写した写真もあり。地下と言ってもちょうど川の水位に近い位置にあり、窓からは橋の下部が間近に見えて、これはかなりの迫力です。見学は無料なので、バールまで戻った際にカッフェを1杯だけいただきました。
戦争遺品にすっかり目を奪われてうっかりしてたのですが、ここにはグラッパ博物館もあるとガイドブックには書いてあり、夜になってハタとそれを思い出してしまいました。。あぁ、そっちが見たかったのに、一体どこにあったんだーーっっ。
どこから見ても絵になる橋の風景。。
連なる山々をバックにすると、山麓の古都の貫禄もたっぷり。

▲ガリバルディ広場に面して建つサン・フランチェスコ教会。右側にちょこっと突き出た柱廊式小玄関がチャーミング♪
この向こう側に修道院を改装して作られた市立博物館があります。
17世紀製の美しい回廊が取り囲む中庭の緑がまぶしい。。古代ギリシャ時代のコレクションから、バッサーノの町で愛された画家ヤコポをはじめとするヴェネツィア派の絵画が充実しています。

サン・フランチェスコ教会の広場をはさんだ反対側に、にょきっと突き出た町の塔”トッレ チヴィカ”。きっと上れるようになってるにちがいない、と入口を求めてぐるぐる周囲を回るも見つからない。ただ、どうも土日だけは上れるよう公開されているらしい。。(市立博物館の入り口にそう書いてありました) 今日は金曜。残念!

▲この町では、通り名や広場の名前がこんなふうにレリーフっぽく彫られていて、とーっても素敵。

▲外周の大通りを歩いていると、ひと際目を引くネオゴシック様式の壮大な建物が。その名も”霊安聖堂”。第1次大戦の戦死者の遺体が6000体以上も祀られているそうです。中に入ると、壁一面に、「兵士・だれだれ」「市民・だれだれ」と、ABC順に名前が彫られた大理石のプレートがはめ込まれています。新しくはめ込まれた形跡のあるものはABC順関係なく並んでいるので、ひょっとして第2次大戦のも入っていて、その時の後遺症などで最近亡くなられた方のかも知れません。。
パスティッチェリア(お菓子屋さん)のウィドウに、ホワイトアスパラを見立てて作られたメレンゲ菓子を見っけ!かわいい〜!!
バッサーノならではの風物詩です。
陶器博物館のあるストゥルム邸。18世紀の貴族の館だそうです。
一見、ほんとに博物館があるの?と躊躇するよな怪しい雰囲気(笑)。
さきほどの市立博物館との共通券だと5ユーロなのですが、うっかり既に単独で買ってしまっていたため、各4ユーロかかっちゃいました。先に言っとくれよ。
▲この地域は、グラッパ焼きという彩色陶器でも有名で、2階の陶器博物館では16〜17世紀のバッサーノ焼から、ヴェネツィア焼、ファエンツァ焼まで展示されていました。右写真は、お気に入り1等賞の銀製カトラリーセット。持ち手の部分は美しい模様が描かれた陶器でできています。専用ボックスもおしゃれじゃ〜〜ないですか。
1階は催事用フロアーで、昔の活版印刷機が展示されていました。

▲食材店の軒先。さすが、グラッパだらけです!個人的には、アマーロやパッシートなどの甘めの食後酒好きで、グラッパは強すぎてちょっと苦手。カッフェに入れて、食後に”カッフェ コン グラッパ”としていただくのはOKだけど。
通りがかったジェラート屋さんで、 ”パンナ エ グラッパ(生クリームとグラッパ)”を発見。雨ですんごく寒いし、まだお尻は痛いけど(苦笑)、やっぱりこれは食べねばなるまい。味は、、、ほんとにグラッパ!なので、お子様やお酒の飲めない方にはきっと無理です。はい。

夕食は、ヴィチェンツァ在住のMARI夫婦と一緒です!
8時頃ホテルまで迎えに来てくれて、クルマで15分ほど行ったところにある郊外のリストランテに連れてってくれました。

広々としたエントランスを構えた、期待も込みあがってくるよな素敵なお店♪ 千葉県は佐倉市のカステッロを思い出しました。

なんでも、地元の料理番組に出ている有名シェフのお店だそうで、しかも出迎えてくれた方がそのシェフで、MARIの夫デニスはもう大喜び!


▲アラカルトはなく、おまかせコースのみ。
前菜は、ホワイトアスパラとサラミと生ハムの盛り合わせ、左上写真の生ハムと胡桃のパイ包み焼き(絶品!)、プリモはホワイトアスパラのリゾット、ニョッキ、マッケロッティの3種盛り(これも旨かった〜!)、あとじゃがいものスープも出てきて、セコンドはうさぎと豚のソテー(6年ぶりにウサギを食す。。)、ドルチェはザッハトルテとアーモンドのタルト。。。ぐ、ぐ、ぐるじーーー。。
食後にはもちろん、自家製グラッパが2種類どっかと置かれます。消化を助けねば〜〜という思いもあっていただきましたが、シナモンを漬けた方のは比較的飲みやすかったです。

旬のホワイトアスパラも堪能できたし、久々のMARI夫婦との楽しい時間も過ごせて大、大満足。しかも、デニスがご馳走してくれた〜♪GRAZIE TANTE !!! (後でMARIが教えてくれたのですが、このコース、ワインも込みで一律28ユーロ(約4,500円)!おごってもらっててなんですが、かなりCP高いわ〜とまた感動)

Il Tinello
Via Torre,1 Solagna
tel; 0424-80467 月曜休み

明日はほんとは、トレント経由でミラノに帰るつもりだったのだけど。。。
初めてトレンティーノ・アルトアディジェ州に足を踏み入れるはずだったのだけど。。。
美味しい白ワインにありつこうと思ってたのだけど。。(飲み食い系ばっかだな)
やっぱりちょっと疲れ気味。無理せず素直にミラノに戻りま〜す。