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<6/giugno(6月)/2009> a Roma vol.1 <2009年6月6日(土)>


ちゃんと熟睡できてるからか、目覚めたとき一瞬どこにいるのか分かんなかった(笑)。

7時57分発ローマ行きの列車にのるべく、20分ごろフロントのある建物へ。
でも、入口の扉は鍵がかかっていてだーれもいない・・・。インターフォンを押してみると、男性の声が。
チェックアウトをしたい旨を伝えると、朝食のパンを買いに行ってるからもう2〜3分で戻ってくるよ、とのこと。
間もなく、坂の下の方から両手にいっぱい袋を持ったシニョーラが、ふぅふぅ言いながら上ってきました。
「毎朝大変でしょう」と言うと、「生まれた時からここにいるもの、慣れたわ」とケロリ。きっと60歳は超えてらっしゃると思うけど、さすがです。7時半スタートの朝食をいただく時間がないので、昨日キャスターが壊れたスーツケースの処分だけお願いして(快く引き受けてくれました)、早速駅へと向かいます。
構内のバールでブリオッシュとカプチーノをささっと食べ、エレベーターがないのでえっちらおっちら荷物を抱えてホームを移動して、さぁ後は列車を待つのみ。と、ふと上着のポケットに手を入れると・・・・
ホテルのキーを入れっぱなしーーー!!

シニョーラと雑談しながらお会計してたら、すっかり渡し忘れてしまったのでした・・
発車まであと7分。どうしよう、今から返しに行ってたら間に合わない。ローマから郵便で送ろうか、いや、ちょっとキケンかも。え〜い!小さい町だしダメ元で窓口の人にお願いしてみよう!と、ホームにいた感じのよさそうな旅行客風のご夫婦に荷物を見てくれるようお願いし、ダッシュ!ちょうど窓口に並ぶ人はなく、同年代くらいのシニョーラに、ホテルの鍵を持って出てしまったので渡してもらえないだろうかと頼んでみました。「あ〜ピッキオね、OKよ!」と快く引き受けてくれて、あーー、よがっだーー(汗、汗)

無事に列車も到着。毎度我ながらハタ迷惑な重い荷物、今回持ち上げるのを手伝ってくれたのはドイツ人観光客の女性(いつも誰かしらに助けてもらってます)。
普通列車で全席コンパートメントタイプのこの列車。寝台車代わりに使われてるのかどこも寝具がひきっぱなしなので、 1時間ちょっとだし連結部分に立つことに。
ほどなく、トイレに来たアラブ系の男性が大きな荷物のそばに立ってる私を見かねたのか「あっちあっち」と指さして、さっさとスーツケースを押して持ってってしまいました。で、確かに空いてたけど、二人っきりじゃん。。怪しくはなさそうだけど、ちょっとびびる。。トイレから戻った彼は、そんな私の気持ちを察してか扉はあけっぱなしにしてくれて、黙って斜め向かいに座りました。その後ポツリポツリ話しかけてきたのですが、彼はインドのビジネスマンで、ドイツ出張の合間に日帰りでローマに観光に行く途中とのこと。私がなにぶん英語がダメダメなので、かなり幼稚な会話しかできませんでしたが、そうこうしてる間にローマに到着。荷物を運んで下ろすのも手伝ってくれて助かりました。最初はどうしたもんかと思ってましたが、結果オーライ(笑)。

ほぼ予定通り、9時過ぎにローマ・テルミニ駅に到着。
タクシーで、この度初潜入のトラステヴェレ地区は、RIPA HOTELへと向かいます。

ナツィオナーレ通りからヴェネツィア広場をぐるりと回って走る間、窓から左右を忙しく見ながら、やっぱりローマはでっかいな〜〜と改めてスケールの大きさを認識。
オルヴィエートのような小さな町に着くと、ほぉっ〜とするけど、ローマに着くとアドレナリンの分泌量が一気に増えるような気がします。


テヴェレ川に掛かる橋を渡ると、一気に雰囲気が落ち着いて、ほどなくホテルに到着。
今回の宿探し、けっこう色々迷いました。トラステヴェレ地区がどういう感じか実際に見たことがないし、”下町”というキーワードは、興味が最大限までそそられるけど、夜遅くなっての独り歩きも一方では心配だし。。。
結局、トラステヴェレ通りという大通りのそばなら大丈夫でしょう、ということで、下町の雰囲気とは対極にあるデザイン系モダンホテルのこちらに決定(Booking.comにて予約)。

お部屋、広〜〜い!ベッドルームとリビングが別〜〜!(いつも狭いとこばかりなので、広すぎると途端に動線が長くなりすぎて疲れるほど(苦笑))キッチンまである〜〜!(調理用具・食器類がないので水道を使っただけですが)
これで1泊朝食込みで110ユーロは破格値でしょう。

RIPA HOTEL
 Via Luigi Gianniti,21
  tel: 06-58611  http://www.ripahotel.com/


トラステヴェレ地区には地下鉄が通ってないので、今回はトラム(停留場がホテルから徒歩1分)やバスをフル活用しました。1日券(4ユーロ)がとても便利。
午後の前半までは、所用をこなしがら”ド”チェントロをピンポイントで回りました。
スペイン広場は相変わらずの人出です。3年前には修復中だったトリニタ・ディ・モンティ教会もやっとその全貌を見ることができました。
今日は若干曇ってますが、気温はけっこうキテます。各所に点在する噴水は、見ているだけで体温が一度下がるような気がします。

一応フル活用はしたバスですが、それでもトラステヴェレ方面への路線自体数本しかないので、そのバス停まで行くのに一苦労。だってローマって本当に本当にでっかいんだもーん・・・
←ここは各路線のバス停の中心でもあるヴェネツィア広場。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂だって、思いっきり引かないと全身が入りませぬ。
午後の後半は、お待ちかねのトラステヴェレ散策タイム。
川に架かるいくつもの橋のひとつ、シスト橋。
川幅もひと際デカイ・・

昔ながらの道や広場や建物がそのままに、いわゆる下町風情が色濃く残る地区、トラステヴェレ。
歴史と情緒と汚さが混在していて、場所によっては本当にゴミで汚くて(苦笑)、ちょっともったいない気も・・

いわゆる商店は意外に少なくて、カフェ併設のトラットリア系がやたら多く、観光客が早くからビールを飲んだりしていて、まったりとした時間が流れています。

まずは、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂へ。同じ名前の広場に出た瞬間、ファサード上部の黄金のモザイクがまず目に入って「お〜」っと歓声をあげました。



中に入ってまた歓声。黄金が眩しい!そして、後陣一帯を埋めるモザイクの見事なこと!聖堂とほぼ同時期、12世紀に作られました。最上部の「神の手」がちょろっと見えていて、その下には「イエスと聖母」が。イエスがマリア様の肩に優しく手を回すというシチュエーションが新鮮です。そのまた下には、マリア様の生涯が描かれた「聖母伝」が並びます。

大理石や色ガラスを使った幾何学的な模様が美しいコズマーティ様式の床にも注目。12〜13世紀にローマで流行した様式で、主だった教会では床や祭壇などがこの装飾で飾られているところが多いとのこと。気をつけて見とかなきゃ。
現代にも通ずるくらいモダンに見えます。



ローマナビで”美味しいジェラート屋さん”とまとめて紹介されていたお店のうち、2店舗をはしごしてみました。
左側は”I DOLCI DI CHECCO” (Via Benedetta ,7*トゥリルッサ広場のそば)では、ノッチョーラとカッフェを。
右側が”Fior di Luna”(Via della Lungaretta, 96*サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ広場から出ている通り)では、 イチゴと洋ナシを。どちらも確かに旨ーい!!


先の聖堂の近くにあるクリソゴーノ教会。こちらのコズマーティ様式の床も美しいと聞いてやって来ました。
が、結婚式の最中ゆえ背伸びして何とか床をのぞくのみ。。
サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会へ。
こちらも結婚式の準備が終わって、ゲストが集まっている最中!
ギリギリで中に入ることができました。
ジューンブライドの6月で、しかも今日は土曜日だものね・・

↑こちらの後陣のモザイクは9世紀初頭のもの。深みのある藍色が印象的です。
中心のイエスから向かって左側の端にいる教皇パスカリス1世が、古代ローマの殉教者、聖女チェチリアの遺体をここに運び、教会も立て直したんだそう。右側の横たわる方が聖女チェチリアの像(モザイクの方ではパスカリス1世の右横にいます)。墓を開けた時そのままの姿を再現したそうで、殉教の際に受けた斬首の傷が痛々しいというか生々しく迫ってきます。

前置き長すぎたか、ちょっとここで一旦休憩(笑)。夕方以降の部は続きにて〜〜