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<5/giugno(6月)/2009> a Orvieto  <2009年6月5日(金)>


今朝も目覚めは快調で、7時半には準備万端。近くのバールで朝食を取った後、ホテルの会計のため隣のホテルへ。
フィレンツェの常宿として重宝していたメゾンドシャルメですが、既に初日の日記で述べたとおり、運営者が変わったようですこぶる印象悪し。
チェックアウトに行ったら、そのマルコって若造は、お隣のホテルの一室を住居としているようで、寝間着姿でえらく面倒くさそうにモソモソと部屋から出てきました。ホテルでよく出される領収書は書いてくれなくて、クレジットカードの控えでいいだろうって、感じワルっ。やっぱり次回からはホテル変えよっと。

9時13分発のローマ行きの列車に乗り込み、11時過ぎにオルヴィエート駅到着です。
まずはホテルに行こうと駅周辺をウロウロ。事前に住所から地図で見当はつけておいたのですが、一見して見当たらず。
道行く人に聞くと、すぐに、道路を渡ってあっちの方よ、と教えてくれてその通りに歩くと。。。

目に入った瞬間、「ひょえ〜〜」と声がひっくり返ってしまいました。
なぜなら、どえらい急な坂道のど真ん中にあるのでした。。。ひょっと見上げると岩壁が迫っていて、要塞都市そのものを感じられる素敵な場所なんですけどね。。(苦笑)

意を決して、30キロ級のスーツケースをひーひー言いながら引いて上ってって、やっと着いたーと思ったら、玉コロが片方ぽろり〜ん。その後のいきさつはブログにて。

でもでも、フロントのある建物の目の前の別館が部屋になっていて、何だか一軒家感覚で、ベッドも大きくて洗面所も広くて(バスタブはなし)、これで1泊50ユーロ(約7,000円)は素敵!(朝食は別途5ユーロかかります)

ALBERGO PICCHIO
  Via Giovanni Salvatori,17
  tel: 07-63301144  メール: hotelpicchio@tin.it


早速、すぐに駅前のフニコラーレ(ケーブルカー)乗り場へ。ちなみに、最終時刻をチェックすると・・20時半!はやっ。
ちなみに、駅前からはバスでも町に行くことができます。

緑濃い木々の間を静かに上り、ものの数分で町の入り口、カーエン広場に到着です。

ちょうど3年前、母と義母との”オンナ3人ローマの旅”の際に訪れて以来の再会です。
町のメインストリート、カヴール通りの先にあるモーロの塔が、変わらずに大きな手を広げて迎えてくれてるようで、ホッとしてうれしくなります。



アリメンターリ(食料品)の店先には、イノシシの生ハムやサラミ、胸肉など土地柄の食材がてんこ盛り!LE PALLE DE NONNOやらCOGLIONI DI MULOやら、やたらと目に着く巨大なキ○タマたち!(笑)
他にも、オルヴィエートならではの美しい陶器や白ワインなどの名産物等々、小さな町だけどお土産屋さんが多いです。
そういえば、今回は日本人旅行者を見かけなかったのですが、日本での知名度が上がってきたのか実際日本客が多いのか、インフォメーションでは日本語表記の地図が置いてありました。


おなじみ、オルヴィエートの最高傑作、ドゥオーモ。
相変わらず、さん然と輝いていてお美しいわ。。
中央扉がまたもや修復中ですが、 ノンチェ プロブレーマ!

早速、母にファサードの写メを送ったら、よーく覚えていて、ここの広場に面したお店で何を買ったとか、あの通りでは何を見たとか、細かい記憶にちょっとびっくり!母にとっても、この町の印象はすこぶるよかったようです。

ドゥオーモ内部にあるサン・ブリツィオ礼拝堂。前回はここで結婚式が行われていて中に入ることができませんでしたが、今回は首が痛くなるほどしっかりと、ルカ・シニョレッリを堪能してきました。

礼拝堂だけ別料金となっていて、人数制限もあるので扉の前で少々待機。前のお客さんたちが出ると同時に入場し、4か所共通券(単独のはナシ)6.5ユーロを購入します。

壁と天井一面を覆うフレスコ画は、フラ・アンジェリコの作品が一部と、ルカ・シニョレッリが”世界の終末”をテーマとして描いたものがメイン。特に、地獄絵などは顔をしかめるほどえぐい場面もあるのですが、あまりの迫力とテクニックに圧倒されっぱなし。
アンジェリコやシニョレッリ自身も登場していたり、シニョレッリを捨てた愛人を娼婦として描いたという説もあったりして、いろんな可能性やメッセージが垣間見えてはしばし時間が経つのも忘れて見入っておりました。

急に空腹を覚えたものの、夜のディナーに備えて軽めのランチをとるため通りがかりのカフェにて休憩。
ブルスケッタ&クロスティーノの盛り合わせと白ワインを1杯。 4種類のブルケッタはどれもおつまみにグッド♪ ワインもキリリと冷えてて濃い目で美味しい!

ブログにも登場してもらったニャンコ、再び。
カメラを向けたとたん、ちょこっとお座り。
ローマでもよく見かけたけど、オルヴィエートのこの子が1番かわいかった〜
→町の中心、レプッブリカ広場に面して建つ12角形の珍しい塔は、12世紀の姿を今にとどめています。
それに寄り添うようにしているサンタンドレア教会も11〜12世紀に建てられたもの。
この広場から西に行くほどに、道の高低差が特徴的で、中世の趣も色濃くなっていきます。

↑マルブランカ通り22番地にあるブルーの扉は開放されていて、中に入ってみると、ルネッサンス様式の柱廊を抱える美しい中庭があってちょっと意表を突かれます。デッサンをしている人もいて納得。

→西側の断崖目前に建つ旧サンタゴスティーノ教会は、企画展示場として利用されていました。さきほどの共通券で入場可能。

↑教会内部の両側にずらりと並ぶ16〜17世紀の彫刻は、元々ドゥオーモにあったもののようです。どうして移しちゃったのかは、私の語学力では分からず。

更に断崖ぎりぎりに建つ、オルヴィエートで最も古い教会、サン・ジョヴェナーレ教会は1004年建立のロマネスク様式。扉は固く閉ざされていて中には入れず・・・。
でも、この目の前の広場は、この町最高のビューポイントなのです!

→ほれ、気持ちいい〜〜!緑も濃ゆい〜〜!



↑ゆっくりと町の中心へと戻り、16時の昼休み明けを待ってテアトロ マンチネッリ(市立劇場)に入ってみました。入口は表立ってはなくて、併設のカッフェ・テアトロで2ユーロを払い、そこから入ることができます。
オルヴィエート出身の指揮者、マンチネッリ兄弟に敬意を表して名づけられたこの小さな劇場。今も現役で使用されています。天井も正面の緞帳も美しいけど、マントヴァの劇場の方がずっときれい。照明って大事ね。



↑またまた上ってしまいましたよ、高いトコ。ドゥオーモ通りとカヴール通りの交差脇に小さな入口があります。
14世紀初頭に作られたこのモーロの塔。階段は改装されたのかきれいで歩きやすく、42メートルなんて楽勝楽勝!と思っていたら、ぜいぜい息切れ。やっぱり運動不足だわね。。(ちなみに180段ありました)

この上った後の達成感と時が止まったような美しい景色と心地いい風に毎回魅せられて、上っちゃうんだなぁ〜。

屋根のテラコッタ色と丘陵の緑とのコントラストもきれいです。

町の南、最も高い場所に建つサン・フランチェスコ教会は13世紀建立。ファサードは創建時のままだそうです。

19時過ぎ、夕陽を受けて輝くドゥオーモ。昼間とはまた表情が変わって、すごーく艶やか。黄金色のモザイクはもちろんのこと、真っ白な浮彫の装飾1つ1つまですべて柔らかな桃色に色づいて、命が宿って今にも動き出しそう。はぁ〜溜息....。

お楽しみのチェーナの舞台は、こちら、トラットリア ラ・パロンバ。どこから拾った情報なのか、昔使ったオルヴィエートの地図にメモ書きされてたので、お店の前を通ってみて、ビビビッと来たので入ってみました。
食べることの勘は鋭い私(笑)。大正解でした。前菜にはまたまたブルスケッタ&クロスティーニ盛りを。レバーペーストもトマトも昼間のより断然旨いぞ。



このフンギポルチーニのタリアテッレが滅法うまかった!!時期的にセッキ(ドライ)かと思ったらフレスキ(生)で、手打ち麺にだしがよーくからんで、あ〜シアワセ〜♪
開け放した店の入り口から気持ちのいい夕風が入り込み、さきほど上ったモーロの塔の鐘の音がゴロンゴロンと聞こえてきて、もうこのままここで溶けてしまってもいい気分になりました・・・
お腹いっぱいでがっつりドルチェは無理なので、ビスコッティとヴィンサントだけいただきました。これも美味しいーっ。

観光客が多いのか、メニューにはドイツ語と英語とあともう一個失念、で4ヶ国語併記でした。
でも、20時半を過ぎる頃には地元人っぽい予約客が続々。居心地良かったけど、そろそろおいとましましょっか。
白ワイン1/4とアクアで締めて23ユーロ(約3,200円)(サービス料10%込み)なり。
  Trattoria La Palomba
   Via Cipriano Manente,16(レプッブリカ広場のそば)
   tel: 0763-343395  水曜お休み

最終のフニコラーレも出ちゃったので、タクシーを呼んでもらってホテルに戻りました。
また、この町に来れるかな。
明日は最終目的地ローマです!