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<8/giugno(6月)/2009> a Roma  <2009年6月8日(月)>

最終日は早朝からいい天気!ローマはやっぱりこうでなくちゃ!
でも、朝の出発準備やらチェックアウトだけでもう汗だく・・今日の夜便に乗るまでにどろっどろになりそうだ・・

まずは、昨日結婚式で入れなかったサンタ・マリア・デル・ポポロ教会へ。
扉を開けて中に足を踏み入れた瞬間、窓から差し込む一筋の光を目にして思わずひざまづきたい気持ちになりました。
ここは、教会と言うより一種の美術館とも言えるほど、芸術作品であふれています。

入口から入ってすぐ右側礼拝堂のフレスコ画、ピントゥリッキオの”幼子キリストの礼拝”からスタート。ピントゥリッキオといえば、シエナのドゥオーモ内にあるピッコローミニ家の図書館の壁を飾る美しいフレスコ画がとても印象的でしたが、こちらも色遣いの美しさに目を奪われます。
その隣の隣にも彼による祭壇画”4人の聖者と聖母子”が。
続いて主祭壇背後の丸天井にも彼の”四大ラテン教父”を見ることができます。
主祭壇正面に金色に小さく輝く絵は、ビザンチンの板絵”マドンナ・デル・ポポロ”。


↑楽しみにしていたカラバッジョは、主祭壇左側の礼拝堂に飾られています。左側が「聖ピエトロの磔刑」、右側が「聖パオロの回心」。コインを入れてライトアップすることができました。
位置的に少し遠めなのが残念でしたが、深い闇の中に眩しいくらいに浮かび上がるそれぞれの劇的で躍動感あふれるシーンは、圧倒的な迫力を持って迫ってきます。どちらもカラバッジョが最も脂の乗った(というか、個人的に好きな)30歳頃の作品。
次は聖マタイシリーズを観にサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会にも行かなきゃなぁー。


↑パイプオルガンの下にベルニーニの天使像発見!(多分・・) 
入口左側にあるキージ家礼拝堂(ラファエッロが設計してベルニーニが完成)には、ベルニーニ作「獅子と預言者ダニエル(右写真)」と「預言者ハバククと天使」があるのですが、あいにく後者はレストアちゅ・・
この礼拝堂の天井画はラファエッロの下絵によるもの。ん〜〜、ほんとに美術館級です。

途中バールに入って、あまりの暑さにカッフェ・シェケラートをいただきます。ほんのり甘くて冷たくて美味しい!!
(作るの面倒なので、とても混んでるときだと若干後回しにされますが・・)

さて、ベルニーニ劇場の最後を飾るのは、サンタ・マリア・デッラ・ヴォットリア教会。(もちろん、ベルニーニ作品は他にもまっだまだあります)
狭い通りに面していることもあって威圧感のある大きなファサード、これに対して内部は小さめ、でも、とてもきらびやか!
まばゆいほどに金や大理石など豪華な装飾に飾られた典型バロック様式です。

左翼廊にあるコルナーロ礼拝堂の祭壇の上に、ありました、「聖女テレーザの法悦」。ベルニーニ50代半ばの作品です。
金の矢を持つ天使が、聖女の心臓をまさに突こうとしてるのか、突いてる最中なのか、それに対して聖女は恍惚とした表情を見せています。神の愛に身をゆだねる様を表現しているそうですが、本当に魂が抜かれてしまったかのようでリアルです。。
ちょっと暗くて見えづらいところもあったんだけど、ひょっとしてここもライトアップできたのかな。。



↑大きな噴水が見えて、思わず「触りた〜〜い!」
20世紀頭、ここ共和国広場の中心に作られた”ナイアディの噴水”。が、そこまでの暑い道のりに速効諦める(苦笑)。
ぐるりと広場を半分囲むようにして建つ回廊を歩くと、ほどなく古代遺跡のような建物が見えます。。十字架があるってことは教会? そう、ここは、ローマ帝国時代に大浴場だった中心部分をミケランジェロのプランによって教会として再建された、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会です。正面がこんなに遺跡っぽいのは、ミケランジェロが古代文明に対して最大限の敬意を払い、かつてのバジリカ(聖堂)を活かしたからとか。
浴場の遺構はその後の改修で隠されてしまったとのこと。残念。


またまたトラステヴェレに戻って来ました。最後の食事もやっぱりこの地区で取りたくて。。
ふらーっと歩きながら、テラス席の様子などを見て勘でお店を選んでみました。
メニューを見て、「暑い時のオススメの一品」とマークされてたパンのサラダ、パンツァネッラを前菜に。
見かけはてんこ盛りブルスケッタ。トマトとセロリがやたら旨い!冷たくて気持ちいい!こりゃほんとに暑い時におススメです。
セコンドでいただいた子牛肉漁師風ボッコンチーニ(一口大切り)が、さっぱりと軽くて量もほどよく満足の一品。
テラス席は日陰で風通りもいいし、キラキラと太陽の光も気持ち良く、もうあとは帰るだけ〜〜という気楽さも手伝ってすっかりいい気分に♪
ジェラートの盛り合わせまで頼んじゃいました。
居心地良くてすっかり居座る。。
白ワインハーフボトルにお水で締めて27ユーロ(約3,700円)なり。
GINO in Trastevere
Via della Lungaretta,85
tel: 06-5803403

トラステヴェレの”食”は、どこもかなりお安めです。
テラス席を出してる店が多いので入りやすいし、気取りもないし、夜も賑やかで危なくないし、、、大層気に入りましたぞよ。

ホテルに戻る道々、ふと見上げると。。の図。
次はいつ来れるかな・・

荷物をピックアップして、ホテルの前で空港への送迎バスを待ちます。
3年前に利用してすんごく楽ちんだったので、今回は1人でもったいないかなぁと思いつつ、またRainbow Planetさんに事前予約しました。1人30ユーロなり。

15分ほど待ってちょっとひやひやした頃、バスが来た!ほっ。。他国の女の子と2人貸し切り状態でした。
空港に着くまでに通る景色をしっかり見ておこうと思いながら、すぐにウトウト。 。40分ほどでフィウミチーノ空港に到着しました。いやぁ、ほんと楽チンです。ミラノにもこういうサービスできないかなぁ〜〜(もちろん窓口は日本人で(笑))。

乗り継ぎのパリの空港で、義母に頼まれたGUCCIのバッグのTAX FREEをしようと税関を探すも見当たらず、乗り継ぎのゲートに入ってしまって税関の場所を聞きたいけれど、”税関”って英語でなんて言うんだっけ?と”DOGANA”を連発するも伝わらない。しまいには”ポンッポンッ”とスタンプの音とジェスチャーで伝える始末(恥)。
一回外に出ろと言われてゲートの外に出してもらって、探してジェスチャー探してジェスチャー、たった30ユーロのためでも意地になって探してやーーっと見つけました・・(しかも遠すぎ!)またしても、英語コンプレックスに拍車がかかるはめに。。

ま、最後のオチはいいとして、今回の旅も無事に終了です。
ローマはほとんど仕事モードじゃなかったけれど、ちょっぴり早いヴァカンス気分を味わえました。
それにしても、あまりにもスケールのでかすぎるローマは、一生かかっても制覇できそうにない気がします。。
次回は、9月のミラノにて、Ci vediamo〜〜!!