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12/maggio (5月)/2012> a Venezia e Murano <2012年5月12日(土)>


朝6時起床。
昨夜荷造りの途中でダウンして寝てしまったので、急いで準備。
中央郵便局のオープン時間に合わせて、発送する荷物だけ持って出かけます。
無事に手続きを終えた後、近くのブレラ地区でメルカティーノ(市)が立つと聞いていたので、ついでに見ていこうとぷらぷらと歩いて行ってみました。

がしかーし。
どの通りも閑散としていて、どう見ても今日市が立つとは思えないカンジ・・・(^^ゞ
後でよくよく調べると、ブレラ地区では第3土曜に骨董市が、月曜・木曜に朝市が立つそうです。なーんだ!

しょうがないので、このまま散歩がてら歩いてホテルに戻ることに。
ブレラ美術館のそばにあるサン・マルコ教会。レンガ造りにも映える新緑と朝の光が眩しい!


→たっぷりと緑を抱えた広大な公園、プッブリチ公園の脇をぶらぶら。わんちゃんたちも気持ちよさそう。ミラノで最も古い公園だそうです。
同じ敷地内には、19世紀のロンバルディア絵画をメインに展示している市立近代美術館や、恐竜の骨格などを所蔵する市立自然博物館にプラネタリウムもあって、ある意味一大テーマパークのよう。。

←昨日と同じ、ホテルの近くのバールでまたまたカプッチョとブリオッシュで朝ごはん。
ホテルでいただくブッフェ式の朝食もよいけれど、これぞ、”ザ・イタリア”という気分になれるひとときも大好き♪

10時にチェックアウトして、タクシーで中央駅へ。

→10時35分発のヴェネツィア行きの高速線名は、”フレッチャビアンカ”。確かに、車体が全体的に白い!

そういえば、この4月に”イタロ”という民間運営の列車が稼働したそうですが、中央駅に止まらない、本数が少ないという不便さはあるものの、安い、WiFiがフリー、サービスがよいと、利用された方々の評判は上々の模様。
ただ、基本的にどの町でも移動に便利な中央駅を利用する私には、利用するチャンスは来ないかも知れませんが・・。

昨日と一昨日のミラノでのピオッポ(ポプラの種)が原因なのか、実は昨日から、花粉症の症状が勃発してトホホ状態の私。車内でも鼻づまりがひどくて難儀している中、 列車の隣の席に途中から座ったおじいちゃんの体臭が、妙に臭う・・・。
鼻づまりなのに臭うって・・・と苦笑していると、そのおじいちゃんが色々と話しかけてこられて、よくよく聞いていると、なんと元マラソン選手(GIUSEPPE・TOGNIさん)で、どのカテゴリーかは定かではないのですが、カンピオーネ・デル・モンド(世界大会のチャンピオン)に何度かなった程の実力者とか。現在は80歳を過ぎて引退されているそうで、表彰式の写真なども見せてくれて、「よい旅を」と言ってご出身地のブレーシャで降りて行かれました。
ちょっと臭いけど、とてもチャーミングな方でした(笑)

約2時間半後、予定通りヴェネツィア・メストレ駅に到着。今回の目的地はヴェネツィア本島なのですが、何かと身動きがとりやすい1個手前のこの駅に滞在することに。
が、未だこの駅にはエレベーターはなし。苦労してホームから階段を降りようとすると、すかさず持ち運んでくれた移民風の男性。案の定、最後にはチップを要求されましたが、しょうがありません・・

←駅前の左手方向にあるホテル・トリエステ。
お部屋は殺風景な雰囲気ですが、ダブルのシングルユースで予約したので広くて快適。

こちらも、Booking.comで予約して2泊で185ユーロなり。

Hotel Trieste
Via Trento,2 (駅を出て左方面に30mほど)
tel: 041929462   http://www.hoteltrieste.com/
→さて、荷ほどきもそこそこに、いざヴェネツィア本島へ!

列車の窓は相変わらず汚いけど(笑)、徐々に島が近付いていくのが見えてテンションもUP!


15分ほどで(通常は10分ほど)終点サンタ・ルチア駅に到着!
目の前には大勢の観光客に運河に橋にヴァポレット(水上バス)乗り場。ちょこちょこ新しい建物が加わったりして変わった感はあるものの、9年ぶりとは思えない身近な感覚。それがイタリアのいいところでもあり。
早速、ムラーノ島に直行すべく、ヴァポレット1回券を購入。物価高で有名なヴェネツィア。このヴァポレットの券もどんどん値上がりしているようで、この5月からまたちょとだけ上がって7ユーロになりました。今は円高だから700円相当で済んでますが、170円時代だといちいち泣きますね・・



乗り場や表記の仕方の勝手も変わって若干きょろきょろ。古いガイドブックなんて見てるとやばいやばい。ムラーノ行きの急行3番というのができていたのでそれに乗り込みます。
↑こちらは、 行き先、乗り場、ヴァポレットの番号などが分かりやすく書かれた案内板。
前はこんなに親切なのなかったような・・・。

→こちらも、切符の打刻機に変わって登場していたバーコード読み取り機。
チケットをこの機械に向け、ピッと鳴ってから乗船します。


←途中、ヴェネツィアの墓地、サン・ミケーレ島の西側を通る、の図。

実は、海や深い川がとても怖い私。水の上に立って揺れる待合室からもうずっと緊張状態・・(^^ゞ
この時ももちろん、ヴァポレットのデッキじゃなくて、ちょっと内部の窓際からこの景色を見ております(苦笑)

→20分ほどでムラーノ島に到着。

ん〜〜〜何だか素朴でかわいらしい!
つい、造り物のようにさえ見えてしまいました。
観光客の数もそれほどではなく、落ち着いた雰囲気。

←ある建物のテラスに並べられたプランター。よーくよく見ると・・・

→きゃ〜〜ん!花から茎から全てガラスでできていました。かわいすぎ!!!

←といった具合に、当然ですが、正にガラスの島そのものでした。お店の数も半端なく、そのほとんどがムラーノガラス製品のお店。
ヴェネツィア製ではなく、ムラーノ製。売り手もきっぱりと区別して紹介しています。

13世紀の終わりに、既に本島で盛んだったガラス工房を、火災の危険性から遠ざけ、ガラス製法の技術も守るためにすべてこの島に移動させて以来、名工が生まれ、素晴らしい作品が次々に生まれ、今も確固たる地位とプライドを保ち続けているのです。

→アクセサリーも、イタリア各地のお土産屋さんでよく見かけるようなものから、その店、その工房独自のオリジナル作品まで実に多種多様。

←このランプシェードたちは圧巻だったなぁ〜。個人的に欲しかったなぁ〜。

もう1時間も歩くと、頭もお腹もガラスでいっぱいになってきます(笑)


→ある大きなガラスショップの店先で、中へどうぞ〜、デモンストレーションやってます〜という呼び込みが。
奥へ奥へと入っていくと、熱い熱い窯の前でがたいのいいおじさんが1人何やら製作中。
この窯、1500度もあって常にゴウゴウ燃えているゆえ、けっこう広い工房でしたが既にサウナのように暑い・・

わらわらと入ってくる観光客を前に、おじさんは黙々と作業をこなすのみ。さきほどの呼び込み人が色々説明してくれて、そのあとはお決まりの、自分ちのお店で何か買ってね〜という作戦(笑)。

←作っていたのは、馬のオブジェ。
フェラーリのマークでおなじみの、あのいななく姿です。

完成後、砂がおがくずのようなものに埋めて冷ましています。


→こちらは手吹きガラスの実演中。
竿の先についた溶けたガラスがみるみるうちに膨らんで、 出来上がったのは縁をひらひらさせた小さなコンポートでした。
ブラヴィッシモ!!

←私好みのイエロー壁発見!
このまったりとした空気によく似合います。

これで思い出したのが、漁師が遠くからでも自分の家が分かるようにと好き好きの色を壁に塗ったことで有名な、お隣のブラーノ島のカラフルな家並み。そちらもいつかこの目で見てみたいです。

結局、お目当ての工房とはお値段的にご縁がなかったので、ビジネス的には不発に終わったムラーノ島でしたが、こういうことでもないと訪れることがなかったので、なかなか楽しい4時間の滞在でした。

→ということで、本島に戻ってきました。
18時半、リアルト橋からカナル・グランデ(大運河)を望む!
さすがに本島はえらーーい人!!

←リアルト橋の左岸に降りると、教会の脇からずずっと土産物屋さんが並んでいて、その裏手がずずっとアーケードになっています。
ここの天井には場所によってはフレスコ画が少し残っており、表の喧騒とは一転、ちょっと落ち着いた空間に。

→じゃじゃーん。今回はバーカロデビュ〜しました〜♪
”バーカロ”とは、ヴェネツィア特有の立ち呑み居酒屋スタイル、とでも申しましょうか。本島だけでも80軒以上もあるそうです。大概朝から通しで開いているので、朝っぱらからみんなオンブラ(ワインのこと)飲んでるってことですねぇ〜
ま、彼らにとってはカッフェかお水みたいなもんか(笑)

こちらは、ガイドブックでも超おなじみの、カンティーナ・ド・モーリ。
北側と南側の両方の通りに入口あり。

←今日はお昼抜きだったので、お腹ペコペコ。
はやる気持ちを抑えつつ、でもちょこっと緊張してたのか(笑)、いろーんな種類のチケーティ(おつまみ)が並んでいたのに絵的にあまり美しくないチョイスになっちゃいました。以上で9ユーロなり。
時間帯にもよるんでしょうけど、この時はちょうどすいていて男性が5〜6人程度。比較的ゆったりとした空間で、女子おひとり様でも全然平気でした。椅子が並んだカウンターもあり。

CANTINA DO MORI
Calle dei Do Mori,San Polo 429
(リアルト橋や魚市場の近く)日曜休み


バーカロはしごをしようと、ド・モーリのご近所の”アッラルコ”に行ってみたら、17時で閉店・・・がっくし。
明日の日曜はお休みだし、あぁ残念。

→未だ乗ったことがないゴンドラです。
そういえば、一昔前はゴンドラに乗ってるアジア人と言えば日本人オンリーでしたけど、今回は中国人パワーさく裂現場をいくつも見かけました。
それでも、不景気がここにも表れているのか、暇そうに客待ちしているゴンドリエレ(ゴンドラ漕ぐ人)も何人も見かけました。


↑そして、また食べる(笑)
20時頃、こちらもリアルト橋の近くにあるトラットリーア、”アッラ・マドンナ”に入ってみました。
ちょっとクラシックな雰囲気の店内ですが、愉快なカメリエーレが賑やかしキャラで、終始楽しい雰囲気に。
さっきのおつまみが若干効いてて実はあまりお腹がへってない・・・(苦笑)ということで、シーフードを軽くマリネしてレモン汁をかけただけの”フルッティ・ディ・マーレ”のみを注文。イタリアのシーフードって、日本でいただくような臭みゼロ、では総じてないのですが、やはり目の前に市場もあるということで、新鮮で食感もよく美味しくいただきました。
よせばいいのに、ドルチェにマチェドニアまで頼んじゃって・・ぐ・ぐるじい・・・
ワイン1/4とお水とカッフェで締めて、サービス料込みで29ユーロ(約3,000円)なり!

  Trattoria alla Madonna
  Calle della Madonna, San Polo, 594
  http://www.ristoranteallamadonna.com/  水曜お休み

←サンタ・ルチア駅まで歩いていくも、迷ったり行き止まりに出くわすこと度々。どがつく方向音痴の私には、”アッラ・フェッロヴィア”(鉄道方向)の看板だけが頼り。

→大運河沿いに輝く、各リストランテやカフェなどのテラス席の灯りは、水面でもゆらゆらときらめいて・・・

9時半すぎホテルに帰着。
今日は日差しも強くとても暑かったので、速攻シャワー&日焼け対策のパックをして、さぁメールチェックとブログだー!と思ってPC開けたら、WiFiがつながらん・・・(インフォメーションでは全館OK)
結局、また服着てロビーまで出て行って、蚊と闘いながら深夜までカチコチカチコチ・・・。(−−〆)

明日も一日ヴェネツィアです。