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13/maggio (5月)/2012> a Venezia <2012年5月13日(日)>


今日は、昨日と打って変って朝からどんよりと厚い雲がたちこめ、雨もパラパラ・・
窓を開けるとむちゃくちゃ寒いっ!

朝食はホテルにて。
ジュースもカッフェも機械で淹れるセルフ式。別途お願いすると1杯2ユーロですって・・(~_~;)
パンもタルトも最低限の種類ですが、まぁこれで十分。


今日は日曜だし、雨脚も強くなってきたし、ネットしながらぐずぐずしていましたが、意を決して9時半ごろようやく出発。
またまたヴェネツィア本島へ向かいます。 しっかし、寒い!昼間でも17度ほどしかなかったので、昨日の30度から一気に13度もダウンしたことに。
→本島に着くと雨がやんでくれてほっ。
サンタ・ルチア駅前のヴァポレット乗り場から、まずはサン・マルコ広場に直接向かいます。
町を大きく蛇行して流れるカナル・グランデ(大運河)の両岸には、13世紀から18世紀のパラッツォがほとんど途切れることなく続き、様々な様式のファサードを眺めているだけでも夢見心地に。

←カナル・グランデにかかる3つの橋の1つ、アッカデミア橋。それまでの鉄橋に代わって1934年に木造で造られました。そりゃもうリアルト橋の存在感が圧倒的ですが、個人的にはこの橋が1番好き。

→ヴェネツィアの風景の中で代表的な要素の1つでもある、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。
サン・マルコ広場のちょうど対岸にあるこの地区は、観光客も少なめで静かで、もう一度じっくりと見て回りたい場所でもあるのですが、いつか100%プライベイトで訪れた時までのお楽しみということで・・。

←ヴァポレットを降りてサン・マルコ広場手前の小広場に到着!
空のどんよりが残念ですが、変わらない景色にほっとします。


5月第2日曜の今日、サン・マルコ広場から北東方面の、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会のそばの広場にメルカティーノ(市)がたつというので、そちらに向かって歩いてみました。
その途中にとても面白い本屋さんがあるという情報を得て、そちらものぞいてみると・・・
↑↓ うわっ!カオスという言葉以外に見当たらない〜〜。新書も古書もポスターなどの紙ものも、整然という言葉はこちらの店主の辞書にはないような独特の存在感をはなっていました。

↑お店は運河に面しているので、ヴェネツィアの秋から春先まで毎日のように起こるアックア・アルタ(高潮)の時は、きっと店内まで水浸しになるのでは・・・と思いきや、
←こんな感じでゴンドラや高床風に棚を設けて商品を置いてあるので大丈夫?!

その名も、LIBRERIA ACQUA ALTA(アックア・アルタ・書店)。

でも、今の時期はその心配がないせいか、けっこう床にも山積みされていました(笑)


ここはド観光地ですから、日曜でも商店ならびに飲食店も営業しているところはかなり多め。
↑プランツォにはここ、外観の赤いペイントが目印のバーカロ、”アル・ポンテ”に入ってみました。
カウンターのショーケース内に並ぶチケーティから、適当に頼んでこんな感じに↑。プラス白ワインを2杯。
テーブル席も4卓ほどあって、座っていただけるのがやっぱりうれしい。
でも、ひっきりなしにお客さんが入れかわり立ち替わりで、一人で1卓を占領しづらくなってきたので、 30分近くほっこりした後退散しました。お勘定も何だか適当で、レジでそっこー「はい18ユーロね」って・・・。合ってたんだろうか。。。

  OSTARIA AL PONTE (オステリアは、ヴェネツィア弁でオスタリアに)
  Cannaregio 6378(サンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会広場の前の橋のたもと)
  http://www.ostariaalponte.com/intro.html

ヴェネツィアの住所って、他の町のようにVia(通り)表記ではないので、ゾーン名や番地だけではたどりつけない確率かなり高し。しかも、袋小路や行き止まり運河など、まさに迷路に入り込んでは泣きそうになることもしばしば。
分かりやすくできるだけ詳細に書かれた地図、必携です。

→アル・ポンテの脇の橋の前に、ひときわ大きく美しい、ゴシック様式のサンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会があります。
13世紀半ばから15世紀にかけて建造され、15世紀中ごろからは歴代総督の葬儀のために使われるようになったとか。
教会手前に建つ騎馬像は、ルネッサンス期彫刻の傑作と言われるバルトロメオ・コッレオーニ騎馬記念像。あのダヴィンチのお師匠さんのヴェロッキオによって原型が作られました。

↑広大な内部には、各総督の記念碑のほか、ティツィアーノやティントレットを生んだヴェネツィア派の15世紀を代表する画家・ジョヴァンニ・ベッリーニによる多翼祭壇画や、そのヴェネツィア派のルネサンス後期を代表する画家・ヴェロネーゼによる天井画、また15世紀にムラーノ島で製作されたステンドグラスなど、見どころも多数あり。

←メルカティーノ!
サンタ・マリア・ノーヴァ広場を中心にたくさんのバンコーネ(売り場)が出ています。
昨日と今日の2日間開催されていたようで、空模様が怪しく肌寒い今日はお休みしているところもちらほら・・。

→さすがヴェネツィア。過半数のお店はガラスもの。
自分でアクセサリーを作る方には垂涎ものであろう、パーツのお店も多数。

←食器にアクセサリーにオブジェなどなど・・個性的な色もデザインも輝きも、見ているだけで心が躍ります。

→そこからほどなく、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会前に到着。
なんてカワイイ教会でしょ♪
様式は、初期ヴェネツィア・ルネッサンス。半円形の切妻屋根のスタイルもさることながら、ピンクや白やグレーの多色大理石使いも、優美な印象を一層醸し出しています。

おっ、やっと青空が顔をのぞかせてくれたようです。

←開放感のある明るい内部も、総大理石張りで、石の地模様がとても美しく活かされています。

→お土産屋さんに売られているポストカードや風景画のシーンでよく登場する建物があって、これは何だ?どこにあるのだ?と思っていたら、見つけました。サン・マルコ広場のちょっとだけ北西側に建つこちら。
らせん階段がそのまま円筒形の建物になり、更に階段に沿ってアーチが連続しているという、とても美しいデザインです。
15世紀末に建てられた、コンタリーニ家という哲学者一族の宮殿に付いた外階段で、歩いて上まで上れるそうなんですが、日曜はクローズ・・。ん〜残念。

←1668年建立、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会と同じヴェネツィア・バロック建築のサン・モイゼ教会。
なぜ入る気になったかというと・・・


→ティントレットの晩年の作品、「弟子の足を洗うキリスト」が見たかったから。
完全に独り占め〜。

ヴェネツィア派の絵をたくさん観たければ、ここヴェネツィアのアッカデミア美術館に行くのが1番いいのですが。。。
100%プライベイトで来た時までのお楽しみ!!(ってそればっかり(笑))

←青空をバックに、サン・マルコ広場をもう一度!

→この広いアーケードは、いつもなら魚市場として朝から午後すぎまで賑わっているのですが、今日は日曜なのでお休み。
その代わりに蚤の市会場として使われていました。

ただ・・建物自体に染みついたお魚のにほいがちょっと〜〜
じっと見てられないくらいにほってました〜〜(~_~;)


↑17時半とちょっと早いですが、かなり疲れてきたので休憩かねて1杯しようかと(笑)。
バーカロ兼オステリアの”ダ・ピント”。元々小さなバーカロだったそうですが、かなり拡張されて店内にも外にもテーブル席多数あり。白ワインをグラスで1杯と、海老とイカのフリット(14ユーロ・・高っ)だけいただきました。
でも、さっくりと美味しくて、ほっこりシアワセ♪
それにしても、ヴェネツィア人は朝から晩までよく働くこと。物価は確かに高いけど、こうしてバーカロは朝から通しで開いているし、観光客にとってもヴェネツィアは飲み食いするのにほんっとに便利な町です(笑)。

 VINI DA PINTO
  San Polo 367 (魚市場のそば)
  10時〜22時OPEN 無休

↑そしてまた、夕飯はしご・・・^^;
昨夜入ったアッラ・マドンナのすぐ近くの”アル・ディアヴォロ・エ・ラックアサンタ”。”悪魔と聖水”という何とも意味深な店名のバーカロ兼オステリアです。
プロセッコを1杯とイカスミのスパゲッティ(11ユーロ)だけでさっくりと。ニーッと口開けて喋らないからお歯黒でも大丈夫〜(笑)。濃厚なお味もGOOD!
でも、、ワイワイと話し声が絶えない賑やかな中に1人でいると、珍しく急に淋しくなってきました・・(苦笑)

  OSTARIA AL DIAVOLO E L'AQUASANTA (水はACQUAですが、ヴェネツィア弁だとCが取れる?)
   San Polo 561/B(リアルト橋そば。Calle de la Madonna)
   9:30〜15:00 18:00〜21:00 月夜・火お休み

お店を出たのが19時半。リアルト橋からの夕焼けを最後にカメラに収めようかと思ったけど、あまりの寒さに日暮れを待つのを断念。

←サンタ・ルチア駅まで歩いて行って、駅の正面にかかるスカルツィ橋から西側の夕焼けを望む、の図。

→1番端っこのホームから出る、壊れそうに古い車両の列車・・。PIOVE DI SACCO行きというどこの町だか分かんないので、念のためメストレ駅にちゃんと停まることを確認して乗り込みます。

たった10分ほどの距離なのに、思いのほか疲れていたようでついウトウト・・・


商材探しのための再訪で何かとあわただしかったとは言え、2日間弱ここで過ごせたことは非常に刺激的な体験でした。
イタリア屈指の、特殊な町の成り立ちから始まり、歴史も風景も文化も言葉も独特で、何度訪れてもちょっと目まいに似た感覚がして戸惑うことも度々。実際に迷子になって目まいも起こしますが(苦笑)。
なので、実はまだ、ヴェネツィアのことを好きな町とは言えないワタシ・・・。だからこそ、もっともっと知りたい町でもあり。
あ、バーカロはひっじょーに気に入りました(笑)

明日は最終目的地、フィレンツェに向かいます!