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13/maggio (5月)/2013> a Vicenza <2013年5月13日(月)>


朝食のあと、ヴィチェンツァに行く正午発の列車に乗る前に、久々に行きたかったあそこへ・・・

それは、アシネッリの塔。
ボローニャのシンボルでもある2本の斜塔のうちの高い方の塔です。
12世紀初頭、市の物見櫓として建てられたとの噂も。

この時期は、毎日休みなく9時〜18時までOPEN中。
何段か上ったところにある受付に入場料3ユーロを払って、13年ぶりの登頂です。

(余談ですが、塔のふもと近くにCoin(ミニデパート)ができていて、1階と2階にトイレがあるのでとても便利!)


13年前の旅日記を読み返しても、やっぱりかなり怖かったようで(笑)、年のせいではないことがわかってちょっと安心。なんせ踏み板の奥行が狭くて傾度も急で・・・

でも、昨今のジョギングが功を奏してか、途中から息切れもなくすいすいと歩を進められました(^^v


↑498段の先、97mからのこのパノラマ!
快晴の上、風も穏やかで、囲いの丈夫さもしっかと確認できたので、しばらく居座り360度たっぷりと楽しみました。

←塔のふもとからは何本か放射状に道が伸びているのですが、上からだとそれがくっきりとよくわかります。
そのうちの2本は、14世紀の建物、メルカンツィア館をはさんだサント・ステファノ通り(左)と、昨日行ったジェラテリーアのあるカスティリオーネ通り(右)。

上りよりも何倍も怖い下りを何とか頑張って下りきって、ぎりぎりまで町を散策。
このまま仕事であと2泊ボローニャに滞在する夫と分かれて、私は駅に向かいます。
スーツケースを持っていて初めて気がつきましたが、いつの間にか各ホーム全てにエレベーターができていて、大いに感動。
というか、こんなに大きい駅でエレベーターもついてないなんて・・とブツブツ言いながら階段で上げ下ろししていたのは既に9年も前・・(^_^;) 時の流れはかくもこんなに速いのか。

→12時10分発のアルタ・ヴェロチタは10分ほど遅れて出発。パドヴァで乗り換えしないといけないんだけど、だいじょぶかしら・・とまたドキドキ。

最近はイタロの上質なサービスによる人気上昇が後押しになってか、イタリア鉄道もあれこれ頑張ってらっしゃるようで、心なしかきれいな車両も増えたような。
この時の車両はステキなモニター付きで、到着予定時間やら到着地のお天気までお知らせして下さってましたよ。競争するのはいいことだ。

←窓も薄汚れてなくてとってもきれいなので(笑)、車窓の景色もこの通り♪

でも、こんなステキな車両はこの時だけで、あとは古くてババチイのにも当たったり。。(^_^;)
なかなか全てには行き渡らないようです。

パドヴァの乗り換えも難なくできて、予定通り13時半頃ヴィチェンツァ駅に到着!
タクシーでホテル ドゥエ・モーリへ。

→ヴィチェンツァでの宿泊もこれまた10年ぶりとなりました。ホテルは前回と同じですが、拡張したのか本館の真ん前に別館ができていて、私のお部屋はそちらでした。
カードキーなので出入り自由。フロントも通らないので、何だか自分のアパートっていう感じでちょっとうれしかったり♪

←セミダブルを2つ合わせた広〜いお部屋!
直接予約で、朝食なしで1泊75ユーロなり!
もちろんWifiフリーです。


ALBERGO DUE MORI
Contra`Do Rode,24/26
http://www.albergoduemori.it

町の中心部にあるので、本当に便利です。

ヴィチェンツァといえば、まっさきに出てくる言葉が”パッラーディオ”。
パドヴァ生まれの建築家、アンドレア・パッラーディオは、16世紀にヴィチェンツァで起こった建築の革新の担い手となって、この町の多くの建造物の設計に携わりました。

→彼の代表作でもあり、この町最大の建造物、バジリカ・パッラディアーナ。


←バジリカ正面、町の中心でもあるシニョーリ広場に面するバールでひとまずランチを。
唐辛子がきいたちょっと辛いサラミと、ヴィチェンツァ特産のアジアーゴチーズがたっぷりのったブルスケッタに舌鼓♪

実は本日月曜日は、ヴィチェンツァでは施設もお店もほぼ全体的にお休みです。前回(と言っても10年前)主要な場所は見学できたので、旅程の都合上もちろんそれは承知の上でやってきたので、今回はひたすらパッラーディオの作品外観チェックと相成りました。

→こちらも彼の有名な作品のひとつ、キエリカーティ館。パッラーディオ大通りの終点に位置し、現在は市立博物館として使われています。
私は未訪ですが、16〜18世紀のヴェネト派の絵画が充実している絵画館がかなり見ごたえありそうです。



↑パッラーディオ設計の建物には多くにこのような説明書きの案内板が立てられています。
ちなみに、「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ」は世界遺産となっていて、彼の作品は郊外のロトンダ含めて全部で20ヶ所以上もあり。ロトンダは本当に素晴らしかったので、いつかもう一度行って中にも入りたいと思っています。

←パッラーディオ大通りにある建物だと、こうして1階が店舗として利用されているものもあり。
世界遺産の中で働くって、なかなか気を遣いそうだ・・

→案内板がなくても、こうして彼の作品であることが表示されています。


←こちらは13世紀建築の、フランチェスコ修道会のサン・ロレンツォ教会。
レンガ造りの愛らしいファサードが、パッラーディオだらけの町の中でちょっと新鮮に見えました。


↑円柱とクロス・ヴォールト、レンガ積みの壁が印象的な広大な内部に、レンガ色と青空と草色とのコントラストが美しかった回廊付きの中庭。
→こちらはドゥオーモ。色とりどりの大理石が使われたファサードは、こちらも愛らしい印象です。
様々な様式が混在しながらも、優雅に調和していた印象を受けました。


↑こちらもクロス・ヴォールトが迫力の、広大な単廊式の内部。一角に、聖骸布のコピーが展示されていて、これはどの部分の血痕でとか、どこの傷口でなどと詳細が記載されていました。未だその真否が問われている聖骸布ですが、イエスのものでなくても恐れ多い感じがします。

←通常イタリアの各町では、〜通りは”Via〜”で表されますが、ここヴィチェンツァでは、”通り”とか”道”の意味の”CONTRADAコントラーダ”のヴィチェンツァ方言で”CONTRA`”が使われています。

→町の中心部を3方囲むようにして流れる2本の川によって、いくつもの橋や水路がこの小さな上品な町をさらに絵的に見せてくれます。
向こうに見えるは、この町で最も美しいとされるサン・ミケーレ橋。

←念のため、サン・ミケーレ橋も渡ってみました。
美しいのは遠目に見た姿だと思いますが、幅の半分以上を占めるゴロゴロ石造りも、ちょっと変わっていて面白い橋。

→ここでやっとご紹介。こちらがアンドレア・パッラディオ氏。

平面図を元に空間を設計した最初のプロの建築家とされているそうで、ル・コルビュジエや磯崎新など、後世の巨匠たちにも多大な影響を与えたとのこと。


夜、ヴィチェンツァ在住のMARI(当サイトの「イタリア語講座」2006年〜2010年を担当していただきました)と、3年半ぶりの再会です!マリート(ご主人)のデニスとは5年ぶり!
とにかくこうしてお2人と変わらず元気に会えてうれしい限り。
ホテルまで迎えに来てくれて、そこから少し歩いて町の入口にある城門にほど近いトラットリーアへ。
伝統的なヴィチェンァ料理をはじめ、お隣の州のトレントやそのまた北のチロル地方などの郷土料理を出してくれるお店です。

前菜には、大好物のラルドやスペック(生ハム)、サラミやポレンタなどを盛り合わせで、プリモはとばしてセコンドに、私はトレント風仔牛のポルペッテ(肉団子)を、彼らはそれぞれ豚のすね肉のオーブン焼きや、グーラッシュという牛の煮込みなどをいただきました。ちょとずつ味見したけど、特に、私はこのポルペッテとそれにかかったソースがお気に入り。(おじゃがも美味しかった!)全体的に少しドイツやハンガリー系のテイストが混在しているようで、北イタリアっぽくて濃厚で、でもなんか素朴で、大層気に入りました。
デザートも、この写真の”ストゥルーデル”というオーストリア由来のパイ菓子をはじめ、パンナコッタやあともう1個失念(!)を3人で回してワケワケww。
デザートワインもいただいて、赤ワインハーフとお水で締めて3人で90ユーロ弱!安くて旨くて大満足!

  Trattoria Ponte delle Bele
  Contra` Ponte delle Bele,5
  http://www.pontedellebele.it/  日曜お休み

メタメタな我がイタリア語にも拘らず、根気強く聞いてくれる2人にはいつも感謝だし、久々にゆっくりと3人で話ができたことも何よりもうれしく、なかなか会えないながらもこのご縁をこれからも大事にしていきたいと、心から思います。

バジリカや塔や、ロッジア、奥には2本のヴェネツィアの柱、、、圧倒的に美しいシニョーリ広場の午後11時。

明日は初のトリエステ訪問です!