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16/maggio (5月)/2013> a Milano <2013年5月16日(木)>



朝からガッツリ雨降りです。。。(;_;)

←このホテルの好きなところの1つに、朝食の充実度も挙げられます。フルーツたっぷりのマチェドニアに、たっぷりのフレッシュヨーグルトだけでもうれしい♪
おまけに、 500mlのペットボトルのお水も新聞も持ち出し自由!


あいにくのお天気ですが、今日はナヴィリオ地区を回ると決めていたので、予定通り出発です。

→ちょうど1年前にも立ち寄ったサン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂。土砂降りゆえ、コンスタンティヌス帝様もすっかり黒々と重い色になられてます・・


去年に続いて再度入ってみる気になったのは、今回の訪伊前に読んだ「ミラノでしておきたい101の事柄」で紹介されてたことを確認したかったから。
真正面から見ると更に迫力を感じる古代ローマ時代の円柱16本ですが、「ミラノで〜」の著者によると、ホントは17本あるらしいのですが。。。どう数えても、どこを探しても残る1本が見つからず。。(;_;)

←あとコチラ。前回見逃していた「最後の晩餐」。
ダ・ヴィンチの弟子の1人が描いたそうで、オリジナルの構図にかなり似せてあります。
ユダを除いた全員には光輪が描かれているとか、ヨハネが妙に女性っぽいとか、ユダの背後のナイフを持つ手がオリジナルより更に違和感があるとか。。確かに、フムフム。
ちなみにダ・ヴィンチのはコチラ

→雨足はどんどん激しくなり、排水溝のないレンガ敷の道はクルマが通るたびにザッブンザッブン。離れてないとえらい目に。。

←ナヴィリオ運河の手前、ティチネーゼ門のたもとに建つサンテウストルジョ聖堂。きっと入るのは初めてかと。
4世紀に建てられ、7世紀〜15世紀に渡って改築や増築が続いたため、変則的な形になっています。


→聖堂内の右奥礼拝堂に、ローマ時代の大きな石棺があるのですが、そこには東方三博士(マギ)の遺体が収められていたそうで、1162年にドイツ皇帝がミラノを征服した際、ケルンの大司教が遺体を強奪、1904年にやっと一部を取り戻したとかしないとか。その骨は、石棺横の壺の中に入れられてるとかいないとか。

↑地下にはローマ時代と初期キリスト教の墓地の遺構があるというのでのぞいてみました。1人用、2人用の石棺がゴロゴロとそのままで・・・。
また、一旦外へ出てMUSEO(美術館)に入ると、その奥突き当たりにはルネッサンス初期建築のポルティナーリ礼拝堂があり、聖ピエトロの生涯が描かれたフレスコ画や、中央に鎮座する豪華な石棺、聖ピエトロの墓碑があります。
この石棺、ピエトロを入れるために作ったものの、小さすぎて遺体が入らず、頭を切って壺に入れてその職人が持ち帰ったところ偏頭痛に悩まされ、壺を遺体のそばに戻すと治ったとか。それ以来、聖ピエトロは偏頭痛の聖人として敬われるようになったとか。以上、「ミラノで〜」情報でした(笑)

大きな凱旋門、ティチネーゼ門を超えて、ようやくナヴィリオ地区に入ります。
→現在も残る運河、ナヴィリオ・グランデとナヴィリオ・パヴェーゼがぶつかる最終地点で、かつては港だったダルセナ。
空のどんよりで、侘しさが強調されてしまってますな。

←かつて多くのアーティストで人気の下町として知られ、今またおしゃれなカフェやセレクトショップなどが増えて注目のエリアですが、さすがに雨の日の午前中は暗くて淋しいーっ。
ナヴィリオ・グランデ沿いをプラプラと。。

↑→橋の向こうに大きな教会が見えたので、ちょこっと入ってみました、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ・アル・ナヴィリオ教会。
「最後の晩餐」で有名な教会と同じ名前ですね。



↑美しく光を取り込むステンドグラス窓がはめ込まれた3廊式の内部をざっと一回りすると、キリストの顔らしき写真のような貼り紙にぎょぎょっ。多分、トリノのドゥオーモにある聖骸布の写しだと思うのですが、聖骸布が出来る過程が別途説明されていてちょっと興味深い。なぜゆえココにあるのかは不明。

午前中いっぱいかけて色々お店を見て回り、またまた歩いてホテルに戻り、今度は気になる老舗のパスティッチェリーア(お菓子屋さん)へ。


→こちらはバールにもなっていて、カウンターでカッフェやプチおつまみ、ワインなどがいただけます(立食)。カウンターの反対側のショーケースからミニキッシュを2つ選んで、プロセッコをグラスで本日のランチに♪
カッフェだけさくっと飲んでらっしゃるシニョ〜リ、シニョ〜レの中で、1人こんな感じで楽しんでるジャッポネーゼ♪むふふっ。

店内は、可愛くパッケージングされたコンフェッティやチョコなどのお菓子がてんこ盛りでテンションが上がります。クリスマス時期にはパネットーネが大人気だとか。ぜひとも食べたいぞ!

  Pasticceria Marchesi
  Via Santa Maria alla Porta,11/A
  http://www.pasticceriamarchesi.it  月曜お休み

←ドゥオーモ広場からトリノ通りに入ってほどなく左側、少し奥まったところにあるサンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会(長っ)。
今まで散々前を通ってきましたが、この中に面白い趣向がされていると知って、初めて入ってみました。


↑内部は狭めで、天井もクーポラも金色でまばゆく、一見造り自体は特に他の教会と変わりません。
徐々に祭壇のある中央内陣に近づいていきます。美しい造作のアール天井にリズミカルな柱廊。奥行は6〜7mといったところでしょうか。→

←ちょいと横に移動してみると。。。
なんということでしょう〜
遠近法を使った、奥行なんと97センチのだまし絵だったのです〜〜

15世紀末頃この教会を再建した建築家ブラマンテの手によるもので、工事の途中でミラノ市から、裏通りに奥行がくい込んじゃダメって注意されて、このアイデアを思いついたんですって。

ローマのスパーダ宮殿の「遠近法の間」と、ヴィチェンツァのオリンピコ劇場の舞台のだまし絵も素晴らしかったけど、これもまたお見事!!

→今回の旅、最後の晩餐はこちらで。トラットリーア・バグッタにて。
一見とってもカジュアルな風情ですが、張り出されていたメニューリストを見ると、場所柄お値段はそんなにカジュアルではない。。(モンテ・ナポレオーネ通りの1本東)
ま、最後の晩餐ですもんね!

店内は思いのほか広々として席数かなり多し。壁一面はユニークな絵や落書きのような壁画でいっぱいで、気取りのない雰囲気でした。


←今回は前菜もパスタもパスしてセコンド狙いにしたので、先にコントルノ(付け合せ)の花ズッキーニのフリットを出していただきました。
大好物の花ズッキーニにほくほく幸せ。しかし、ボリューミーで後半脂っこさがちょと重い。1人だとしょーがないなぁ。。

→セコンドのスカロッピーネ(仔牛肉の薄切りソテー)とアスパラガス。
今回フィレンツェでもスカロッピーネをいただきましたが、こちらの方が少々厚めで煮込みに近い感じ。
どちらもそれぞれ旨い。
アスパラがまた肉厚でうまかった〜
店内が広いとかえっておひとり様も目立たず居心地もよく、カメリエーレのおぢちゃんもとても感じがよく(赤ワイングラス1杯サービスしてくれたし♪)、気に入りましたです。
赤ワイングラスとお水とカッフェで締めて45ユーロ(約6,000円)なり。ちょとお高めです。(席料5ユーロだし)

  TRATTORIA BAGUTTA
   Via Bagutta,14
  http://www.bagutta.it/ 日曜お休み

さすがに足が疲れたので、お店の最寄りのサン・バビラ駅からドゥオーモ駅まで1駅だけ地下鉄に乗っちゃう。

ただいま夜8時半。
ドゥオーモのてっぺんで光るマドンニーナと、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像にお別れの挨拶。
久々に9泊もできたけど、全然足りないや・・
でも、実家に預けているふうこ(うさぎ)のために潔く帰るとしよう(笑)。

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→翌朝は雨もあがり、無事にリナーテ空港からローマを経て、なんら問題なく帰国の途につくことができました。
はーよかったこと。

次回はいつになるでしょう・・・?

FINE