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MISTERO: 謎 (2002/02/12)

と言うほど大袈裟なことでもないのですが...

ミラノの街中でよく見るこの明石焼きみたいな、指サックみたいな、おばけのQちゃんみたいなカタチの物体。
どこでもいくつか並んで置かれてるので、ベンチ?何かのマーキング?とずっと悩んでいたが、去年のBRUTUS Casaのイタリアデザイン特集に出てきてびっくり。あの、イタリアのデザイン界巨匠、エンツォ・マリがデザインした路上駐車防止用の”クルマ止め”なんですって。
それ以来、とっても意味のある素敵なモノに見えては、日本で見るあの赤いとんがり帽子みたいなのとは大違いじゃんって思ってしまう単純な私。でも、石なので重すぎてホント動きません。家庭用には無理ネ。

イタリアのどこにでもあるバーニョ(バスルーム、トイレ)の風景。まぁこれはホテルのものなので、リストランテやデパート、BARや公園...と場所が変わればまた広さや清潔さなどは千差万別なのですが。
この中の”便器”とそれに”付随するもの”にけっこう翻弄され続けてる私。例えば水を流す時に押す”モノ”。これがやけにたっくさん種類があるのです。ごくノーマルな後方部のレバーから、タンクの端に一体となって押すタイプ、上の方にタンクがあってそこからチェーンが出ていて引っ張るタイプ、あと壁に取り付けられた四角い10センチ角大の白い板ボタンを押すタイプ。ここまでは大体クリアできる。
まずその4パターンを探してなければ今度は床を見る。すると直系4センチくらいのボタンがあって、それを足で踏むとOK。
それさえ見つからない〜〜と焦りながらふと壁を見ると、ニョキッと飛び出てる細いレバーが目に留まる。今にも折れそうな細いレバーを恐る恐る上げてみると、カキッと手応えを感じ、意に反して勢い良く水が出てくる。
2回目の渡伊のこと。BARのトイレでロープが下がってて、これ引けばいいのよねっと思いっきり引っ張ったら何も起こらない。 あれ?っと突っ立ってると、ダダダダッとお店の人が戸口まで走ってきて、”どうかしたのか!?”と叫んでる。どうもこの場合のロープは緊急時に呼び出すためのものらしい。かなり呆れた顔をされてしまった....
タンクに直結してない(当然か)、壁から直接垂れ下がってるヒモ類は要注意。
”便器”については、この写真のようにちゃんと0型かU型の便座と蓋がついてるのが一般的なのですが、時に、蓋も便座もない場合がある。女性用なのに、壊れてるわけではなく、最初っから、ない。
最初に出くわした時かなり考えました。直接座るわけには当然いかない。消毒用シートで吹いても(持ってないけど)ティッシュを重ねて敷いてもなんとなくヤダ.....。結局無事に済ませたのだけど、ちょっと恥ずかしくて書けない。ただ、けっこうコツはいります。あぁ、なんだかトイレネタが止まらなくなってきた...
出くわした方も多いかと思いますが、実はイタリアにも”和式”タイプがあるのです。日本のようにしゃがんでするタイプ。ただ、前方のまぁるい”はねよけ”はなく、四角い枠があるだけ(あ、もちろん水洗です)。
で、端っこに小さな窪みがあるのですが、それがなぜか入口に対して手前にある。日本のと同じように考えると窪みが前だから、そうすると入口に向かってする格好となるのです。う〜〜ん....だからいつもどっちを向いてすればいいのか迷うのです。そのまぁるい”はねよけ”がないせいで....
でも、未だに誰にも聞けずにいるのです........(._.)

あ〜恥ずかしかった。
さて、気分を変えて.....

イタリアはどの町も車が多い。異様に多い。
パーキングなんてほとんどなくて、代わりに公共の道がパーキング。道の両端に素晴らしくキチキチに駐車されてる風景はごくごく普通で、ひどい時は2列でキチキチなんてことも多々ある。
だからイタリア人は縦列駐車の天才だ。
前後それぞれ3センチくらいしか隙間がないくらいに上手に詰めて停められるんだから。きっとみんな出る時は、前後にちょっとずつ当てながら出るんだろうと、バンパーを見てもどれもそんなにへこんでない。本当に不思議。この写真なんか、あっち向いて停まってるのもあればこっち向いて停まってるのもあって、もうここではなんでもアリなのです。

イタリア車の最高峰フェラーリは、エミリア・ロマーニャ州の小さな小さなマラネロという町で作られています。
イタリアに来ればフェラーリがぶんぶん走ってるのかと最初は思っていましたがとんでもなくて、都会でも滅多に見られません。
でも、東京に帰れば、私のオフィスのある港区では1日平均2台は見かけます。そんな場所、イタリアでは生産地のマラネロしかありませぬ。
クルマネタをもう1つ。
イタリアの大衆車の代表格、”チンクエチェント(500)” 。
シチリアに行った時、犬も歩けばチンクエチェントに当〜たるっていうくらい見かけました。
イタリア車のデザインは、アルファロメオもパンダもバルケッタもどれも、個性と美しさと愛嬌とがんこさを持ち合わせていて大好きです。
こんなに素敵なクルマを生み出す国だけど、クルマがボコボコになってもサイドミラーが片方取れてても砂埃だらけでも交通マナーもぐっちゃぐちゃでも全然平気なのですぅ!!

心の一句。”愛すべきイタリアの謎もまた愛すべしぃ〜”