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<イタリア中がお祭り騒ぎ!カルネバーレ(カーニバル)の到来です> (2004/03/01)   <バックナンバー>

今、イタリアはカルネバーレの時期です。日本語で言うと”謝肉祭”。例年2月中が多いのですが、暦によって日程は様々。ミラノでは、今年はドゥオーモでのお祭りが2月26、27、28日に行われました。仮装した子供たちがワイワイと騒ぎ、紙ふぶきやスプレーをかけあいます。
イタリアで有名なカルネバーレは、やはりヴェネチア。今年は2月中旬より始まり、例年よりも長い期間だったそうです。

昨年、私はミラノから電車で3 時間半ほどの「VIAREGGIO(ヴィアレッジョ)」と言う町のカルネバーレを見学しました。ジェノバから海沿いに下がってチンクエテッレをすぎた辺りになります。高さ5m近くある大きな山車が町の大通りを動きます。様々な町の団体がお揃いの仮装を身にまとい、それぞれ丹精こめて作った山車で行進するのです。その年の出来事を風刺した山車が多いそうです。普段は小さな海沿いの町と言われていますが、この時期はイタリア中から観光客が訪れます。
そして今年、またまた小さな町「IVREA(イブレア)」の「みかん投げ祭り」に参加してきました。
イブレアはミラノから電車で2時間ほど行ったところで、アオスタの手前に位置し、州で言うとピエモンテ州になります。毎年こちらでは、まさに言葉通りの「みかん投げ」のお祭りが、なんと第2次世界大戦後からずっと続いています。町のピアッツアと呼ばれる各広場を中心に、町のメイン通りを9チームからなる団体が馬車で通ります。沿道で待機している他チームや一般市民が、シチリアからわざわざ取り寄せた360トンものいわゆるあの固い”オレンジ”を思いっきりぶつけ、痛さに堪えられる強さを競い合います。皮はしっかり硬いので痛さは相当なもの。でももちろん、フェアな戦いであることも審査の重要ポイントだそうで、喧嘩はないそうです。チームごとにユニフォームを揃えていて、そちらのデザイン等も審査のポイントに。色鮮やかな衣装ではありますが、馬車に乗る勇者たちのイデタチはまるでアメフト選手のように完全防備です。一般の観光客はみかんから逃れるために、網が張られた囲いの外で観戦します。が、参加することももちろん自由です。赤いものを身に付けているとみかんをぶつけられない、という言い伝えがあるそうで、みんな帽子やマフラーなど何かしらの赤いものを身に付けています(が、あくまでも言い伝えで実際には囲いの外にいない限り当たります)。お祭りの間は、この赤い物を売り出す屋台も多数出ています。このみかん投げの戦い以外にも、中世時代の美しい衣装をまとった地元の人々が町中をパレードします。このお祭り、なぜ激しい戦いがここまで繰り広げられるのかよくわかりませんが、見るだけでも価値ありです。9チームの間では、選手の引き抜きや挑戦状を叩きつけるために作られたチームもあったりと、かなり内部事情もおもしろそう。特に、町の若者が一生懸命になっている姿が印象的でした。昨年は日本からの参加チームもあったそうです。この日本チーム、ぜひ取材してみたいものです。ご存知の方がいましたらNAMI までご連絡ください。来年もこのカルネバーレの時期に、イブレアでは「みかん投げ祭り」が開催されます。また日本チームが参加しますように!!
9チームの旗にはマークがそれぞれ。ユニフォームにも同じデザインが入っています。
お昼に入ったレストランでは、このお祭り用に作られたワインが出てきました。お願いしたら、1本5ユーロで譲ってもらえました。
本気で投げ合う大人たち。どこもかしこもみかんだらけ。町中がみかんの香りです。
中世時代の衣装を身にまとったパレード。古き良き時代を大事にするイタリア人の心が伝わります。