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<カルチョーフィ(アーティチョーク)の調理ポイントをご紹介します> (2004/04/07)   <バックナンバー>

初春から、ミラノでは数々のおいしい果物や野菜が店先に並び、春の到来を感じることができます。その中で、「どうやって食べるの?」と私自身がこちらに来て一番興味のあった野菜「カルチョーフィ」の下ごしらえと、一番好きな(簡単な)食べ方をご紹介します。
1.まず、カルチョーフィには大きく分けて 2 種類あります。丸いボール状の方 (1本1ユーロ前後/約130 円)は煮込みやグリル等、火を通す料理に適していて、トゲのある方(1本0.5ユーロ前後/約65 円)は新鮮で柔らかいものであれば、サラダなどナマで食べることもできます。カルチョーフィはイタリアどこででも手に入るものですが、ローマのあるLAZIO 州の料理として有名です。
2.下ごしらえに必要なものは レモン、水、ハサミ、大きめのボール。 トゲのあるものはかなり鋭く怪我をしやすいので、ハサミ等で事前に切ってしまうほうが安全。 花びらのような葉を一枚ずつ、外側から剥いていきます。芯に近い部分を少し残して折りながら剥がしていきます。
3.真ん中くらいまで剥いたら、先端から3分の1もしくは半分くらいの柔らかいところで切り、茎も切ります。
4.レモン2分の1個分の絞り汁を水に混ぜてレモン水を作り、縦に4等分に切ったカルチョーフィを漬けます。(アクが強い野菜なので、ほっておくとすぐに変色します)

5.4等分にしたものの中央部、ヒゲの部分(トゲのもと)を取り除きます。

6.茎は中心部の白いところが食べられるので、その部分を残すように周りを剥がし取り 同様にレモン水に漬けます。
下ごしらえは以上です。
私はこれを薄くスライスして、オリーブオイルと塩とレモン汁をかけただけのサラダが大好きです。(左写真)

▲また、有名な料理に「CARCIOFI GRATINATI 」があります。水1リットルに対して、レモン2分の1個分の絞り汁、セロリ1本、塩小さじ1、黒粒コショウ3〜4粒、ローリエの葉1枚、オリーブオイル大さじ1(左写真)を入れた鍋を沸騰させ、工程4までの作業を終えたカルチョーフィを10〜15 分ほど茹でます。ザルに上げて耐熱皿に並べ、パン粉大さじ2、パルメザンチーズ大さじ3を混ぜて上からかけ、最後にオリーブオイル大さじ2をまんべんなくかけて200度に温めたオーブンで10分ほど焼き、焼き色がついたら出来上がり(右写真)。
特に説明できる味があるわけではない野菜ですが、繊維質もたっぷりだし独特の食感を楽しめて、イタリア人も大好きな野菜です。ただ、下ごしらえにとても手間がかかるので、ついつい面倒で外食時に食べることが多くなってしまいます。もし、この季節にイタリア旅行をするのであれば、ぜひレストランでカルチョーフィのお料理を注文してみてください。サラダ、グリル、パスタやリゾット等、色々な料理法で登場します。 また、もし日本でも手軽に手に入るようでしたら、このお料理をぜひ試してみてください。