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<22/Gennaio(1月)/2001> a Bergamo vol.2 <2001年1月22日(月)>

そのおじさんは、にこやかな感じで”どこに行くのですか?”と声をかけてこられました。
”特には...歩いてるだけです”
”ここはパノラマ景色しかないですからね”
”でも、お天気が悪くて残念です...”
みたいな会話をイタリア語でなんとか交わすと、”イタリア語、とってもお上手ですね”と言われ、すっかり有頂天になった私と、すっかり私が気に入ったおじさんは、その場でけっこうな時間、立ち話をしたのでした。

彼の名は、フランチェスコ・モリアーノさん。
もう既にご隠居の身で、毎日ベルガモ・バッサのご自宅と、このサン・ヴィジリオの丘を歩いて往復しているそうです。往復と言ったらきっと2時間は超えるでしょう...
恐るべし、フランコ!(って呼んでって言われました)
品のいい方で、特に危険なカンジはしなかったので(笑)、一緒に歩いてバッサの街まで降りることにしました。その間ず〜っとフランコは、私のいけてないイタリア語を一生懸命理解して、正してくれて、また、話すときは私が聞き取れるくらいゆっくりと、というふうにして、なんとか会話を成り立たせていました。
こういうことを繰り返してると上達も多少は早いんだろうなぁ...
最初に乗った、バッサの街とアルタの街を結ぶケーブルカー乗り場。アルタから乗るときはここから入ります(入り口が小さいので見落とし注意です)。私たちはここをやり過ごしてひたすら歩きます。
アルタの街を囲むようにして建つ城壁。
そこから延びた1本の大きな石の橋。
ここでアルタとバッサの街が両方望めます。
一転して、都会的なバッサの風景。
”ベルガモは2つの顔をもつ街”と言われるのも納得。

1時間ほどかかってベルガモ駅から300m手前まで来ました。
フランコは息1つ切れていません。さすがです。
”日本に帰ったらCartolina(カルトリーナ/葉書)を書いて下さい”と言って、達筆な字でアドレスを書いて渡してくれました。
もちろん、帰国後すぐに出しました。返事は来ないけど.....
イタリアから外に出たことがなくて、英語に興味があって、デジカメをなめるように見て”Bravo!”を連呼していたシニョール.フランチェスコ 。お元気ですか?

バッサの街を少し見て回り、17:46発で早くからホーム入りしていた列車に乗り込み、座ってメモをとっていると、”日本の方ですか?”と今度は日本語が飛んできました。
顔を上げると20代後半の日本の男性がうれしそうに立っています。
なんでも、東京のアパレルメーカーに勤めていて、つい1週間前にミラノ赴任で来たばかりとのこと。
日本人に会えて、心からうれしそうでした。
赴任する前は”Ciao”くらいしかイタリア語を知らず、店舗回りをするのに今必死で覚えているそうで、私のイタリア豆知識も少しはお役にたてたようです。ミラノまでの1時間弱もあっという間に過ぎました。

今回の旅はなかなか楽しい出会いに恵まれ、私自身にも少しそういう余裕が出てきたのかな....という気がします。

夜はホテルの向かいにあるセルフレストラン、”BREK”へ。
そうそう、前回のミラノの日記で”日曜日も営業になったみたい”なんて書いてしまいましたが、違ってました。すみません....(私の理解力もまだまだです...)

お肉と野菜だけでかる〜く済ませて早々に部屋に帰り、 アルタの街の小さなパン屋さんで見つけた”ポレンタ風”ケーキをいっただきま〜す!
”ポレンタ”とは、とうもろこしの粉をオイルとバターでぐじゅぐじゅにした(美味しくなさそう^^;)、ベルガモ周辺の郷土料理のひとつで、肉料理の付け合わせにでてきたりします。店によって、美味しいまずいの差が激しい..... その”ポレンタ”のカタチをしたケーキなのです。
で、パクリ。
げげげげっ!あまっ!!
甘すぎるーーーーーー!3口と食べられませんでした....9,000リラ(約500円)もしたのに...グスッ....

しかし、今日もよく歩き、そしてよくしゃべりました。
あともう1日ちょっと。頑張ります。