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<17/Aprile(4月)/2001> a Ferrara vol.1 <2001年4月17日(火)>

Che bel tempo!!(ケ ベル テンポ!!/な〜んていい天気なんでしょ!!)
昨夜の空気の冷たさがウソのように穏やかな日です。

午前中、街中をチェックして、11時52分発Venezia行きのIR(インテルレジョナーレ/各停)に乗るべく、ちょっと慌てて駅へ向かいます。案の定、窓口も自販も混んでいて、2分前のギリギリセーフで乗りこめました。
おまけにJUSTタイムの出発。あ〜危なかった。
やっぱり切符は前もって買うべし。慣れてくるとだんだん横着になってくるから反省です.....

目的地のフェッラーラへは、ボローニャから約30分ほどで着き、列車の本数も1時間に1〜2本ペースで割と多めです。
12時23分、Ferrara駅到着。
前々回、BolognaからVeneziaに行く列車の中からこの駅を見て、Ferraraが舞台の映画、”愛のめぐりあい(邦題)”を思い出し、いつか訪れようと思っていただけに、とても楽しみにして来ました。
駅のすぐそばに高層住宅が1棟ニョキーッと建っていて、一瞬不思議な感覚に襲われますが、駅から左に伸びた公園に沿って続く並木道がとっても美しくて、思わずわ〜っと声をあげてしまいました。

ちょうど新緑のきれいな季節で、ラッキー!(常緑樹だったりして....(笑))
道なりに歩くと、そのままメイン通りのViale Cavour(カヴール通り)に出ます。
カヴール通りを20分ほど歩くと、赤いレンガ造りの大きなお城、エステンセ城に到着。
ここは13世紀から16世紀の間、Ferraraを治めたエステ家の居城。
回りがお堀に囲まれていて、跳ね橋を通って中に入ります。
中庭の1Fに受付があり、そこでMuseo(博物館)に入るためのbiglietto(チケット)を購入。Museoだけだと8,000リラ(約480円)、塔にも上る場合はプラス2,000リラ(約120円)です。

▲”Giardino di Arancia”(オレンジの庭園)と書かれていました。
太陽の光をさんさんと浴びて、オレンジの木も気持ち良さそう♪
               天井のフレスコ画が一際美しかった小さな部屋。”Cappella Ducale”(公爵の礼拝堂)▲
                                                    って書いてありました。
あと、地下にとてもとても不気味な空間がありました。窓もなく、暗くて湿っていて、壁にはたくさんの落書きが残されていて、扉は分厚い鉄製のもので、まるで牢獄のよう....
あまり観光客もいなくて、その時地下にいたのは私1人。恐ろしさ半分興味半分で恐る恐る足を踏み入れると、なんだか後ろからドンと押されて足を引っ張られそうな、そんな不気味さがどーっと押し寄せてきて、慌てて地上に出てしまいました。あとでガイドブックで知ったことですが、もともとこの城は居城というより砦として使われていたそうで(どうりで外観がいかつい)、第2次世界大戦の時には、この地下が捕虜の収容所となっていたそうです.....やはり怨念が.....ブルブルっ
この城には4つ塔があるのですが、そのうちの1つだけに上ることができます。
上ると言っても階段は100段ほどだけなので、まだラクチンです。
くすんだレンガ色の街並みが一望できます。
フィレンツェの町を小ちゃく小ちゃくした感じ、とでも言いましょうか....

外から城を眺めていた時にチラッと見えた、大きなシャンデリアの部屋が見たくてぐるぐる探して回ったのですが見つからない。受付に戻ってシニョーラに聞いてみました。
”Vorrei vedere la camera della luce grande...”(大きな照明の部屋を見たいんですが.....)
シニョーラは、”luce? grande?”と何度も首をかしげます。あ〜ん、luce(ルーチェ)じゃないんだ、シャンデリアって何ていうんだろ...と、博物館のパンフレットの写真を見せてもらったり、ジェスチャーで示したり...
そうだ、”Scrivo!(スクリーヴォ!/書きます!)と言ってメモをもらって絵に描きました。
とてもとても拙い絵ですが分かってくれて、”Lampada!!(ランパダ!!)”と言った後、”あ〜〜ルーチェグランデね、ははは、あ〜あ〜なるほど”みたいなカンジでひとしきりお笑いになられました。はははっ。
でも、結局その部屋は、今は公開していないとのこと。やれやれ....

エステンセ城を出てすぐ先にDuomo(ドゥオーモ)があります。が、ちょうど昼休みの時間で、Duomoも周辺のお店もお休み中。
ここは大人しく、Duomoの真ん前にあるCaffe`のテラスでランチをとることにします。
Zuppa di Fagioli(ズッパ ディ ファジョーリ/インゲン豆のスープ)と、Insalata della casa(インサラータ デッラカーサ/オリジナルのサラダ)とBirraをいただきました。
食事の前に、サービスでFragola(フラゴーラ/いちご)の食前酒が出てきてちょっとウレシ♪
Zuppaは豆とパスタがどろどろに煮込まれていて、ちょっとホッとする味でした。
しかし、テラスはテントで日陰になっていて、風も吹いているのでむちゃむちゃ寒い。
あぁ、早く厚めの上着を買わなきゃ.....

さて、身も心も満腹になって、次はエステ家の別荘、スキファノイア宮殿に向かいます。