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番外編・シチリアの旅その1 Catania e Agrigento <2001/12/28〜2002/1/3>

ついに念願のシチリア行き、かつ念願の海外年越しを、この年末年始に実現させることができました。
シチリアと言えば、ゴッドファーザー、ニュー・シネマ・パラダイス、グラン・ブルーなど多くの映画の舞台として登場する魅惑あふれる場所。地中海に囲まれて年中温暖で、人も食べ物もいわゆるイタリアらしさあふれるイメージがある場所。でも、さすがにマフィアがうようよしてるとは思わないけどなぜか治安が悪いイメージが付きまとい、一人ではなかなか足を踏み入れにくい場所。
今回は夫と一緒ということで、この時とばかりシチリアを選んだのでした。

ミラノ・マルペンサ空港で乗り換えて、一時間ほどでカターニャ空港に到着。小っちゃくてひっそりとしてます。
チェントロ(中心街)へはバスも出ていますが、タクシーでも46,000リラ(約2,700円)で行ける距離。
ホテルは大手のJOLLY HOTEL。1室(ツイン)23万リラ・118.79エウロ(約14,000円)。過不足なし。
シチリアめし、第一号。
着いてすぐに行ったトラットリアはホテルのコンシェルジュお勧めのお店。地元の人達で遅くまで賑わっていました。
店の入口に各種魚が氷の上にディスプレイされていて、これだけでシチリア〜ンな雰囲気。
やっぱりフリット ミスト(海の幸のフライ)でしょうと頼んだら、海老がなくなったらしく、いかといかの足のみ。ミストちゃうやん!美味しかったけど。
ボンゴレのスパゲッティも、な〜んかイタリア臭くて美味しいんだなぁ... 

翌朝、通りがかったメルカート(市場)。
シチリア名物ペッシェ スパーダ(メカジキ)を始め、いわしや海老やうなぎなどの海産物、鹿や豚やソーセージなどの肉類、ナッツ類、野菜果物などあらゆる食材がキロ単位でガンガン売られています。

緑あふれるベッリーニ公園。
幾分薄汚れた感じの町と比べて違和感さえ覚えるほど、美しく手入れが行き届いてます。
ヤシの木があちこちに生えていて、まるで南国のような雰囲気。アフリカが近いから?
公園の頂上からはエトナ山がこんなにきれいに望めます。
シチリアに雪....ちょっと結びつかないけど標高3,300m以上もあれば降るわよね。
今はとても穏やかですが、去年の夏にも噴火している、ヨーロッパで最大級のれっきとした活火山。その時には火山灰が積もるために、5キロ以上も先のカターニャ空港が一時封鎖されたとか。恐るべし。
シチリアの各地で見られたカラフルな露店。ぶらさがってるのは色とりどりの飴。ピーナッツやくるみなどのナッツ系のお菓子もたくさん出ていて、さながら懐かし駄菓子屋巨大バージョンといったカンジ。
日本で予約しておいたHertz(ハーツ)というレンタカー会社でクルマを借り、いざアグリジェントへ。
エトナ山を右手に見ながらオレンジ畑の広がるアウトストラーダ(高速道路)を走っていると、まるで富士山を見ながら東名高速を走っているような懐かしさを感じます。
クルマはフォードKaだけど、なかなか快調!
内陸に入って行くほどどんどん景色が荒涼としてきます。ゴツゴツした岩がそこら中に転がっていて、険しい顔した石の山がそびえたっていて、半分砂漠みたいで、本土ののどかな美しい景色とは打って変わって灰色一色。
途中からはスーパーストラーダ(無料の自動車優先道路)につながりますが、結局アグリジェントまでずっと無料でした。イタリアってエライ!! しかもむちゃむちゃすいてる〜!

結局、ランチができるめぼしい店もないまま、3時間ほどで古代ギリシャ神殿群の残る町、アグリジェントに到着。
ホテルの付属レストランでランチをとり(あんまり美味しくなかった....)、神殿巡りは翌日に残してまずはムゼオ(博物館)でお勉強。
紀元前からの陶器や生活用品、みごとなレリーフが施された浴槽、棺おけなど、かなり出土状態のよいものが数多く展示されています。とても2,000年以上も前のものとは思えない造りと釉の鮮やかさ。
右写真は、テラモーネという人像柱。神殿の1つの柱の中に組みこまれていたものでこれだけで8m近くある。人間なんてかる〜く踏み潰されそう。
その組み込まれていた神殿の模型がコレ。テラモーネが中ほどに並んでいるの、分かります?この部分だけで7.75mですよ。神殿のでかさは半端じゃない.....
宿泊したホテルは、神殿の谷を見下ろす位置にあるColleverde Park Hotel。ツイン1部屋25万リラ・129エウロ(約15,000円)。テラスと眺めが良いホテルです。
日も暮れる頃、神殿達はライトアップによって一層幻想的な世界を作り出し、しばし見惚れます。ちょうど部屋からも眺められました。
神殿の谷とは逆の丘側がアグリジェントのチェントロで、駅を中心に繁華街が広がっています。といってもメインストリートはVia Ateneaだけで20分も歩けば往復できるくらいの小さなスペース。そこに一気に地元民から観光客が押し寄せるので、もうワヤクチャ状態。地元民はみんな何をするでもなくひたすら喋ってるのです。その間を縫うように人々が歩いてる。ただダラダラと。この後きっとおウチに帰ってごはん食べるんだろうなぁ...みんな夜はお散歩するのかなぁ...
イタリア人ってやっぱり不思議。
10回ものイタリア旅行の中で、ワースト1、2を争うディナーにぶち当たってしまいました。
アテネア通りから1本はずれた所で、たまたま入ったリストランテ(恥ずかしげもなくリストランテと名乗っておった)。
パスタもコトレッタ(カツレツ)もひどかった。
すっぱいトマトクリームをかけたペンネなど、2口で食べるのを放棄してしまい、極めつけのインサラータミスタ(ミックスサラダ)は、うさぎさんの餌かと思うような代物で→
ダンナと2人、ずっと笑っていた。笑うしかなかった。1人だと泣いてたかも。
しめて54,000リラ(約3,200円)。いやぁまいった。

アグリジェントに行ったなら、「La F××××××××」という名のお店には要注意。
入口にマンマが立っておしゃべりしてて、いい味出してたんだけどなぁ〜〜。

明日は神殿の谷へ、紀元前にタイムスリップ!