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<18/Aprile(4月)/2002> a Perugia <2002年4月18日(木)>

今日は、我が日本が誇る中田英寿選手がセリエAで最初に在籍して有名になった町、ペルージャへと足を伸ばします。
本当はもっと早くに訪れたかったのですが、ちょっとアクセスが不便なので延び延びになっておりました。
フィレンツェ方面から行くと、大体Terontolaで乗り換えが必要ですが、1日に数本だけ直通もあり、Foligno行きだと乗り換えはなし。アレッツォから急行で1時間15分で到着。

ペルージャ駅はとても大きくきれいで、最近改装(?)したのか、駅名の看板は今まで見たことのない新しいタイプのものでした。駅前には大きなバスのロータリーがあり、まずはチェントロに向かうべく、11番のバスに(9、11、15番が県庁のあるイタリア広場行きになります)。
旧市街地は丘陵地の上に位置し、バスがぐんぐん丘を上っていくにつれ、裾野に広がる新市街地の、近代的な建物と中世のたたずまいが混在した景色が眼下に広がります。

10分ほどでPiazza Itaria(イタリア広場)に到着。
広場の南側いっぱいに県庁がでんと構え、それだけで圧倒される雰囲気。
そこからまっすぐ突き当たりのカッテドラーレ(大聖堂)まで延びた、ヴァンヌッチ大通りを歩きます。
端っこを歩くのがもったいなくなるくらい広くゆったりとした通りには、ブティックやホテルやデパートなどが立ち並び、多くの人で賑わっています。これだけでもうワクワク。

この通りに面して、Perugina本店があります。イタリア土産と言えば、Baciチョコというくらい有名になったあのチョコレートメーカーです(今はネスレ社に吸収されましたが...)。
やっぱり本店だけあって、空港の免税店でも見たことのないカワイイギフトBOXのバリエーションや、Baci以外のたくさんの種類のチョコが、天井の高いお店いっぱいに販売されていました。
当然私も、お土産用と、animataのプレゼント用に大きな板チョコを購入。

ヴァンヌッチ大通りを行きつくと、大聖堂に面した11月4日広場に出ます。
大聖堂に対面して建つこのゴシック様式の大きな建物が、プリオーリ宮。ヴァンヌッチ大通りに面した部分は120mにも及ぶそうです。
広場側に面した入口は、右写真の”公証人の間”という部屋に通じています。
それほど広くはない部屋の、天井から壁からアーチ梁全体が独特の絵柄のフレスコ画で覆われていて、不思議な雰囲気を醸し出しています。

プリオーリ宮のヴァンヌッチ大通り側の入口のひとつ(15番地)を開けると、そこには精巧な寄木細工で部屋中が装飾された、”商人組合Collegio della Mercanzia”(▲左写真)の部屋が1室。受付の人がライトアップして見せてくれます。
同じ通りのまた別の入口(25番地)からは、”両替人組合Collegio del Cambio”の建物に通じ、寄木細工の部屋とフレスコ画(▲右写真)の部屋に分かれています。どちらもけっこう見応えあり。
通りの喧騒から一転した忘れ去られた空間のようで、とても贅沢な時間を過ごせました。(両方共通で3.1ユーロ)

また、プリオーリ宮の4階には国立ウンブリア美術館があり、ピエトロ デッラ フランチェスカやドゥッチョ、フラ アンジェリコ、ボンフィーリなどの有名な作品が数多く展示されています。
ちょうど先日、「知ってるつもり」でイエス・キリストを見たところで、たくさんの宗教画も少しだけ理解しながら見ることができました。ちょうど4月15日から21日まで、カルトゥーラ(文化)週間とかで、こんなに素晴らしいものを無料で観ることができました。ラッキ〜〜♪
大聖堂に入ると、左右正面に点在する大小のステンドグラスが目を引きます。入口の内側両脇には、大きな鉄柵に囲まれた礼拝堂があり、こちらも威厳大。
大聖堂の東側からVia del Soleをまっすぐ上りきると、小さな広場に出ます。ここからの思いがけないステキな眺めにしばし見惚れます。
この時期は遠足シーズンのようで、どこへ行ってもお子ちゃまの団体がどよどよぉ......... ここでも辛抱強く1人になれるのを待って、ようやく撮影。

さきほどの広場から続く階段を下りきると、どーんとそびえ立つ”エトルリア門”があります。
なんとエトルリア時代、紀元前2〜3世紀に建てられた城壁の門の1つとか。上部の小さなアーチの部分はローマ時代に付け足されたものらしいのですが、それでもすごい歴史です。それにとっても巨大。
右写真は、門の前の広場から撮ったもの。右側にある建物は現在ペルージャ外国人大学として使われているパラッツォ(宮殿)。そのためか、アジア系の若い人をけっこう見かけました。
町のあちこちに、建物と建物をつなぐようにして作られたアーチが数多く見られます。
石畳の道も、細かったり入り組んでいたり上下で交差してたりで、本当に中世に迷いこんだような錯覚を起こしそう。それに坂道もほんとに多くて、比較的大きい町だけによけいに多く感じます。この町じゃピンヒールは売れないだろうなぁ...と一人つぶやき一生懸命歩く私。
右写真は、ちょっとユニークなVia Aquedotto、水道橋通り。元々は11月4日広場の大噴水に水を引く水道として造られたんだそうです。風情のあるカワイイ道です。
人通りも少ないガリバルディ通りを北に向いてひたすら上ると、正面に▼のサンタンジェロ門が見え、右手にはドームタイプの小さな教会、サンタンジェロ教会がちんまりと建っています。5〜6世紀に建ったペルージャで1番古い教会とのこと。
内部は思ったよりも狭く、ひんやりとして、教会特有の厳かな感じもしない、空気のとまったような不思議な空間でした。

不思議な形をしたサンタンジェロ門。
要塞都市ペルージャの町を囲む城壁の一部として建つ門は、大小合わせて10以上あります。
ガリバルディ通りに、なんだかとっても面白い入口のお店を見つけました。Ristorante dal mi'cocco。
13ユーロ(約1,500円)のFIXメニューのみで、曜日によって、アンティパストやプリモなどのメニューが変わるというシステム。
アンティパスティ3品、パスタも2品、セコンドは3種類のお肉と野菜のトマト煮こみ1品、ドルチェも食後酒のヴィンサントまでついてるという充実ぶり。飲み物は別で、大きなキャンティボトルサイズが出てきて好きなだけ飲んで3ユーロ、カッフェは1ユーロ。計16ユーロ(約1,900円)でした。ワイン半分しか飲んでないからかな....
1時にもなると満員状態。味はまぁともかくとして、楽しくて満足感は充分です。
 Via Garibaldi, 12  tel: 075-5732511

名残惜しくもアレッツォに戻る列車の中。
左手にトラメズィーノ湖が間近に見えます。長い間ずっと湖に沿うように走っていました。

ペルージャも素晴らしい町でした。このままこの空気と化したい....なんて思うくらい。
町の人も、デパートの店員さんさえ親しげに挨拶してくれるくらいシンパティコで、そういう面でもアレッツオよりも温かい感じがしました。

夜、zioから電話で、ミラノ中央駅前のピレッリビルに小型セスナ機が突っ込んだことを知らされました。
テロの可能性もあって、地下鉄が止まっているとのこと。
ピレッリビルと言えば、ジオ・ポンティの設計デザインでミラノで1番の高層ビル。駅前でも一際目立つ存在です。テレビで見るとほんとに無残な姿。
明日朝ミラノに入る予定なんだけど、大丈夫かなぁ....
前回も、イタリアにいる時にリナーテ空港で事故が起こって実家を大騒ぎさせたけど、こう飛行機事故が続くとブルーな気分。

とにかく明日は、最終目的地、ミラノに向かいます。