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番外編・ファミリーツアー旅行記X a Pisa e Portovenere <2003年5月13日>

サン・ジミニャーノで迎える静かなる朝。両親達は、塔の町の朝の表情も目に焼き付けねばと、早朝から起きて散歩三昧。確かに、正面から朝日を受けて輝く塔たちは、夕方の、町全体が幻想的に浮かび上がるような情景とは対照的に、より力強く迫ってくるような印象を受けます。
朝食も、昨夜と同じダイニングで取りました。イタリア家庭の本来の朝食は、パンとコーヒーとハムだけというごくシンプルなもの。このアグトゥーリズモでは、パンの代わりに自家製のタルト。ちょっと甘めですがほっとする美味しさ。自家製の蜂蜜とジャムも色々試したくなります。

さっ、今度はピサに向かって出発です。
ムルティプラにもごはんを。。と、これはLPGガスの補給中。実はこのクルマ、ガソリンとの併用タイプなのです。ガスなんてどうやって注入すればいいのか分からず、スタンド(ほとんどこちらはセルフです)のレジ係りのおじさんにお願いしました。プシューってエライ音がしたものの、基本はガソリンと同じでした。
▲2時間もかからず、ピサに到着。ここは最初の渡伊以来で10年ぶり。当時は、ピサの斜塔がほんとのほんとに斜めに立ってるのを見て大感動したものです。その時には、年々傾斜がひどくなっていたのを受けて塔に登ることは禁止されていたのですが、なんと治療(?)の甲斐あってか、人数制限&時間制での入場が許可されていました。但し、徒歩のみ。登りたかったけど今回は断念。(斜塔、ドゥオーモ、洗礼堂共通入場券で15ユーロ。たかっ。)心なしか10年前よりも傾いてるような気がするのは私だけ?
手入れの行き届いた緑鮮やかな芝生の上に、オブジェのように斜塔とドゥオーモと洗礼堂が点在しているこのドゥオーモ広場は、いかにもという印象はうけども、本当に美しい。お天気も良くて尚最高。それにしても観光客がタンティッシモ(多すぎ)!
▲こちらが洗礼堂。とんがりクーポラがちょっとかわいい。なんだか斜めに立ってるように写ってますが、斜塔を見過ぎて私の体もななめった!? 右写真がドゥオーモのファサード。いずれも、ピサ・ロマネスク様式はエレガントでとても優美。
▲ドゥオーモの内部は、ファサードの可憐な印象とはうって変わって、天井、壁面、祭壇ともに豪華絢爛ど迫力。ドゥオーモといえばどこも宗教画のフレスコ画や彫刻ものばかりで多少食傷気味にはなりますが、建築物として芸術品として、どれもそれぞれに素直に感動します。


▲右下の女性、斜塔を支えてるように見えます?
記念写真用のお決まりポーズ♪

▲ちょっと撮る角度がずれると、あらよってなカンジでかなり滑稽。ちなみに右の人物は私です。

ピサの見所はこの有名ポイントだけではなく、アルノ川沿いに点在する小さな美しい教会なども本当はゆっくり見て回りたいところです。観光客も一気に少なくなるし、あまりにも斜塔で有名になりすぎたピサの、もう1つの表情をかいま見ることがきっとできるはず....
お昼は、両親達の自立学習と称して、4人だけ中華料理店に。私と夫はその正面にあるハンバーガー屋さんで観察しながら、久々のウンブルゲ(イタリア語読みでハンバーガー)に舌鼓。ケチャップとマヨネーズがうれしい。英語が少し話せる夫の父が率先してみんなのオーダーをまとめてる。自立学習、上出来、上出来。

▲ピサから1時間ほどで軍港の町ポルトヴェネレに到着。丘や山の後はやっぱり海でしょうということで、チンクエテッレを目的にネットでホテル探しをしたところ、めぼしいところはどこも一杯で、ちょっとずつ場所がずれてリヴィエラ海岸も東の終点のこの町に決まったというわけです。でも、これがけがの功名。リゾート地ではあるものの、ポルトフィーノのようにお金持ちや映画スターの別荘が集う華やかなイメージとは異なり、静かで親しみの持てる素朴なとても素敵な町でした。ホテルも海の真正面に立つ見晴らしのいい場所にあり、このセレクトにも全員から拍手喝采。えっへん。
 ROYAL SPORTING HOTEL
 Via dell'Olivo 345  tel:0187-790326  http://www.royalsporting.com
シャワーのみ、ミニバー、ドライヤー、TVあり。朝食込みで1室160ユーロ。
海側の部屋が絶対なら、con vista mareと書いて予約することを忘れずに!
▲早速、チンクエテッレに行くぞーっと勇んで船着き場に出かけたところ、これから乗ると帰りの便に間に合わなくなる時間となっており、その代わりにと、対岸のトレ イゾーレ(3つの島)を巡る遊覧船に乗ることに。
サン・ピエトロ教会が崖の際に建つ様子を間近に見ながら、ぐるーっと要塞のまわりを走ります。外洋なので思いの外波が高くて立ってると海に投げ出されそう。泳げない私は必死でベンチにしがみつく...。一生懸命写真を撮ろうと立ち上がる果敢な両父。おーい、私ゃよう助けんよぅ... 右写真は、3つの島の1つPALMARIA島にある洞窟、GROTTA AZZURRA。訳すと「青の洞窟」なのですが、あのカプリの青の洞窟ではもちろんなく、ちょっとしょぼいけど、なんでも中の鍾乳洞が鬼の顔をしているそうな。暗くてよく見えないのですが。しかし、大揺れの中ぎりぎりまで船を寄せるのでそっちの方が迫力満点。
約40分間で1人8ユーロ。思いがけず乗ってみましたが、なかなか充実した遊覧でした。

▲入り江にそって色とりどりの壁をもつアパルタメントがひしめくように建っているのも、この辺りの風物詩。海側から見ると5〜6階建てですが、裏の通りを歩くと3階建て。摩訶不思議!? 裏通りは細い小径1本でずっとつながっていて、お土産屋さんや地元の雑貨屋さんなどが点在し、散歩コースにもってこい。港町ならではのよく肥えたネコがとてもたくさん見られます。
各棟の間口がとっても狭くて、玄関扉もこんなカンジ。
それぞれに住人のカラーが出てるのか、てんでバラバラ(笑)。
▲ポルトヴェネレの端っこで、リグーリア海に突き出すようにして建つサン・ピエトロ教会(左)。教会の屋上からは、360度パノラマが楽しめ、チンクエテッレの海岸線も見渡せます。海面が夕陽を受けてきらきらとそれは幻想的に輝いて、否が応でも物思いにふけってしまうぅ...
とても古びた小さな教会ではありますが、日本の旅行代理店でイタリアで挙げるウェディングプランの1つに入ってたりしてちょっとびっくり。でもロマンチックだな〜、私も次はぜひここで...(これこれ)。
▲夕食は、やっぱり海の幸三昧でしょう。海の町とは言え、リグーリア海は急に深くなる故そんなにいい漁はできないらしく、一概にどこでも新鮮で美味しいとは言えないと小耳にはさみちょっと心配しておりましたが、雑誌でチェックしておいたこのお店、期待を裏切りませんでした。左写真は、ジェノベーゼ ペーストのトロフィエ。この緑鮮やかなペーストはこの州の名産で、これに組み合わせるパスタの代表格がひょろひょろっと縦に丸めたトロフィエ。バジリコも香り彩りともに良く、絡み具合もグッド。右写真はスカンピ(あかざエビ)のグリル。肉肉三昧だったこの何日間ゆえ、久々のシーフードはほっとします。母達もここが1等お気に入りの様子。他にもボンゴレスパゲッティやら海の幸のフリット(フライ)など、どれも美味しく存分に楽しみました。
 TRATTORIA La Marina da antonio
 Piazza Marina, 6  tel:0187-790686 (港に面するマリーナ広場の中にあります)
夜もとってもロマンチック。心地よい波の音、ほのかな潮の匂い、柔らかな町の灯火がさざ波にとけ込み....
ブラビッシモ(とっても素晴らしい)、ポルトヴェネレ。