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初めてのプチ語学留学・ホームステイ編 <2008年6月2日(月)〜15日(日)>

今回のプチ留学で初めてフィレンツェに13泊も滞在できるということで、宿泊先として迷わずニーデ宅でのホームステイを選びました。
彼女との出会いは、やはりホームステイ。かれこれもう5年半目のことになります。(当時の様子はこちらから!
それ以来、当HPで彼女とその大親友のルチアの両お宅のホームステイを紹介すると同時に、私がフィレンツェを訪れるたびに彼女たちと夕食を共にしたりして、イタリアの二人のマンマとしても大切な存在となってくれています。

学校の開講日前夜19時半にフィレンツェ空港に無事到着。久々の乗り継ぎ便で、ロストバゲージに冷や冷やしていましたが、こちらも無事に出てきました。まだまだ太陽が高くて明るい空の下、いざ、タクシーでニーデんちへ!

ニーデの家はチェントロもチェントロの、とても便利な場所にあるのですが、古いアパートメントゆえエレベーターがありません。日本で言うところの3階にはなるのですが、天井が高いゆえ、階段の距離もその分長い(苦笑)。
挨拶もそこそこに、2人で27キロの私のスーツケースを運びあげ、2人ともぜーぜー息切れ(笑)。


既にばっちり夕食を用意してくれていました!
今夜のメニューは、ズッキーニと茄子と生バジルをあえた太いショートパスタに、黒鯛(ORATA)の蒸し焼き、ルッコラみたいな野菜、VALERIANAのインサラータ(サラダ)。軽くてさっぱりした、旅疲れした胃にも優しいメニューで、ニーデの心づかいがうかがえます。イタリアに到着してすぐにこんなに美味しい夕食が食べられるなんてシアワセ〜〜!!
積もる話であっという間に時間がたちます。明日から学校だし、荷物の整理しちゃわないと。
きちんと清潔に整えられたゲストルームはかわいいシングルサイズ。13泊お世話になります!

毎朝、私が朝シャンして身支度をしている間にニーデが起きてきて、朝食を用意してくれていました。
オレンジの生搾りジュースにフルーツ入りヨーグルト、ラスクかパンに、お手製のジャム(砂糖なしで美味しく簡単に作っちゃう)!そして、カッフェ。
初日は、いつも旅に持参の青汁を飲みました(ニーデが色を見てすごい顔してました(苦笑))が、毎夕食にたっぷり野菜のメニューを用意してくれていたので、結局これ以降全然必要なしでした!
とにかく、ニーデは食器やランチョンマットなどのテーブルウェアが大好きでたくさん集めているのですが、毎回彼女のテーブルセッティングを見るのも楽しみのひとつでした。

朝から楽しくしっかりいただき、元気百倍で「行ってきま〜す!」
 

平日は、大体朝8時半過ぎに家を出て、学校のあとは夜まで買付けにまわっていたので、19時頃に帰宅するというスケジュール。ニーデは去年の秋から年金生活者になりましたが、日中は何かと用事があるらしく、それらを済ませて夕方には戻り、毎日美味しい夕食を作って待ってくれていました。一度くらいは私が腕を振るうべきだったのですが、 どうにも自分のことで手いっぱいで余裕がなく、すっかり甘えっぱなし、でした。。
でも、上げ膳据え膳はやっぱりシアワセ。。(あ、さすがに、後片付けは手伝いましたよ!!)

さぁ、それでは夕食のオンパレードでーす!お腹がすいてる方は要注意ですよ〜



ある日の夕食。
↑ゆでアスパラガスとパルミッジャーノ。イカとトマトのピーチ(うどんのようなスパゲッティ)。ヴァレリアーナとトマトのサラダ。
←トマトソースのラビオリ。ペペローニとズッキーニとナスとキノコと玉ねぎのオーブン焼き。そして、フレッシュフレッシュなリコッタチーズ。
ワインが進む〜!

ある日の夕食。
→野菜スープ。形がなくなるまでドロドロと煮込むトスカーナ風。大好き!
そして、この日はなんとトリッパ(牛の第2胃袋・ハチノス)も出てきました。
ニーデはトマトが大好きでいろんなメニューに使っていましたが、トリッパ(もちろん下処理がちゃんとされているものを市場で購入)もトマトと一緒に煮込んでいるので、とっても軽くて優しい味!リストランテでいただくのはどうしても塩気が濃くなりがちですが、ちょっと目から鱗な美味しさでした。
サラダはルッコラともう1種類緑もの。オリーブオイルとバルサミコ酢をかけただけなのに、どーしてこんなに野菜が美味しいんでしょ。


↑ある日の夕食。野菜ソースのフジッリ(ねじれたショートパスタ)。トマトと玉ねぎとペペローニの蒸し煮。ナスのグリル焼き。そして、メインに鶏の蒸し焼きにレモンと松の実ソースをかけたもの。野菜も鶏も、ほんっとシンプルな調理法なんだけど、なーんかウマいっ!


ある日の夕食。
→トマトと生バジルのルオーテという車輪型のショートパスタ。
エンダイブの生サラダとゆでサラダ。マッシュルームのソテー。
↑そして、生まれて初めて、ポッパ(牛の乳房)をいただきました! 食感は牛タンをも少し柔らかくしたカンジで、臭みはトリッパよりもちょっと強いかな。でも、意外な美味しさ。だんだんお皿の数が増えてって、毎晩お腹パンパンです〜(苦笑)

ある日の夕食。
4種類のチーズ(クワットロ フォルマッジョ)のフジッリ。大好き!
エンダイブのゆでサラダ。水菜の煮たのに少し似た感じでこれも好き。
そして、サンダニエーレの生ハムとメロン!旨かった!!
個人的には、パルマ産よりも、甘味が強いサンダニエーレ産の方が好きなのでかーなりうれしい♪ニーデもサンダニエーレ派だそうです。
残った分は、翌朝、簡単パニーノにしていただきました。


ある日の夕食。
→ズッキーニとタリアテッレ。ズッキーニが甘くてウマい!
ペペローニのマリネ。
そしてそして、↑ビステッカ アッラ フィオレンティーナ!!
もちろん、ニーデがじゅじゅじゅっと焼いてくれました。
今回は、ガッツリ肉ははなっから頭になかったので、かなりびっくり&感激。ぺロリンチョっと平らげました。


↑ある日の夜、サン・ガッロ通りにある居酒屋が主催するフェスタがあるというので、雨が降ったりやんだりする中ニーデと二人で出かけてみました。たっくさんのテーブルと椅子がお店の前の通りに用意されていて、テーブルの上に雨除けのビニールカバーが掛けられていたのを、ちょうど雨が止んだ瞬間取り除く作業をしていました。ちらっとお店の中ものぞくと、お料理やらワインやらもスタンバイされています。でも!またまた雨が降り出して、これはちょっと危険なカンジ。。。店主も「スタートできるか分からない」と途方にくれています。
で、諦めて家に戻ることに。「晩ごはん、どこかで食べて帰ろっか〜」と提案したら、なーんと「ポルペッタを作ってあるから、ライスを買ってって食べましょ!」とのこと。ニーデったらすご〜い!
途中の総菜屋さんでタイ米を購入。そして、キッチンのオーブンの中に特大ポルペッタ(ミートボール)がトマトソースにからまって美味しそう〜〜!タイ米がソースによくからまってまた合うんだなぁ〜。
外は一層本降りに。さっさと帰って来てよかったね。でも、あの大量のお料理たち、どうするんだろうね。と、そのあとも気になって仕方がない二人でした(笑)。


↑ある日の夕食。トマトとツナの手打ちパスタ。ルッコラとトマトのサラダ。そして、サーモンのレモンの蒸し焼き。 リアルな魚の絵が美しいジノリのアンティーク皿を取り皿に、サーモン用にはガラスのお魚皿を。ほんっとかわいい演出です。

↑ついに最後の晩餐です。緑と白の二色のニョッキにトマトてんこ盛り(イタリア国旗だ!)。インサラータの紫のはなんだったかなぁ。。(最後の晩餐が淋しかったからかメモに残してなかった。。)ちょっと不思議な食感の野菜でした。あと、メインにはミートローフが。最後にすいかとメロンをデザートに。
あぁーー、とにかく毎晩よく食べました。”2本指”分しかワインを飲まないニーデに代わって、ひとりでキャンティの在庫を消化してたし(笑)。ニーデも自分の健康のこともあって野菜が多いメニューにしてくれたこともあり、これでもフィレンツェに行く前と体重はほとんど変化なし。すごいっ!
毎晩、太陽の光がまだきらきらと窓に反射する明るいうちから食べ始め、たくさんたくさんしゃべって笑って、気がついたら外が真っ暗、と、本当に気持ちのいい楽しい時間を過ごしました。
今年は200年ぶりに梅雨のような6月らしいのですが、それでも、ダイニングの窓はいつも全開で、雨の匂いを感じながら食事するのもなかなか乙で、この季節の日の長さのおかげでかなりお得な感じがしました。

帰国日の朝食は、ルチアも一緒に。
このあと、3人で必死の思いで我が重量級の荷物を下におろし、空港まで送ってもらって、バーチョ(キス)と熱い抱擁で爽やかにさよならしたのに、チェックインカウンターで総重量がオーバーしすぎて、超過料金300ユーロ(約5万円)を払った上に、クルマが運転できるルチアを呼び戻して荷物を預かってもらう羽目に。。。ほんっと、ごめんね、、ルチア。。

そして、改めて、ニーデ、ほんっとにお世話になりました。
二人には心から感謝しています。本当にありがとう。
まだまだ元気でいてほしい大好きな二人です。

次回は、超有名美術館と、あのヴァザーリの回廊のレポートです!