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<5/febbraio(2月)/2009> a Udine  <2009年2月5日(木)>

朝5時。急にバッチリと目が覚める。。
くどいようですが、日本ではありえないほどの目覚めの良さです(笑)。

朝早い出発なのでホテルの朝食は無理かな〜と思っていたら、このホテルのダイニングは6時半OPEN。ラッキー♪
パンやフルーツ、ハムもチーズもそれぞれ数種類ずつあって、こちらもなかなかの充実ぶり。
ただ、最近かなり増えてきたカッフェやカプチーノなどのセルフ用マシーンはここでも利用されていて、ご多分にもれず薄くてまずいのが玉に瑕.....。

まだ暗い中、7時に出発。16分発のUDINE行きレッジョナーレ(各停)に乗り込みます。またまたプントゥアーレ(時間どおり)の発車でいちいち感動(笑)。
刻々と明るくなっていく中、車窓からの景色は、やはり北イタリア独特の霧、霧、霧。まるで雲の中を駆け抜けるように白い世界が続きます。

1時間半強でウーディネ駅到着。北イタリアのほとんど東端の方にあって、あと30〜40キロも東に行けばスロヴェニア!と言われてもピンと来ませんが(苦笑)。駅真正面から続くローマ通り〜ダンテ通りに並ぶ建物はどれもでかいっ!
右写真は、12世紀建立当時の鐘楼や後陣が残るサン・フランチェスコ教会。(午後急に晴れたので再撮しました!)


▲こちらはドゥオーモ。建立当時の14世紀のゴシック様式の外観が保たれています。八角形の礼拝堂の上にそのまま建てられた15世紀の鐘楼はちょっとユニークな佇まい。全体写真のみ午後再撮バージョン。やっぱり青空によく映えます!

ウーディネが1420年にヴェネツィア共和国に併合されたという歴史を彷彿とさせるリベルタ広場。イタリア本土のヴェネツィア様式の広場の中で最も美しいものの一つと言われているので、かなり期待していたところ、意外にこじんまり.....(笑).。でも、広場いっぱいに面して建つサン・ジョヴァンニ教会の軽やかなポルティコ(柱廊)と時計塔が、とても優美でかわいらしい印象を与えてくれます。

サン・ジョヴァンニ教会の向かいにある、リオネッロのロッジャ(開廊)も存在感たっぷり。白とピンクの大理石が交互に積まれたこのヴェネツィア・ゴシック様式の美しいデザインは、ウーディネの貴金属細工師によるもの。15世紀半ばに建てられ、今は市庁舎として立派に現役で活躍中。


リベルタ広場の脇にあるボッラーニのアーチ。かのパッラーディオが設計したそうです。この方、ヴェネト州界隈ではかなりの頻度でその作品に出くわします。このアーチを通って右手に続くのがリッポマーノの柱廊。とても雰囲気のある空間です。この坂道を上がるとカステッロ(城)に続きますが、アーチの正面の階段を上がると近道。そのまま城内の市立博物館の前に出ます。

ここは、中世後期以降の絵画を集めた古典美術館や、ウーディネ周辺で出土された遺品を集めた考古学博物館、素描版画館、写真の歴史が分かる資料館など5つほどのセクションで構成されていて、かなり見ごたえがありました。しかも、私一人の貸し切り状態。センサー式照明のため、私が入る瞬間にパパッと点いていくのがちょっぴり快感(笑)。
今回の目玉作品は、カラヴァッジョの「S.Francesco riceve le stigmate(聖痕を受けるサン・フランチェスコ)」。彼の作品の多くはローマなどの大きな美術館に所蔵されている中、意外にもこんなところに・・(失礼!)。
去年のイタリア映画祭で、カラヴァッジョの生涯を描いた作品を見てから更に彼に興味津々。カラヴァッジョ特有の深い陰影、そして陰の向こうに彼にしか見えない何か.....。食い入るように見入っていました。
美術館の一角から望む、リッポマーノの柱廊とレンガ屋根が広がるウーディネの町並み。
この柱廊、途中でストンストンと段を下げて高低差をつけてるのが面白いんだけど、坂道にするよりは簡単なんだろうな。。と思ったり。。

博物館を出て、裏手の大きな公園に出る手前にひっそりと建つサンタ・マリア・ディ・カステッロ教会。起源は6世紀とのことですが、何度か拡張、改修が繰り返されています。簡素なロマネスク様式の内部は1930年頃再現されたものですが、後陣の13世紀のフレスコ画が当時のそのままの雰囲気を守リ続けているかのよう。。

イタリア情報サイト・ペルバッコさんのブログで、ウーディネとっておきのお食事処(宿泊も可)と紹介されていた、Locanda al Cappelloに行ってみたら・・・
キウーゾ(お休み)〜〜〜!!!(泣)

何日か休暇だったみたいで、明日から営業します、だって。。
マンマ ミーア!

Via Paolo Sarpi,5
tel: 0432-299327

気を取り直し、ランチの店を探します。
今日どうしても食べたかった、この地方特産のサン・ダニエーレ産生ハム。
いわゆるリストランテ風なお店があまりなく、店先にワインカウンターを置いた”一杯”系の小さな食事処多し。その中の1軒に入り、サン・ダニエーレの生ハムが食べられるか聞いてみました。
既に仕事しながら飲んでて顔が真っ赤になってるおじちゃんが、「はいはい、もちろん」と答えてくれて、店内のテーブルへ。
店名が「Tagliato col Coltello(ナイフでカットした)」だけあって、ほんとに切るだけでOKなメニューしか置いてないゆえ、頼んだのは、生ハム&サラミ盛りとポテトのオーブン焼き、あと赤ワインのグラスを1杯だけ。いや〜〜、んまかった〜〜っ。サン・ダニエーレ産特有のさっぱりかつまろやか、上品かつ力強さに、ワインが進む進む!結局2杯飲んじゃった。。サラミも甘くてとろけそうでむちゃうま!フリウリよ、ありがとう。
あ〜このあと会社訪問なのに、大丈夫かしら〜ん♪


さて、ウーディネにやって来た本来の目的はこちら↑。去年のミラノの見本市で出会ったFiorira`un giardino社のショールームを訪問するためです。さっきのワインで緊張もほぐれ、ローカル線に乗って無人の小さな駅に降り立ちました。
ずっとメールの窓口になってくれていた担当者のエリカ(イタリア人です)がクルマで迎えに来てくれていて「ピアチェーレ(初めまして)!」そのまま、丘陵地帯のど真ん中にある古いヴィッラ(お屋敷)へ。400年も前のこの邸宅を利用してショールームとして使っているそうです。目の前に広がるのどかな風景。ん〜〜気持ちいい!!
そのあと、ウーディネ市内のオフィスに移動。無事に取引きOKとあいなりました。 そして入荷したお品がコチラ!ルームミストです。
とってもエレガントで優しい香りたち、ぜひお試しくださ〜い!

3時間もイタリア語オンリーで聞いて考えて話して、を続けていると、どんどんメタメタになって単語しか出てこない・・(苦笑)
それでも、駅まで送ってもらう車中ではエリカからフリウリ弁について聞いたりと、最後までリラックスした楽しい訪問となりました。
ちなみに、1個しか覚えてないけど、チャオ!はここでは”マンディ!”と言うそうな。全然違うし。
どうも方言というよりは フリウリ語というまた別の言語のようです。国境に近い土地ならではの独特な文化に興味がわいて、スイスやフランスやオーストリアとの国境の町にも行きたくなってきました(笑)。

  

夜メストレに戻り、まずは夕食、夕食♪
いかんせん、ここは事前情報ゼロ。ゆえに、何軒か見てまわってビビっときたところに入ろうと決めました。
あるリストランテの店先に、美味しそうなお魚がたっくさん積まれたショーケースがあるのを発見。よし、ここだ!
予想は当たり。地元の、しかもなぜかおじさんの一人客多し、でローカル色たっぷりの雰囲気に、個性的なオーナーにカメリエーレたちですっかりリラックス。鰯のマリネも美味しかったけど海幸のリゾットは絶品でした。
白ワイン1/4&食後にアマーロをいただいて、締めて24ユーロなり。

Ristorante da BEPI venesian
 Via Sernaglia,27
 http://www.bepivenesian.it/

ホテルに戻ってからは、メール対応や荷造りにてんてこ舞い。結局ベッドに入れたのは2時・・。睡眠不足も加わって、さすがに疲れましたわ。
明日は、これまた初のトレヴィーゾへ行ったあと、ミラノに戻ります!