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<7/febbraio(2月)/2009> a Lodi  <2009年2月7日(土)>


今朝はようやく目覚ましさんに起こしていただく。。あぁねむ。。
やっとこっちのリズムに体内時計が慣れた頃、帰国とあいなるのでありました〜。。

飛行機は夜便ゆえ、残りまる1日!
実はこの1月から3月までブレラ美術館でカラバッジョ展があり、かーなり迷ったものの、結局ローディへと足を伸ばすことに。
ちょうど4年前に訪れながら、月曜で軒並み15時までクローズで何も見れなかったのと、雪とあまりの寒さで観光どころじゃなかったので、何となく心残りになっていたのでした。。

朝またOPENと同時に郵便局へ入ったはいいけど、窓口のおじさんがなっかなか出てこなくて、やっと出てきたと思ったら2人でくっちゃべって仕事が遅い!手よりも口が10倍以上動いてる!!んも〜〜っ。
乗る予定だった中央駅発の列車を逃したじゃん!!

急いで一旦ホテルに戻り、ネットで時刻表を開け、次の発車駅「M.ROG」ってどこにあるの〜!?と聞きたくてPCを抱えてフロントへ。が、朝のチェックアウトの混雑もあって、2人のフロントマンは私がものすごーく訴えた目で見つめてもそしらん顔(この国では何が何でも順番通りしか対応してくれない)。あ〜〜〜、時間が〜〜。諦めてダイニングフロアに移動しようとした時、このホテルで唯一シンパティカ(親切)だった来日経験のあるシニョリーナがいた!

「ロゴレード、地下鉄M3線(黄色)の終点1つ手前よ!」
と教えてもらって何とか無事に来れました〜 。はぁーこれだけで疲れた。
そもそも近郊の町へ行く列車は、中央駅以外のポルタ・ジェノヴァ駅やガリバルディ駅などから出ている場合が多いのですが、例のアルタ・ヴェロチタ(新特急列車)が中央駅に乗り入れたことで、更にまたその本数が増えたとか。
旅行者にとっては、見慣れない駅名で場所もよく分からないし、中央駅発だとありがたいんだけど。

▲ただし、この駅。地下鉄を降りて一旦外に出るのはいいけど、切符売場もなければ、刻印機もない。あの、私無賃乗車、なんですけど・・(苦笑)
15分ほどでローディ駅到着。中心街は駅から歩いて10分ほど。
前回と違ってすべてのお店が開いていて、土曜だからか町中の人が繰り出してる?と思うくらいの賑やかさで、より親しみやすさを感じました。
T字につながる、ヴィットリオ・エマヌエーレU世通りとローマ通り、ウンベルトT世通り合わせて1キロほどが繁華街。あっという間に回れるので、結局3周くらいしたかも(笑)。


▲町の中心にあるドゥオーモとヴィットリア広場。広場に足を踏み入れた途端、ぎょぎょっとびっくり。そこら中で固まっているお父さんたちの井戸端会議の声が、建物で囲まれた広場中に共鳴してるんだもん。ほんと、いつ見ても愉快な光景です。
ドゥオーモ裏手のメルカート広場は、まさに朝市の最中でした。
ドゥオーモの後陣は12世紀創建当時のまま。こうして何世紀もの間、この広場の様子を見守り続けているんだなぁ。。

この町は、ロンバルディア州の貴重なルネッサンス建築の一つ、インコロナータ教会も必見です。<2005年2月訪問時>
通りにも広場にもあんなに人がいたのに、12時を過ぎると蜘蛛の子を散らしたように人気がなくなっていきます・・
お店も閉まっちゃう前にぜひゲットしておきたかった、この土地特産のチーズ、ロディジアーノ見っけ!
見かけはまるっきりパルミッジャーノと同じでお値段もほぼ同じ。
真空パックにしてもらって、500gだけ買って帰りました。
←このチーズ、専用ナイフで薄〜くリボンのように削るとこんな感じになります。
普通のピーラーじゃ無理でした・・(汗) しょうがないので今は固まりでいただいてます(苦笑)。。
ちなみに、これは我がイタリアンレシピ・コラム著者のNAMIが、ミラノ在住時に夕食に出してくれた時の一品です。
しっとりと優しくコクのあるロディジアーノをグリッシーニと一緒にいただくと更に美味い!
あと、この小さな町に多すぎるんじゃない?っていうくらい見かけたお店がパスティッチェリア(お菓子屋さん)とパネッテリア(パン屋さん)。せっかくなので、カーニバルのお菓子”キアッケレ”のレモンクリーム入りとフルッティ ディ ボスコ(ベリーミックス)のクリーム入りを2つずつ。。
美味しい〜〜〜〜!!


さて、ランチはやっぱりローディ料理を食べたいな〜、と食事処を探すも、バールが数軒見つかるのみ。パニーノでいっか、と諦めて入ったバールで「地下にリストランテ→」と書いてあるのを発見!
地下に案内されて降りて行ったら、店内は真っ暗。。バールの店員がどこかにシェフを呼びに行った。。大丈夫かいな(苦笑)。しかも、シェフがカメリエーレ兼ねてるし。。
いわゆるローディの郷土料理というのはなかったけれど、シェフのオススメの前菜のマリネとPIZZOCHERIという蕎麦粉のパスタは想像以上に美味しく、最初の不安は一気に吹き飛ぶ(笑)。
この蕎麦粉パスタ、小麦のできない寒冷地で作られるれっきとした郷土料理で、Pizzocheri alla Valtellineseとあったので、多分、ミラノの更に北部のValtellina地方の伝統料理ではないかなと。ジャガイモやホウレンソウが入ったチーズベースのソースがそば粉によく合う!
赤ワイングラス2杯とカッフェで締めて29ユーロなり。ちょと高いけど、味は大満足。
  CAFFE` SPAGNUOLO(大きなバールの地下にあり)
  Piazza della Vittoria, 37

ミラノに戻り、ギリギリまでお土産さがしなどに歩き回るも、またここに来て雨がパラパラ・・。やな予感。
ホテルに戻って再荷造りして、急いで中央駅へ。ガッレリアを横断して空港バス乗り場に行こうとしたら......
バチバチバチ〜〜。ボタン雨みたいになってました。。あぁ。。。
時間がないので、意を決して両手にゴロゴロ引きながらバスへ。布製のスーツケースと私は悲しいほどずぶ濡れねずみ。
ここで初めて、ミラノしばらくやめよかな。。と思っちまいました(苦笑)。だって、連続3回同じ目に合ってるんだもーん(泣)。
失意の中、席に着いたら、前の席のちょっとカワイイイタリアーノが「日本人ですか?」と日本語で話しかけて来ました。なんでもカナダに英語留学していた際に出会った日本人の彼女がいて、今日彼女がイタリアに到着するので迎えに行くとのこと。あら残念、じゃなくてあらステキ(笑)。
空港までの1時間、イタリア語で話に花が咲く咲く〜で、どっと沈んだ心がおかげで明るくなりました。

空港に着いて、荷物用のカートを引き出すのに1ユーロを入れたらカチャっとカートが離れなくて、しょうがないからコインを戻そうとしたら内部がひん曲がってるのか戻せない。「こーゆーとこ大っきらい!」と日本語で毒づいて、そのままカートなしで両手でゴロゴロ・・。
と、最後に変なケチがついてしまいましたが、この旅もこれにて終了(苦笑)。

どうにもやはり気持ち的に余裕がなかった旅でしたが、 無事目的を果たせたことだし、父も笑顔で旅の写真を見てくれたことだし、思い切って行って良かったです。
今回の旅については、家族はもちろんのこと、ブログを見てくれた友人やアニマータのお客様たちからもたくさんの温かい声をいただきました。
最後になりましたが、この場を借りて、心から感謝申し上げます。みんな本当にありがとう!!