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<5/novembre(11月)/2009> a Firenze <2009年11月5日(木)>


今日は特に急ぐ予定もないので、7時ごろモソモソと起き出してゆっくり準備。
8時頃、親父さんの出勤の気配がしたので、隣室のダイニングに朝食を取りに部屋を出ます。
いつも陽気でよく喋るシニョーレで、その分、パンやカッフェの準備に時間のかかることかかること(苦笑)。

ハムやフルーツもヨーグルトもない、甘いパンとカプチーノだけの朝食は、ホテルと名のつくところではかなり久しぶりかも。昔はどこもこうだったなぁ。。


親父さんのおしゃべりに無理やり終止符を打ち(笑)、晴れてる間に用事を済ませるべく、郵便局に行ったり駅に行ったり。その間、狐の嫁入りになったり止んだり、また本降りになったりと目まぐるしくお天気が変わり、結局は↑↑こんな感じに晴れました。ほっ。女ゴコロと秋の空とはよく言ったもんで。

今日は気ままに歩きたくて、オルトラルノ(アルノ川対岸地区一帯)の方へ行ってみます。
ヴェスプッチ橋から入って、ほんっとに気の向くままに歩いてみました。この地区は中世の時代に技術職人が多く集まったことから、今もその名残があちこちで見られます。商店は少なく、住宅以外には工房や作業場らしき所が多く、通りは閑散としています。お店というと、アンティークショップや、ちょっとアーティスティックな手作り系ショップなどがちらほら。
ピッティ宮殿まで出てくると、一気に賑わいが感じられます。

大好きなマッジョ通りの突き当たり広場に面する、サンタ・フェリーチェ・イン・ピアッツァ教会にふらりと入ってみました。多分初めてかも。
ファサード撮るの忘れちゃったのですが、この教会、11世紀に創建されたロマネスク式だったのを、15世紀に、あのいかついリッカルディ宮殿を設計したミケロッツォがルネッサンス式に設計しなおしたんだそう。ちょっとびっくり。
奥の主祭壇には、14世紀初頭にジョットの工房で作られたという木製の「十字架上のキリスト像」。いつもなら素通りするようなひっそりとした教会での、意外な出会いでした・・


↑サント・スピリト教会を、広場の木々の合間からのぞく、の図。一部黄色く色づいた木から舞い落ちた落ち葉が、昨日の雨でまだ黒々と光る石畳の広場にきれいに映えています。
右写真は、サン・フレディアーノ・イン・カステッロ教会を、道の木々の合間からのぞく、の図(笑)。

一長い川沿いをひたすら歩く。ヴェッキオ宮殿の塔が遠い〜〜
重く垂れこめる雲もなんだかすごい迫力!
雨よ降らないで〜〜


↑朝の散策の際に、ちょっとよさげなトラットリアを見つけ、ランチも営業しているようなのでオルトラルノをほぼ一周まわった後に戻ってきました。
トスカーナの盛り合わせと大好きなトリッパ、プロセッコを1杯オーダー。生ハムとサラーメと脂たっぷりのサルシッチャが巨大なサイズでこの通り。この脂と塩気でトスカーナパンが進む進む。プロセッコもあっという間に飲みきっちゃいました。
続いてキャンティクラッシコリゼルヴァ(5ユーロ)を1杯追加して、トリッパに挑む!想像以上のボリュームで、出てきたときは思わずひょえ〜〜と声をあげてしまいました(笑) 最初はほのかに臭みを感じたものの、次第にモリモリ進んで完食〜!
どのお料理ももちろんそうだけど、特にトリッパは店によって実に様々なタイプがあって、出てくるまですごくワクワクさせてくれる一品です。でも、今のところ、カッミッロのが1等賞かなー。
昼間は近所の人がふらっと来てワイン1杯とプリモ1品ささっと食べて帰る、みたいな気軽なお店ですが、夜は奥の広いスペースに並んだテーブルが一気に埋まりそうな濃ゆい地元店といった感じで、おひとりさまには夜はちょっと居心地悪いかなー。
←いつものごとく、締めにカッフェを頼んだら、ちょっと時間がかかった後こんな形で出てきました!
ここでは、珍しくマシーンじゃなくて家庭用の直火式のモカで入れてくれるようです。手動で淹れるとスキューマ(泡)が出ないけど、コクがあって私は大好き。

ランチョンマットに”Fiaschetteria(フィアスケッテリア)”と書いてあります。調べてみると、どうも立ち飲みのワイン屋っていう意味みたい。
確かに、エノテカみたいにボトルがたっくさん並べてあって、グラスワインの種類も豊富。アンティノーリのティニャネッロはさすがに1杯10ユーロ(1350円)もしてたけど!

お水とで締めて28ユーロ(約3,800円)なり。
次はグループで来てさらに濃ゆい地元料理を味わいたいです。
  All'Antico Ristoro Di Cambi
  Via S. Onofrio, 1R (ヴェスプッチ橋を渡って数十メートル)
  tel: 055 217134  http://www.anticoristorodicambi.it/ (音がでます)
  日曜休み


↑今日はけっこうゆったり時間があったにもかかわらず、どうも美術館モードにも名所観光モードにもなれない気分・・
ちょいと疲れが出てきたか・・。ネタを仕入れねば、と無理に奮起することも今回はやめて、ひたすらの〜んびりと歩いてみました。
夕刻の闇が迫るころ、ポンテヴェッキオたもとのサンタ・フェリチタ教会にふらり。あの3つの小窓があるのは、去年ついに入ることができたヴァザーリの回廊の一部。廊下から教会内部がガラス越しに見下ろせたんだったなぁ。。
今はまた修復に入ってあと2年間くらいは回廊の見学はできなくなったようです。
右の絵画は、教会内部の祭壇画で、ポントルモ作「キリスト降架」。コントラストがはっきりした美しい色彩と、各人物のリアルな表情にしばし時間を忘れて見入っていました。
19時頃、再びニーデの家へ!

メンツは昨日と同じ&ルチア!
そして、既にきれいにセッティングされたテーブルに近付くと・・・

Che carina!! (なんてかわいいの!)
なんとアレッシオが、ニーデと1日かけて人数分作ったというデコレーションカード。ちゃんと私の名前入り!きゃ〜ん感動!!


↑今日もソニアがメインシェフとなって色々作ってくれました。前菜のバッカラとポテトのオーブン焼きはニーデ製。バッカラからにじみ出たスープも美味しい〜〜♪大皿写真を撮り損ねたけど、ポレンタと、コーンと何かのカレー風味のフリット。これ最高。一人で何個食べたかしら。最早食べるのと喋るのと聞くのに忙しくてこれ以上メモってないし・・。インサラータも確かありました。とにかく、今日もソニアに「ブラヴィッシマ!」を連呼。それしか言えんのかい。

←ルチアとアレッシオ♪
髪や目の色が似てるので、ほんとの祖母と孫みたい(笑)
ただいまアレッシオは、風邪っぴきのためお薬を吸引中。

今宵も楽しいひとときが過ごせてシアワセでした。
私は明日朝フィレンツェを発つので、みんなとバーチョ(キス)してお別れです。もちろんアレッシオとも!きゃ〜ん連れて帰りたい〜(笑)

明日はミラノへ移動します!