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9/giugno(6月)/2010> a Roma <2010年6月9日(水)>


朝早めの出発は、まだ時差ぼけ続きの身には好都合。6時に起床、7時には朝食へ。
何度見ても、ダイニングから見えるこのガッレリアの景色は素敵でした。

ぼやぼやしてたらチェックアウトが7時半近くになってしまい、こういう時に限ってエレベーターがなかなか上がってこなくてイライラ。やっと来てホテルを出て、フロントのお兄さんに頼んでおいたタクシーをガッレリアの外で待つもこれまたなかなか来ない。イライラ〜〜!!
ちょうど、朝の交代でもう一人のフロントのお兄さん(ナポリ弁のきつい方)が通りがかり、「ちょうどよかった!もうこれ以上呼んでくれたタクシーを待てないから、ここで客待ちしてるタクシーに乗るからって彼にそう言って!」みたいな内容でまくしたてました。ついでに、ぼったくり予防のため、タクシーの運ちゃんにFIX料金でねと念押ししてもらったので、駅まで10.5ユーロと領収書も先に書いてくれました。(メーターなしのタクシーの場合、最初にこういう交渉は大事です)
やっと乗れた〜とほっとするのもつかの間、渋滞気味でまたイライラ〜〜〜。8時5分発の列車に乗らないといけないのに、駅前到着8時2分。もう駄目だぁ、、と思ったら、ホームがすぐ目の前にあってすべりこみセーフ!ミラノ行きのフレッチャロッサ(新幹線)は5分ジャストに出発しました。。あぁー朝から汗びっしょり。。。最後まで冷や冷やだった思い出深い町です、ナポリ。

1時間10分後、予定通りローマはテルミニ駅に到着。
駅前の(と言っても駅自体がかなり長いので、けっこう歩きましたが・・)ホテルに行く途中、アスファルト道から急に切り替わった石畳に差し掛かって間もなく、スーツケースが前に進まなくなりました。既に初日の列車乗り換え時の猛ダッシュのせいで弱っていたスーツケースの玉ころさんがはまってあっけなく破壊。。そこから引きずるようにして何とかホテルに到着しました。
今回のお宿はアパートメントの1フロアーにあるB&Bで、エントランス扉のカンパネッロ(ブザー)を鳴らして開けてもらい、中に入ります。お部屋の準備がまだとのことなので、荷物を置いてすぐに出発。
たまたま通りがかったかばん屋さんで早速スーツケースを物色、今までは生地製派だったのですが、初めてポリカーボネイト製のを購入してみました。またまた安物だけど。。(特大サイズで110ユーロ)玉ころも若干不安。。


↑さて、今回のローマの目的の1つは、スクーデリエ・デル・クイリナーレで開催中の(6月13日で終了)カラヴァッジョ展に行くこと。今年はカラバッジョ没後400年ということで、各地で関連展覧会などが企画されていますが、中でもこのカラヴァッジョ展は、イタリア国内からはもちろん海外の美術館からも出展され、1592年〜1610年までの傑作20数点が一堂に会した貴重なイベント。4日後に終了というギリギリのタイミングで行くことができました。

クイリナーレ広場に入ると、はるか向こうに見えるは人混みの大きな塊・・・。それに気を取られて、この由緒あるオベリスクや彫像達には目もくれず通り過ぎてしまいました・・
入り口には左右に分かれる長蛇の列。私はカラヴァッジョカードを申し込んでるから並ばないでいいもんね〜〜♪と、入り口に立ちはだかる係員に、プリントアウトした購入証明書を見せると、こっちに並べと言う。指された方を見ると、時間制で予約した人が並ぶ短い列の方でした。「んにゃ!このカードは並ばなくても時間を予約しなくてもいいものでしょう!?」と食い下がるも、カード自体がないから駄目だと言う。そんな〜聞いてないよ〜〜ともう1回ごねてみたけど、入れてもらえず結局列へ。。。
既に熱線と化した強い日差しの中、「1番高く払ってるのにぃー(カードは20ユーロ。時間予約は12ユーロ)」とブツブツ言いながら待つこと10分。中に入って更に、チケットとなるカラヴァッジョカード自体に替えるため列に並ぶこと10分、ようやく入ることができました。

「ホロフェルネスの首を斬るユディト」や「エマオの晩餐」、「笑うイサク」、ダブリンの「キリストの捕縛」、「キリストの鞭打ち」などなど、とにかくこの目で観たかったものばかりで大興奮。しかも、これだけカラヴァッジョオーラが詰まった空間ですから、鳥肌が立つほどの迫力を感じました。館内の各照明の効果も抜群で、その光によって、実際に手の届くところにその人がいるような、果物が落ちてきそうなリアル感や立体感にしばし戸惑うほど。そして、深い深い影に吸い込まれていきそうな不思議な感覚・・・。またまた惚れなおしましたゎ(笑)。
たっぷり時間をかけて観たつもりでも1時間足らずで終了。重いけれど、せっかくなのでカラバッジョ展のカタログも購入しました。カラヴァッジョカードを持っていると10%オフと言う特典があるのですが、他にもある観光バスの乗り放題とか付属のカフェやレストランでの割引、などの特典は結局使う時間もなく・・・。ちょっぴり損ちくりんな心境でした・・。

予約なしの方々の大行列が延々と。。ヴァチカン美術館も真っ青でしょう。恐るべし、カラヴァッジョ。
まるで花が咲いたように一直線に並ぶ異様に派手な傘の列。中国系の行商人が売り歩いていて、この暑さですから飛ぶように売れてました。

そして、ローマだけに限っては、観光客がこの手の日傘を差してどこでも歩いているため、日本人的には差したくてたまらない日傘を堂々と差すことができます。他の町では、相変わらず浮くかも知れません・・(笑)

←去年6月に初めて訪れて、すっかりお気に入りになった下町、トラステヴェレ地区へ。このゆる〜〜い雰囲気が既に懐かしくてほっとします。


↑メモだけ残っているので何かの雑誌で紹介されていたと思う、この地区どまんなかのトラットリアへ行ってみました。
見るからに庶民的です。手書きばりばりのメニューを見ると、前菜はなくて、プリモが6種類の他はセコンドが充実。
プリモにアマトリチャーナのリガトーニを、セコンドにファジョーリ(インゲン豆)のサルシッチャ添えをオーダーしました。
まもなくやってきたのが、サルシッチャ。あれ?普通はプリモが先に来るはず。すかさず、決してキビキビとは仕事してないカメリエーラのシニョーラに「リガトーニはこの後に来るのよね?」と言うと、「あ!!!ごめんなさ〜〜い!だって暑いんだもの〜」と若干開き直り(笑)。ま、美味しければ問題ないです。(ソースがお皿にペロッと飛んでいるのもご愛嬌(笑))
お豆もサルシッチャもほっとする美味しいお味。後でちゃんと来たリガトーニはちょっぴり塩が強いけど、こちらもイタリアの匂いがぷんぷんする好きなお味。
→お会計を頼んだら、さきほどのシニョーラがペンだけ持ってきて、わら半紙みたいなテーブルクロスにこれをさらさら書き出しました。
リガトーニ6ユーロ、お豆6ユーロ、ワイン(1/4)2ユーロ、お水1.2ユーロ、席料0.8ユーロ、ちょっと計算ミスして直して合計16ユーロ(約1,800円)なり。安い!

TRATTORIA DA AUGUSTO
Piazza de'Renzi,15 (サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂近く)
tel: 06-5803798  日曜お休み
先のトラットリアはカッフェを置いていないので、食後のカッフェを求めて、通りがかったバールへふらり。
なんか見覚えがあると思ったら、去年食べて美味しかったジェラテリアのお隣でした。ジェラテリアとバール両方を経営されてるようで。

こちらは一般的なバールには珍しくプティフールが充実。ん〜シアワセ♪ でも、ナポリのカッフェの濃さをここで再確認。

I DOLCI DI CHECCO
Via Benedetta ,7(シスト橋近く)

↑今回ローマでのお買い物代行のご依頼を2件いただいており、そのうちの1件はこちら”Polvere di tempo”。砂時計や日時計、温度計など時計や星関連の手作り雑貨、アクセサリーを扱うお店です。
アンティークな店内の雰囲気といい、オーナーさんの人柄といい、とてもとても素敵なお店でした。
こうしてご依頼がないと知ることはなかったであろうショップや商品との出会いは、お買い物代行の醍醐味でもあり。
皆様、どうぞお気軽にリクエスト下さいね〜(笑) 但し気長にお待ちいただける方のみですが・・・

このお店のお昼休みの間、店の前で開くのを待っていたら、 一人のおじいちゃんが私の前で立ち止まり、「キミは日本人かい?」と聞かれました。そうだと言うと、お父さんかお母さんのどちらかがイタリア人か?とおっしゃる。んなはずないでしょ、典型的日本人顔じゃん、と思いつつ苦笑しながら違うと言うと、自分はファウストという名前で、このトラステヴェレで生まれて育った。今もマンマとこの近くに住んでいる(一体マンマはいくつなんだ?!)。今度はいつローマに来るんだい?来たら携帯に電話してくれ。一緒に我が家で食事しようよ。328の697・・・・と電話番号までメモさせられました(笑)。
これってナンパかなぁ?と、ファウストが去った後一人で思い出し笑い。旅メモを見た今の今まですっかり忘れてましたが。

→今日は、なんてったって私にとってはカラヴァッジョデーですから、なかなか来るチャンスがなかったカラヴァッジョ関連の2つの教会にも行かねば!ということで、
まずは、ナヴォーナ広場にほど近いサンタゴスティーノ教会へ。
教会のお昼休み終了は16時。正面の階段には、既に待ち人が大勢います。多分みんなカラヴァッジョ狙いね。。

←入り口左手の礼拝堂に、
ありました。
1604年頃の作、「ロレートの聖母」。
さきほどの待ち人たちも一斉にこの絵の前に群がります。 誰かがコインを入れて照明を点けてくれて、途端に聖母子の白い肌がふわっと浮かび上がりました。巡礼者の男の汚れた足の裏が怖いほどリアルです。
→注目している人はあまりいませんでしたが、少々唐突な感じで列柱の1つに描かれたこのフレスコ画は、ラファエッロの「預言者イザヤ」。

↑ サンタゴスティーノ教会から少し歩いて、サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会へ。前回来るタイミングを逃し、やっと会えた、名連作画「聖マタイ伝」。この作品でカラヴァッジョは一躍有名になったのですね。
まずは、左側壁「聖マタイの召命」から。礼拝堂の3面にそれぞれ描かれているためどうしても斜め下からしか観ることができず、しかもこちらもエライ人混みゆえ照明で白光りしたところをよけながら観るのが少々難あり・・。この作品は、マタイがイエスに名指しされて改宗する前の態度がとても人間くさくて、かつシーンがドラマチックで仰々しく、そこがまたお気に入りでもあります。


↑「聖マタイの召命」の対面にあるのは「聖マタイの殉教」。↑こちらは中央祭壇上の「聖マタイと天使」。ん〜〜教会は撮影OKなのがうれしいけれど、美術館のようにもっと近くで観たいぞよ。
「聖マタイと天使」は2パターンあって、こちらは2番目に描いたもの。最初に描いた方が個人的には好きかも。 でも、第2次大戦で焼失したそうで、とても残念。。。


↑夕方遅くやっとホテルに戻りました。何だかとってもオリエンターレなお部屋です(笑)。
窓からのぞくと操車場がド真ん前!パラッツォの真ん前がほぼ駅なのでそこから入れるし便利なのですが、ちーとうるさくて雰囲気もあまりよろしくない一角。ま、ネットフリーもありがたいし、1泊くらいならいいけど〜。(オススメホテルのリストには入れてません)。1泊95ユーロでvenere.comで予約。
  B&B Piccolo Principe
  Via Giovanni Giolitti, 255(5°Piano Int. 17)
  tel: 320-6993110  http://www.bebromatermini.it/ (音がでます)


↑ 再び、夜散策に出発。地下鉄でバルベリーニ駅まで行こうとテルミニからA線に乗ったと思ったら、なぜかB線に乗っていて、4つも駅を過ぎてから気がついて、戻ったつもりでまた同じ方向のB線に乗ってたというアホな私にあきれながら、ロスすること30分。。
やっとついたバルベリーニ広場で、ベルニーニ作「トリトーネの噴水」を撮る、の図。この時点で既に21時。
そこからトレヴィの泉まで歩いて、相変わらずエライ人混みの中、バッグに気をつけながらこちらも記念撮影だけして終了。
たまたま通りがかった駅方面のバスに乗り込み、テルミニ駅へ戻りました。バスがすっかりトラウマに・・。すいていてもバッグをずっとガシッと抱きしめてました(苦笑)。

←駅前広場の露店で買ったパニーノとビールで遅い夕食。
→オルヴィエートで買ってからまだ1年しか経ってなくて、まだ3回しかお伴してもらってなくて、本体はまだまだきれいなのに・・すまないねぇ。。エンリコ・コヴェリ(右)。

おニューの左の子も、玉ころがやっぱり不安だなぁ。。



明日はフィレンツェに移動します!