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8/giugno(6月)/2010> a Napoli vol.2 <2010年6月8日(火)>


考古学博物館を通り過ぎ、スパッカナポリの路地から路地へ。あちこちの窓ではためくシーツやお洗濯ものから、風に乗って柔軟剤のい〜い香りが♪ 結局1時間くらい歩いたけれど、初めての町はあちこち目に入るものが新鮮で、あっという間の距離でした。
駅前のガリバルディ広場に入ると、地下鉄工事の騒々しさと予想以上のでっかさと、いろんな人種の人たちが右往左往していて、再び緊張感で体が固くなります。
中央駅で切符を購入、さて長居は無用と一旦ホテルに戻るべく、R2のバス乗り場を探しました。
中心街に行くメインのバスなので、駅前の近いところにあるかと思いきや全く見当たらず。。。工事のため移動してるのかも知れないけど、乗り場が一目瞭然に分かるようなステキな案内板もなく。。。
しょうがないので、ちょうど通りがかった小さなホテルに入ってフロントの方に聞いてみると、広場のほとんど西の端っこ(駅から1番離れてる)にあるとのこと。確かにそこにはいくつかのバス停が。
そこでしばしバスを待ちながら、路線図やら案内板やらうれしがって撮ってた私。。(この時既に気がゆるんでました。)
R2が到着。チェントロ行きのバスですから乗り込む人も多く、私も流れに乗って、前もって買っておいたバスの切符を打刻機にガッチャン、そこを離れた瞬間右腰にすーっと冷たい感触が。。
冷たい、というのは、その瞬間に頭の中ではすべてが分かっていて、一瞬感じた後悔の念や土足で体の中に踏み込まれたような冷やかさ。まるでスローモーションみたいでした。
「ノー!」と声を出すのと右のポッケを抑えるのは同時で、振りかえるのは一瞬遅く、既にそれらしき影も見当たらず。。
暑くてずっと腰に巻いてたデニムジャケットのポケットに入れたデジカメは、こうしていなくなってしまいました。。
うろたえた私は一旦バスから降りたけど、その瞬間には「もう戻ってこない」ことを認識していて、なすすべもなくすぐにまたバスの中に。。
あんまり私が悲壮な顔をしてたからか、周囲にいた人たちが「どうしたの?」「何かあった?」と口々に聞いてくれて、急に我に返って「カメラを盗られた〜〜」とぼろぼろ泣いてしまいました(苦笑)。
「あぁぁ、、だめよしっかり持ってないと」と1人のシニョーラに叱られました。本当に迂闊でした。バッグは癖でいつもガシっと脇で抱えるようにして持つのに、しょっちゅう取り出すカメラをこの日は途中から、ボタンがついてるから大丈夫と、ポケットにしまっていて、ひょっとしたらこの瞬間はボタンがゆるんでいたのかも知れません。。。よりにもよってナポリで。。このガリバルディ広場で。。。

ちょうど目の前に立ってた女の子が日本語を勉強しているという子で、日本語とイタリア語のちゃんぽん会話。「今日たくさん撮ったのに。。。」と言ったら、「そこに私が行って撮ってメールで送ってあげようか?」とまで言ってくれて。。。その優しい気持ちにまた涙。。。
お礼を言ってバスを降り、まだ茫然としたままとりあえずホテルへ戻りました。
フロントにいた(終始感じのよかった方の)お兄さんに、「カメラ盗られた・・」と言ったらまた泣けてきて。。(笑)オロオロしながら「ミディスピアーチェ(お気の毒に)」を繰り返す彼。速攻で電話でおまわりさんを呼んでくれました。
まずは新しいカメラを入手しないと。でも未だにイタリアで機械モノを買ったことがない私。昨夜お会いしたばかりだけど、この時のためのご縁だったのかと神様にも思えたイワイさんに電話をし、こちらで売ってるカメラを買うことのデメリットを聞いてみました。災難にあったのは残念だけど怪我がなくてよかったとまずはお見舞いの言葉をいただいて、バッテリーの充電器の差し込み口が違うことだけであとは問題ないこと、ちょうどホテルの目の前に大きな電気屋さんがあることを教えていただきました(全然気付かなかった・・)。そうとわかれば、きっと来るのが遅いであろうおまわりさんを待つのももどかしく、電気屋さんへ。
何にしようかさんざん迷ってると、ちょっと捨て鉢な気持ちになり、ここ10年くらいずーーっと使ってきたサイバーショットの(日本では見たことないS2000)1番安いのにしてしまいました。お値段99ユーロなり。電池充電タイプなので日本でもそのまま使えるし。(実際は使ってないですが・・)
当然ですが、日本語以外の言語のみしか表記されません。ちょっとストレス。(そういえば、掏った野郎は、日本語しか表示されないあのカメラをどうするんだろうか。。んなこと関係ないのかな。。)

ホテルに戻ると、あれからすぐおまわりさんが来たけど私がいないもんだから帰ってしまったという。あーぁ。。。
じゃあもういいや、と部屋にこもってブログを書いて、出かける気力もなくなってぼーっとしてると、やっぱり保険のためにも旅ネタのためにも、どんなに時間がかかっても盗難証明書をいただかねば!という気になり、最寄りのクエストゥーラ(警察)を教えてもらって出向きました。

←こちらがその盗難証明書、です。

入り口から、会う人会う人が、「カメラを盗られた」と言うと気の毒がってくれました(笑)。心の中では、また日本人が・・あーあーと思ってるかも知れませんが。。
応対してくれたおまわりさん、なんとまた
「アントニオ」。
さすがに、ウソ・・とまじまじと名前を見てしまいました。
証拠にアントニオの著名部分をコピーしとけばよかったわ。。
この時の様子はブログを読んでいただければと・・>>コチラです

各方面から色々励ましの言葉をいただきましたが、とにかくカメラだけで済んで幸いでした。バッグひったくられそうになってそのままバイクで引きずられたフィレンツェの友人のことを思ったら、こんなんで泣いてたら笑われるーっ。
これでまた一層気を引き締めて、油断大敵、掏り用心です!
しっかし、あの右腰の感触はしばらくトラウマになりそです・・


↑一仕事終えた気分になり(笑)、ようやく元気が出てきたので、新しいカメラを持って散策再開。
ナポリはエスプレッソがイタリア1美味しい!という声をよく聞きます。確かに、昨日スカトゥルキオで飲んだマッキャートも濃厚で美味しかったけど、やっぱりナポリで1番老舗のバール、「ガンブリヌス」で1杯やらねば!
というわけで、こちらでもマッキャートをいただきました。確かに美味しい。コクがあってまろやか!(この後ローマで飲んだカッフェが薄く感じました。。)
テラス席はいつ見ても満席です。空いていても今はそういう気分じゃないけれど・・・
  GRAN CAFFE`GAMBRINUS
  Via Chiaia, 1 (プレビシート広場の入り口そば)
バールの店先などでブリオッシュやお菓子、ジュースなどを売る小さなカウンターをよく見かけました。
こちらではレモンやオレンジの生搾りジュースも。南の町らしいヒトコマです。


↑プレビシート広場の脇から賑やかな通りに入ってみました。しばらく行くとどんどん雰囲気がエレガントに。このキアイア通りは高級ブランド店が軒を連ねる、ミラノで言うところのモンテ・ナポレオーネ通りのようでした。広場もゴミ一つなくきれいだし、瀟洒なパラッツォには落書き1つない。あまりに今まで歩いて来たところと雰囲気が違うので、「あれ?私ナポリにいるのよね?」と不思議な気分に・・(笑)


ガッレリアの入り口に小さなお菓子屋さんが立っています。昨日の月曜はお休みだったので、今日を楽しみにしていました。
「ラ・スフォリアテッラ・マリー」は、間口数メートルほどのテイクアウト専門のお菓子屋さんで、特にナポリ菓子の1つ、”ババ”の種類が豊富です。


↑ガラスケースには見てるだけでシアワセになる美味しそうなお菓子がてんこ盛り〜♪ ババ(ふんわり膨らませたスポンジケーキにラム酒やシロップを付けたもの)を食べたいのだけど大きいよーと思ってると超ピッコラ発見!6〜7pほどの大きさで2口サイズ、1個60セントなり。今まで日本のイタリアンレストランでドルチェに出てきたのは、甘すぎてあまり美味しいと思ったことがないのですが、本当はこんなに美味しいものだったのね!といたく感激。
  La Sfogliatella Mary
  Galleria Umberto 1, (Via Toledo 66)
  月曜お休み
→巷でよく見かけるグラニータマシーンの中にクリームコーヒー色のものが入っているのを、たまたま通りがかったバールで発見。
食べてばっかだけど、モノはためしと「コレ下さい」で注文。
こんなふうにパンナ(生クリーム)がのっかって出てきました。
”IL CAFFE DEL NONNO/おじいさんのカッフェ” というそうです。
甘そー!だけど、ほどよい甘さがこれまた美味しい〜♪

ナポリでは、カッフェを頼むと必ずコップ1杯のお水が一緒に出てきました。暑いし、特に甘いものを食べた時はうれしいサービス。
(多分暑い時期だけだと思うけど。。)


↑お土産店のウインドウに飾られた、カポディモンテ焼きのブーケやフラワーベース、ナポリ伝統の風刺劇に出てくる道化師・プルチネッラたち。マエストロの手による、ため息が出るほど繊細で美しい作品ですが、持って帰るのがちょっと恐ろしいゆえしばらくずーーーっと見て目に焼き付けておりました・・

8時頃ホテルに戻り、ナポリの最後の晩餐のために出かけようかどうしようか迷ったのですが気力も萎え。。。
ホテルでデリバリーができるとのことでお願いしてみました。

近くのトラットリアに電話してもらって、野菜のグリルとまたもやシーフードのフリットをオーダー。いくら取られるんだろうとドキドキしつつ(笑)、ワインも頼んでホテルのテラスで1人晩さん会。
→こんなふうに(笑)。。(初顔出しかも?恥ずかしいので小っちゃくしました)
夜風はさわやかで気持ちいいけど、蚊が〜〜〜(涙)

結局、この2品とグラスワイン1杯と食後酒1杯で30ユーロ(3,500円)なり。
これにてナポリの2日間の旅は終了です・・・・。

きっとまた来るよーーーー!!!