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<イタリア郷土料理を極めている、Buon Ricordo協会って?> (2004/05/10)   <バックナンバー>

昔から、美味しいものを極め、大事に守り、後世にありのままの姿で残し続けているイタリア。
そのイタリア国内で1964年から、昔からの美味しいものをみんなに広めようと活動を始めたのが、Buon Ricordo(ブオン リコルド)という協会。イタリアのジャーナリストや料理研究家が発足人となって、郷土料理を大事に提供しているレストランを募り、国内で広告活動をし、今年40年目を迎えた協会です。
1964年発足当時は、僅か10数店舗だった加盟レストランが、今年は110店舗にまで増え、世界中に点在しています。加盟地域もイタリアの場合、北はアオスタから南はシチリアまで年々広がっています。
イタリア語Buon Ricordo は「良き想い出」という意味で、「このレストランで食べた自慢の料理の味や想い出をいつまでも忘れないでほしい」という意味からこの名がついたと言われています。

この協会の特徴は、お皿。各レストランでお薦めしている料理の一品をオーダーすると、その料理の食材やレストランにちなんだイラスト入り(手描き!)の陶器のお皿がプレゼントされます。もちろん1枚1枚手作りです。実は、このお皿のコレクターがイタリア人にとっても多く、壁一面に飾ってある家庭もあります。また、骨董市等に出かけるとこのお皿を売り出しているお店もあり、必死に自分の持っていないお皿を探している姿を見かけます。私はこのお皿の温かい雰囲気が好きで集め始めました。まだ、たった6枚しかありませんが、「必ず自分が行って食べよう!」と決意し、旅行先では加盟レストランを探して食事をしています。
今まで行った6ヶ所全てに言えることですが、これら加盟レストランはとてもサービスが良く、温かいおもてなしをしてくれます。もちろん、料理もなかなか日本では味わえない手の込んだものばかり。中には、「今日打った生パスタと自慢のトマトソース持っておかえり」と包んでくれたり、その土地自慢のワインをプレゼントしてくれたり。心から、訪ねて来てくれたことを喜んでくれます。また、若い日本人シェフやソムリエが修行をしているレストランもありました。このお皿の獲得方法はいたって簡単。レストランのメニューから「※お皿付き(Buon Ricordoという名がどこか入っているはず)」という一品を見つけ出し、オーダーして食べ、「お皿をください」と言えばOKです。しっかりとした紙箱に入っているので旅行中の持ち運びも安心です。
実は、この加盟レストランが日本にも10ヶ所あるとのこと。調べてみると、北海道、東京、千葉、名古屋、大阪、京都に点在しています。湘南をドライブしたことのある人だったらきっと目にしている鎌倉の海沿いの黄色いレストラン「Taverna Rondino dal 1980」も加盟店のひとつでした。イタリア旅行を計画する際に、このBuon Ricordo のレストランを探して旅程を決めてみるのはいかがですか?どのレストランでもきっと「良き想い出」を提供してくれるに違いありません。
レストランの詳しい情報はhttp://www.buonricordo.com で見つけられます。またこのサイトで「Buon Ricordo Card」を申し込むと、加盟レストランでの割引やおまけ等の特典が受けられます。協会へ問い合わせた所、このカードは日本国内ではまだ作れませんが、日本の方が直接サイトで申し込まれた場合でも、ちゃぁんと日本まで郵送で送ってくれるそうです。もちろんこのカードがなくても、加盟レストランで食事をし、お皿を獲得することは可能です。
ぜひ、心からもてなしたい、という彼らの温かい気持ちのこもった料理に出会ってみませんか?日本でこのお皿を集めている人がいたら、ぜひご連絡ください。一緒にBuon Ricordo 談義に花を咲かせましょう!

私の唯一のコレクションがこのお皿たち。レストラン名、お料理名、その土地名と手書きのイラストがそれぞれに描かれています。その料理やシェフと一緒に写真を撮って、想い出に残してはいかがですか?

お皿左下のカモ料理を食べた「La Contea」のあるNeiveという町は、ミラノから車で1時間ほど。バルバレスコというワインの産地で有名な町のそばにあるNeiveは、ぶどう畑が一面に広がる素敵な町でした。