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<最終回・ミラノで買った一番のお気に入り> (2005/12/20)   <バックナンバー>

わたくしNAMIは、結局ミラノで4年間過ごしました。当然色々お買い物もしてきたワケですが、今回は、その中でも特に「お気に入り」の一品をご紹介したいと思います。 それは、毎月最終日曜日に、ナビリオ地区で開催されている骨董市で手に入れた、ミラノの古い写真です。きっかけは、息子が普段お世話になっている近所の床屋さんの壁に飾られたミラノの古い情景が写っている写真。店主に出所を尋ね、この骨董市で手に入ることがわかり、2枚購入しました。 ひとつは、その骨董市が開催されているナビリオ地区の1913年の写真。今でこそ、枯れ果てた見るも無残なナビリオ運河ですが、その当時のナビリオ運河には、たくさんのキレイな水が流れ、夏には多くの人々が泳いで遊んでいたそうです。近所のおじいさんも懐かしそうに「昔はナビリオ運河で泳いだもんじゃ・・・」と語ってくれました。そんなある夏の「ナビリオ運河・水泳大会」の様子が写っている写真です。海がそばにないミラノならではの光景だな、とほほえましく思える1枚です。泳いでいる当時の人々の水着、周りの観客、審判員の服装はどこかクラシカルで味があります。
そしてもうひとつは、ドゥオモ横につながる「ガレリア」の様子の写真。1890年撮影とあります。 今もミラノといえば、このガレリア。ブランドショップがいくつも立ち並ぶ便利なショッピング街ですよね。この1890年当時も、高級なお買い物街として栄えていたのでしょう。おしゃれな服装をしたミラネーゼや紳士たちが写っています。
この2枚の写真に共通して言えることですが、人々の服装こそ今とは全く違うものの、周りの建物は何一つ今と変わっていないのです。今も同じ場所に立てば、同じ建物を目にすることができる。そう思ったらこの写真たちをどうしても「ミラノの思い出」として手に入れたいと思いました。 ミラノに限らず、イタリアという国の魅力はそこにあると思っています。古き良き時代のものを大切に残し、そうそう簡単には変わらない・変えない・変えさせない、という信念。何年か経った後に再び同じ場所を訪ねても何も変わっていない安堵感。また同じ顔が迎え入れてくれた、という喜び。イタリア旅行好きな人々の多くが同じことを思っているのではないでしょうか。そんな人にお薦めしたい写真たちです。

ちなみに、これらの写真は、ナビリオ運河の端、Piazza ]]Wmaggiore 傍のお店(2005年現在)にて購入。木製の額入りで1つ16ユーロ(約2240円)。かなりの種類の写真があります。 
骨董市は、毎月最終日曜日、朝〜夕方まで開催しています。8月や12月は変動の場合あり。最寄り駅はMM2 緑線「Porta Genova」駅目の前。長いナビリオ運河沿いにたくさんの店が出ていて、ゆっくり見ると一日はかかります。回りにはレストランやBARもあるので、一日観光コースとしてもお薦めです。月の最終日曜日にミラノにいる機会を得られましたらぜひ訪ねてみてください。

1913年当時のナビリオ運河の水泳大会
1890年当時のガレリア
ガレリアにいる人々の服装から時代の流れをようやく感じます

今回をもちまして、NAMIの「ミラノ情報」は最終回となります。これまでの2年9ヶ月間、30回のコラムにお付き合いくださいましてありがとうございました。 アニマータを通じて、たくさんの日本の「ミラノ(イタリア)ファン」の方々とお話ができ、情報交換をしながら多くのことを学ぶことができました。とても楽しかったです。そしてよく感じたことは、「イタリアを愛する日本人が実に多く、その日本人たちはイタリア人よりもイタリアに詳しい!」ということです。そんな皆さまからの貴重な情報のおかげで新しいミラノをたくさん知ることもできました。来年早々にもミラノを離れるため、ミラノの生の情報を瞬時にお伝えすることはできなくなりましたが、今まで蓄積した知識を今後もお力になれる範囲で、アニマータを通じてご提供できたらなと思っています。今後ともよろしくお願いします。
それでは、みなさんBuon Natale! ”いつまでも変わらないイタリア”を一緒に愛し続けていきましょう。