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<19/Aprile(4月)/2001> a Parma <2001年4月19日(木)>

朝、チェックアウト後、荷物を預かってもらい、出発予定の10時27分までボローニャ最後の商品チェックに頑張ります。
2度に渡ってのべ4日間ほど滞在していても、まだ通ったことのない通りはたくさんあって、案の定、たまたま一本入ったところでかわいいTabacchi(タバコ屋さん)を見つけ、カラフルなアッシュトレイをGET。
うだうだしてると列車の時間を過ぎてしまいました。
次の57分のEspresso(急行)はパルマに停まらない。その次は.....げっ、11時27分のトリノ行きのIR(各停)までな〜〜い。しょうがないので待合室で待つことに。

何気なく座ってふっと前を見ると、目の前に日本人の年配のご夫婦が座っておられ、思わず”こんにちは”と声をかけました。お2人で全くフリーで、イタリアはローマから入ってあちこちを回り、最後にはフランスに行かれるとのこと。
大きなリュックをそれぞれ担いで、安全だけどできるだけ安価なホテルをガイドブックで探しながら、時刻表を片手に、慎ましいけど旅らしい旅をしてらっしゃる姿を見て、あぁ、こういうのいいなぁって心から思いました。

旅の話に夢中になってるとあっという間に30分たち、私とは逆方向の列車に乗るべく、お2人と別れました。
私もちょっと早めに乗っておこうと、発着ホームの表示通り2番ホームに向かうと、1番ホームの次がいきなり3になっている......狐につままれたようにウロウロ探すがやっぱり2番だけがない。
よく見ると”2”の横に”ovest”って小さく書かれている。”ovest” って何??
刻々と時間は過ぎていく。歩いてる駅員さんに尋ねても”もう一回地上に上がれ”というだけ。え〜〜〜ん(T_T)
そこでふっと思い出したのが、ちょっと大きな駅だと、遠ーーーくのホームにも列車が停まってるのを見たことがある.......試しに一番奥まで走って行くと、ありました、2番ホームの”ovest”が。
ちなみに”ovestは、後で辞書で見ると”西”という意味。西側のホームっていうことかなぁ....

とにかく間に合ったはいいけど、もう既に満員で、大きな荷物もあるので車輌と車輌の間(と言っても奥行き3mくらいの広さはあるのですが)で立ってることにします。
すぐ横がPrima classe(1等車)でゆったりとした席が何個か空いています。うぅん、座りたい。でもドアに”Siete in regola con il biglietto?(ちゃんと切符買ったの?)”って、買ってないと罰金30,000リラ(約1,800円)よ!って書いてあるぅ.....安いからいいやっていう心境でもないんだなぁ、また.....

ステップ台に座りこみながら1時間強揺られ、12時42分Parma駅到着。
本日の宿泊は、”Albergo BRENTA”。駅から100mほど歩いたところにある、小さな小さなホテルです。
TVもミニバーもない、とっても簡素なお部屋。でも、なんかすごく懐かしいカンジ...
三ツ星ホテルなんだけど、ホテルというよりペンショーネという方がふさわしい。家族経営らしく、息子さんを始め、皆さんとても優しくて温かい雰囲気。特にパパの笑顔は最高です。

 Albergo BRENTA
 Via G.B.Borghesi, 12 (駅正面の小さな広場を越えて左手にまっすぐ伸びる Via Verdiを50mほど歩いて3本目のBorghesi通りを左に入るとすぐ)
 tel: 0521-208093 fax: 0521-208094
1泊朝食なしで90,000リラ(約5,400円)。朝食は6,000リラ(約360円)。
出かける時にパルマのチェントロ(中心街)のmappa(地図)をくれました。
大きな通り、Via Garibaldiをまっすぐ南の方に歩きます。

国立美術館や博物館のある、ピロッタ宮殿とその前の広場。
宮殿は、外壁が所々朽ちていますが、ルネッサンス様式のかなり壮大な立派な建物です。
たくさんの人が、この広大できれいな広場で思い思いに過ごしています。
こちらがパルマのDuomo(ドゥオーモ)。正面のアーケードが3段になっていてちょっとユニーク。 更にさかのぼった12世紀ロマネスク様式。
石が何ヶ所か崩れかかってます。
Duomoの内部の天井は、フレスコ画が圧巻!
何ヶ所かに、コインを入れる小さな黄色い器械があって、コインを入れるとライトアップするという仕組み。
500リラを入れるとかなり長い時間照明がついていました。
一番奥のクーポラには、パルマ派の巨匠コレッジョのフレスコ画”聖母被昇天”が。こちらのライトアップはまた一段と豪華です。
遠足で来たらしい小学生の団体の後ろで、500リラを入れるとパッとライトが付き、ちょっと彼らの歓声が聞こえ、ほくそえむ私.....
Duomoの隣りに鎮座ましますのは、かわいい8角形の洗礼堂。
Duomoと同じような薄いピンク色をしています。
こちらの内部には、この洗礼堂を建てた彫刻家、アンテラーミの作品で埋められています。
階層もなく、8角形のままスコーンと天井まで一つの空間となっていて、ほ〜っと見上げるだけなのですが....
パルマは生ハムやチーズなどの”食”だけでなく、オペラでも有名。こちらがそのテアトロ・レージョ。

市内には南北に大きな川が流れていますが、それを越えると少し下町っぽい雰囲気の町が続きます。
歩いてぶらぶらしても大体は回れますが、バスが広い範囲で各所を網羅しながら走っているので、突然乗っても何とかなりそうです。
ガリバルディ通りを突き当たって出る、Via Mazziniは街一番のショッピング通りといったカンジで、おじゃれなウィンドウで飾られたブティックやデパートが並んでいます。

夕方、一旦ホテルに戻り、お勧めのリストランテということで”Trattoria dei Corrieri”を地図に印して教えていただきました。19時半過ぎに行くと、もう何組かのお客さんが入っています。外観も中も、カジュアルで雰囲気もいい。
やはりここは本場の、Proscuito di Parma(生ハム)と、Risotto alla Parmiggiano(パルミッジャーノのリゾット)とを注文。
白のハウスワインを頼んで出てきたのは、微発泡性の白ワイン。”ランブルスコ”という微発泡の赤ワインはよくいただきますが、白は初めて。すっきりとして美味しかったです。
よく見ると、自分の席の真上はもちろん、天井いっぱいに生ハムの塊、つまり豚の太ももがずらりとぶら下がっています。 結構スゴイです...

しばらくして、1つテーブルをはさんで座っていた、スイス人とご主人と、アメリカ人の奥様のご夫婦が上手な日本語で話しかけて来られました。なんでも30年ほど前、4年ほど六本木に住んでおられて、今でも日本が好きでよく行かれるとのこと。 片言の英語と、私の英語よりは断然上手な日本語とで、東京の話に花が咲き、とても楽しいひとときを過ごすことができました。
もちろん、プロシュートも言うまでもなく美味しい。リゾットもまたOttimo!(最高!)。
味も優しくて、量もあるけど飽きなくて、大満足。
更にドルチェはPannacotta con Fragola(イチゴソースのパンナコッタ)と、マイブームのCaffe`corretto al liquore(リキュール入りカフェ)をいただき、しめて39,000リラ(約2,340円)。
 TRATTORIA CORRIERI
  Via Conservatorio n. 1 tel: 0521-234426
  (Via Mazziniを越えて大学の脇の小道を入ったところ)

ホテルまで歩いて15分、美味しさと楽しさとほろ酔いで、気持ちいい〜〜。
ピロッタ宮殿がほんのりライトアップされていて、昼間とはまた違った優雅な印象を作り出しています。
人通りはぐっと少なくなりますが、道が広々としているせいか、まったく怖くもありません。

たった一日でしたが、パルマの印象もすこぶる良く、今度は少し落ち着いて滞在したいです。
中田もパルマに移籍することですし、益々注目度UPでしょうね。

明日は終点ミラノです。