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<11/Ottobre(10月)/2001> a Firenze <2001年10月11日(木)>

今日も朝からピーカンです。暑くなりそう。
まずはホテルで朝食をいただきます。最近出会うホテルの朝食は、大体がビュッフェタイプで、パンやデニッシュ、ハムにチーズ、フルーツ、シリアルなど、種類は少ないのですが、いわゆるイタリア式だとパンとコーヒーだけというスタイルなので、朝ちゃんと食べたい私達にとっては十分ありがたいです。

イタリアは、地方によってパンに特徴があるのが面白いのですが、トスカーナ地方のパンは固くて塩気がなくて、もそっとしていて、最初はどうも好きになれなかったのですが、塩辛い生ハムとスライスチーズをはさんでパニーニみたくして食べると、ちょうど味のバランスが良く、けっこう朝のお気に入りの食べ方です。この固いパンを毎日食べてると、あごがしっかりするだろうなぁ....

チェックアウトして、荷物を置いておいてもらって、いざドゥオーモへ!
朝の9時だというのに、もう続々と人が吸い込まれるように入口に流れていきます。

これは去年の7月の時の写真(やっぱり空の色が違う....)
入口の前で、”順正”(「冷静と情熱〜」の主人公)が毎日のように見上げていたであろう姿勢で、私もじっと見上げていて、すっかり同化しすぎて撮るのを忘れたのでした(^_^;)
1万リラ(約600円)を払い、いきなり狭くて暗い階段に、クーポラを目指して足を踏み入れます。
途中からは螺旋階段になり、狭い分、自分でクルクル回ってるような感覚に陥り、息がつまりそうになってきました。
でも、ドアが見えて、あれ?意外と早いぞと思って入っていくと、そこはクーポラのすぐ下を囲むように作られた歩廊で、思いがけず素晴らしいフレスコ画を間近に見られて感激。
よく見ると、それらは天国と地獄絵図で、日本で見る仏教画の地獄絵とはまた違う迫力と不気味感が漂っています。

そこから更に、100段くらいの階段を上って展望台に向かうのですが、それまでの400段よりもこの100段が、けっこうきつい気がします。年配の人も多く、かなりゼイゼイされてました。
空に続く扉に飛びこむように、一歩足を踏み出した途端、わぁーーっと思わず声が。
サルか私かって言われるほど、イタリア各地の高い所に上ってきた私ですが、やっぱりフィレンツェの景色は素晴らしい。美しい。
そしてまたまた”順正”と”あおい”に思いを馳せ、2人が8年ぶりに出会った夕暮れ時のこの場所にひたすら酔うのでしたぁ〜(もういいって?)
ドゥオーモのファサード(正面)のちょうど裏側から。
すらりと軽やかに建つジョットの鐘楼も、神々しい。

フィレンツェは、確かに、未来を望むことなく修復を繰り返す、時間の止まった街かも知れないですが、いつの時代の人間をも包みこむ優しさと、誇りの高さゆえの余裕からくる居心地の良さを感じます。
今日はシエナに移動する日で、14時すぎの列車に乗るのでその前にプランツォ(昼食)を。
雑誌で”手打ちパスタが美味い”と紹介されていたリストランテに行きました。

まずは野菜不足を解消すべく、Zuppa di verdura(野菜のスープ)をいただきます。セロリやズッキーニ、にんじん、トマトと具だくさんで、ブロードもめちゃ美味。 ほ〜っとする味でした。
トリフとマッシュルームのトルテッリーニ。うどんのようなモチモチ感が懐かしくて美味しい。それに、こちらは惜しげもなくトリフを使うから、風味も強くて美味しいはず。
暑いので、ドルチェにレモンのジェラートをいただきました。
ヴィノ ロッソ(赤ワイン)を4分の1リットルとカッフェをいただき、しめて65,000リラ(約3,900円)。
サービス料が15%も入っているのですが、その割りにはサービスは普通。
 Ristorante De Fonticine
 Via Nazionale, 79R  tel: 055-282106

14時9分発の準急は、定刻出発。
いつも駆け足のフィレンツェ。久しぶりにゆっくりと、今度はルネサンスに生きた人達に思いを馳せながら過ごしたいものです。