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番外編・ファミリーツアー旅行記U a Verona e Mantova e Bologna <2003年5月9日>

本日もさわやかな晴天な〜り。
朝食後、ヴェローナの町の散策に出かけます。
アレーナ(円形劇場)まではホテルから徒歩2分。2000年近くもここで歴史を見つめ続けてきたこのヴェローナのシンボルは、今も現役でオペラに野外コンサートに利用されています。
ちょうど来月から夏のオペラが開催されるのですが、まさにその準備と舞台道具の搬入の真っ最中で中に入ることはできませんでした....
▲アレーナの後ろへ回ると、二重になった壁の一部が残されています。ってことは、外径はもっと大きかったのね。。
そして、お約束の塔のぼり第2弾。ヴェローナ3度目にしてエレベーター付き塔があることを初めて知りました。シニョーリ広場に面してひっそりと立つランベルティの塔(84m)がそれ。ちゃんと徒歩用に階段もありましたので、脚力に自信のある方はぜひ。塔上はこじんまりとしたスペースですが,ヴェローナの美しい煉瓦色の町並みと、町の中央をS字形に流れるアディジェ川の様子がとても美しく一望できます。


ヴェローナと言えば”ロミオとジュリエット”。詳細は過去の日記をお読みいただくとして、今回はジュリエッタの家の壁の落書きを撮ってみました。
最初は、変な壁の色、くらいに思ってたのが、よく見ると様々な色のペンでぎーっしりと書き込まれた落書きの色だったのでした。いわゆる誰かさんと誰かさんがらぶらぶぅ〜みたいな。しょうがないなぁ的に許されているのでしょうか。ここでは。

親達のリクエストに応えて、お約束の、バルコニーの窓から体投げ出し「おぉ、ローミオー!」ポーズもちゃんと致しましたヨ。はい。

▲ヴェローナを後に、次は30キロほど離れたマントヴァへ。
アウトストラーダ(高速道路)を降りてしばらくすると、湖に浮かぶ町マントヴァが、まさにぽっかりと現れます。
北イタリア・ルネッサンスの町として名高い町で見所も多いのですが、今回はちょっと歩いてまわるだけ。いつか1人でゆっくりま〜わろっと。


▲かつての町の芸術の中心だったソルデッロ広場。正面にドゥオーモ。右手のポルティコ(柱廊)が続く大きな建物がドゥカーレ宮殿。15、6世紀の領主ゴンザーガ家の居城で、素ん晴らしく豪奢な部屋が満載で美術品も多数あるとか。

プランツォは、通りがかりの雰囲気の良さげなオステリアで。
マントヴァはかぼちゃの名産地だそうで、トルテッリ(詰め物入り手打ちパスタの1種)ディ ズッカ(かぼちゃのトルテッリ)を食べるぞと来る前から決めていました。右写真がそれ。思った以上にかぼちゃがさらっとしていて甘みも強くてモルト ブォーノ(とっても美味しい)!ちなみに、ウチの父は手打ちパスタよりいわゆる乾燥パスタのスパゲッティが好み(というより、手打ちパスタなんて日本でそんなに食べないし)。だから、手打ちが主流の北イタリアではちょっと淋しそう.... 味は総じて気に入っていたけれど。

▲イタリア各所で見られるエンツォ・マリデザインの車止めですが、黄色バージョンは初めて。いいなぁ、欲しいなぁ...(私は大の黄色好き)。
右写真。町の南端にあるゴンザーガ家の別荘、テ離宮に足を伸ばしました。外観は至ってシンプルな造りなのですが、なんてったって宮殿も敷地も広大!しかもこの別荘、愛人のために建てたそうな。なんて罪作りなんでしょ。

▲内部は、各部屋の装飾がユニークです。フレスコ画の馬が台上に立ってるように錯覚して見える馬の間や、巨大な人間達のフレスコ画が珍しい巨人の間が独創的。
▼天井装飾も各部屋の名前にイメージされた造りで1部屋1部屋じっくり見てしまえます。
さて、次は70キロ先のボローニャに向けて出発です。▲右写真は道路標識。イタリアの標識は日本のと違ってけっこう親切で分かりやすいです。町の中心に行きたければ3重マルのチェントロ(中心街)印の方へ行けばOKだし、500キロほど離れた都市の名前でもコッチ→って表示されていれば方角だけでも分かる。しかも、とりあえず分からなければこっち行っときゃ何とかなる”Tutti direzioneトゥッティ ディレツィオーネ”なんてのもあるのです!ブラーボ!
▲途中、夫の気まぐれで、モデナにほど近いフェラーリの故郷、マラネッロに寄り道しました。
町に入るなり、あのボロボロボロロロ〜、パンパンパ〜〜ンという、テストコースを走るフェラーリマシンの音が耳に入ってちょっとワクワク。左写真がフェラーリ本社。右写真は本社が経営するオフィシャルショップ。

▲ショップ内は、フェラーリの本物のパーツからお土産グッズまで、まるで博物館ばりに見応えがあります。お好きな方にはもうよだれもの。右写真は、本社の真向かいにあるリストランテ”カヴァリーノ”。どうも本社公認ではないようなのですが、もうかなり昔からあるらしい... 10年前に初めてイタリアに来たときにここで食事をしましたが、決して美味しいとは言えないかと....今は知りませんが。でも、ナプキンからカトラリー、お皿にいたるまであの跳ね馬マークが入っていて、それだけでも見る価値あり。ただ、持ち帰る人が後を絶たないので、最近ではカトラリーはマーク入りじゃなくなったそうです(笑)。
*後日談:2004年10月に夫がカヴァリーノに行った時には、かなり美味しくなってたそうです。

18時、ボローニャのホテルに到着。町なかは一方通行だらけでぐるぐる廻ってたどり着けず、かなり難儀しました。都心にクルマで入る場合は要注意です。ほとんどの場合、住民のクルマとタクシー以外は進入禁止という箇所も多いので、ホテルで許可証をもらうことも忘れずに。
HOTEL SAN DONATOは、BEST WESTERN系列で部屋もサービスも文句なし。入り組んだ場所にありながら専用駐車場もあって(有料)、ロビーも広々。テラスから2本の斜塔ものんびりと眺められます。


▲本日のディナーはドレスコードで。というのも、このリストランテはミシュラン1ツ星。ボローニャに住んでいた夫の友人に教えてもらい来てみました。紳士的なカメリエーレに席を案内され、美しいヴェネツィアングラスのシャンデリアを見ただけでもううっとり。
▲お料理はドルチェ(デザート)含めた8品のコースと、ドリンクもお料理に合わせてチョイスされた、ワインのお試しコースというのをいただきました。スペインはバルセロナ近郊にある、世界最高のレストランと言われる”エル・ブリ”、よくテレビや雑誌で取り上げられていますが、そこを随分意識したような意表をついた超創作料理ばかり。例えば、左写真のグラスに入った固まり、これ、実はパスタなんです。トルテッリーニ イン ブロード。スープパスタですね。で、これを半分ほど食べて、その後横に置いてあるスプーンの上のランブルスコ(ワイン)を煮詰めたゼリーをスープに溶かして二度楽しむという手法。これがけっこう見た目だけではなく、味もいけてます。右写真は、マグロのたたきとフォアグラにガーリックトーストの組み合わせ。ちょろちょろって横に添えられたソースは、ゴルゴンゾーラチーズと蜂蜜の入ったソースで、初めて食べる味だけど妙にくせになる味。ワインもお試しコースで1人3,000円弱というお安さにもかかわらず、レベルも高くて大満足。
ミシュランで評価されているのは、やはりどちらかと言えばフレンチ寄りのようで、こちらもイタリアンをいただいているという感覚ではなかったですが、何はともあれ美味しいプラス面白い体験ができました。ちなみに、お値段は意外にお手頃で1人約12,000円ほど。

左が干しぶどう酒。まさに干しぶどうをぎゅーっと潰した感じでモルト ブォーノ。
右はお店の入口。外観はごく普通のリストランテ。

La Pernice e la Gallina
 Via dell'Abbadia,4
 tel: 051-269922
みんなほろ酔いでぷらぷら夜の散歩をしながらホテルに戻ります。マッジョーレ広場は遅くまで人も多くて賑やか。みんな何をしているというわけでもないのですが... シンボルの斜塔もライトアップで幻想的な雰囲気。

明日は、フィレンツェに向かい、フィエーゾレのヴィッラ型のホテルに泊まります。楽しみ!!

*Veronaの過去の旅はコチラ!2000年10月
*Bolognaの過去の旅はコチラ!2000年10月2001年4月