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番外編・ファミリーツアー旅行記V a Fiesole e Firenze <2003年5月10、11日>

午前中はボローニャの町を少し散歩。町のシンボル、斜塔からの眺めを見せてあげたいところですが、あいにくここにはエレベーターはなく、498段もの階段を歩かねばならぬため断念(登った時の日記はコチラ)。
地元の人達のように、ドゥオーモの前の階段に座って何するでもなく行き交う人達をぼーっと眺めて過ごしたりして、これもまたイタリア的な過ごし方!?

昨夜は、かなり創作的なイタリアンをいただいたので、お昼にはしっかりボローニャ料理を食べさせてあげたい、と行ったのが、またもやピエトロ(本日記には少なくとも2回は登場)。

▲私がいただいたトルテッリーニ ボロネーゼ。マントヴァで食べたトルテッリーニの詰め物は名産のかぼちゃでしたが、ここはボローニャですから、モルタデッラ(ボローニャ名物のソーセージ)やミンチやリコッタチーズなど、定番の具がぎゅーっと入っていて、更にラグー(ミートソース)がたっぷり絡まって、あぁボローニャに来たぞ〜ってカンジ!親たちもタリアテッレ ボロネーゼに大満足。右写真はお総菜屋さんのウィンドウにぎっしり並んだトルテッリ各種。キロ3,000円くらいで量り売りしていました(みんなキロ単位で買っていくのかしら。。すご。。)詰め物も生地も各種様々で見ているだけでも楽しい。

▲こちらは骨付きすね肉ポルチーニソース。美味すぎ。
右写真はアクア(水)で、コンガス(ガス入り)とナトゥラーレ(ガスなし)。珍しい泡あわデザインのボトルだったので撮ってみました。ご存じの通り、ヨーロッパでは”水”は注文しないと食卓に出てきません。親達にちょっと不便だったのが、席に着いて日本のようにおしぼりとお水がポンっと自然に出てこないこと。その代わり、注文したお水たちはどれもゴクゴク飲みたくなるくらい美味しいから、ウチの母は旅行につきものの便秘が一切なかったとか。

▲ボローニャを発ち、3時間弱でフィレンツェに到着。更に今夜宿泊するフィエーゾレに向かってひたすら丘の上をのぼり......
でも目指すヴィッラが見つからず。フィエーゾレの中心、ミーナ広場でなにげに立ち話をしていた田舎風(失礼!)のシニョーレに場所を聞いたら、なんと自分のクルマを先導して連れて行ってくれました。なんてジェンティーレ(親切)!グラツィエ!ミーナ広場から更に3キロ奥に行ったところに、Villa dei Bosconiはありました。広い中庭とコの字型に広がる2階建ての別荘といった趣で、まさに滞在型ホテルです。1人旅ではなかなかこういったところには泊まれず、ネットで写真をみただけで決めたのだけど、我ながら感激。お部屋も広くてそのまま外にも出られてテラスは独り占め状態。バスタブあり、ドライヤー、ミニバー付き、朝食込みで1室140ユーロ(約19,000円)。
 Villa dei Bosconi   Via Ferrucci 51  www.villadeibosconi.it

その夜は、フィレンツェまでタクシーで降りて(約15分、25ユーロほどで行けます)ちょっと散策。日暮れ時にきれいな定番のポンテヴェッキオやシニョーリア広場などをまわり、夜は初めてイタリアンを休憩し、中華をいただきました。SARS騒ぎの真っ最中ながらも店内はイタリア人も含めてわりと客入りもよく、久々の馴染み深い味をみんなで楽しみにしていましたが..........(絶句)。不思議な味をたくさん体験しました。酸辣湯(さんるうたん)のすっぱ辛い味にはほっとしたけれど。まぁ味はともかく、全員お腹の中がリセットされて、これでまた明日からイタリア〜ンを思い切り食べられるというものです。

翌朝7時、8時半からの朝食の前に、ミケランジェロ広場へ。
親達の感動の声と言ったら....「わぁ〜」「すご〜い」「こりゃいい〜」と賞賛の嵐。やはりフィレンツェと言えばここでしょう。
おまけに、昼間は団体バスや観光客でごったがえすこの広場も、早朝なので人はまばら。どのポジションでも写真は撮り放題で、この時間帯は本当にオススメです。
深夜から朝方まで降っていた雨も、このときだけはさーっと引いて薄日まで差し、フィレンツェの町並みをより幻想的に映し出していました。

▲朝食の後、午前中はフィエーゾレ見学に。お天気も見事に良くなって、サン・フランチェスコ教会まで続く登り坂からの景色も絶景。左写真は、その教会の前から私の好きな1カットを。ポストまで時間が止まったままのよう...

▲ちょうど、ドゥオーモのお隣のムゼオ(美術館)でレオナルド・ダ・ヴィンチの発明品展示が催されており、これは思いがけず素晴らしい収穫でした。入場料は6ユーロ(約800円)もしますが、見応え十分。こんなものまでこの時代に思いついたの?とびっくりすることばかり。今年の11月2日までにフィエーゾレに行かれる方はぜひお立ち寄りを。

▲ローマ時代の劇場がカタチ良く残されている考古学地区一体。夫の父は元世界史の先生で遺跡も大好き。ずんずん1人で進んで見て回ってくれるので、私は楽チン。右写真は浴場跡。かなり奥まったところにあるので、ここは3度目の私もこれを見たのは初めてでした。
ミーナ広場に面して建つ、HOTEL AURORA内にあるリストランテでランチを取ります。とても眺めのいいテラスで、風も光も穏やかで、そこここでオリーブの木がきらきら光を浴びて、ほーんと気持ちがいい。お味は...まぁまぁ、かな。でもでも、カメリエーレ達がとってもイケ面!

▲午後はフィエーゾレから7番のバスに乗ってフィレンツェのチェントロへ向かいます。途中、サン・マルコ広場で下車し、アカデミア美術館へ。かのミケランジェロ作”ダヴィデ像”のオリジナルで有名ですね。この本物を見るべく、館内は大勢の人でいっぱいでした。シニョーリア広場にあるコピー像は心なしか貧相に見えるけれど、やはり本物はオーラが違います!(分かるのか?)なにげにぐるっと後ろ側に回ると、んま〜、ダヴィデ様のセクシーなお尻が♪(冒涜ではありません..ごめんなさい..しかもここは撮影禁止。再度ごめんなさい...)
歩いてドゥオーモまで行き、ここでも親達の歓声を受け、さらに駅まで歩いてサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。ファサードの華やかさと少し対照的に、内部はやや素朴なイメージですが、かなり開放的な3廊式造りで、また各礼拝堂のフレスコ画は見応えがあります(撮影不可のため、これだけしか撮れず。。)

ここは、教会ではありますが、ほとんど美術館状態なので有料です(2.5ユーロ)。でも教会なので、入口に警備員さんが立って、肌の露出度をチェックしています。暑いため特に女性の多くはノースリーブやキャミソール姿。で、腰に巻き付けたジャケットやカーディガンを、入る直前にさっと羽織っていました。

▲夕方、突然の雷雨に見舞われました。1時間ほど軒先で雨宿り。更に走ってレプッブリカ広場のカッフェで1時間雨宿り。動けなくてちょっと残念だけど、これも一興。

▲本日のディナーは、トラットリア カッミッロで。
TRATTOLIA CAMMILLO
Borgo San Jacopo,57/R
tel;055-212427 水曜定休
(ポンテヴェッキオをピッティ宮殿側に渡り、すぐ右に入る通りがサン・ヤコポ通り。ずんずん250mほど歩いた左側)
▲フィレンツェで皆が楽しみにしていたのが、血もしたたる柔らかさと巨大さで有名なビステッカ アッラ フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)。でももう1つ、トスカーナ地方でロンバティーナといわれる、雌の子牛肉のロースとフィレにあたる部分を1枚にカットしてステーキにしたモノが絶品との話を聞き、こちらも合わせて注文してみました。左写真がそれ。ビステッカ〜よりもさっぱりしていてでもジューシーで、これは病みつき!両親達も2人で1皿ならペロリンチョでした。右写真は私のだ〜い好きなトリッパ(牛の胃袋の煮込み)。これが今まで食べたどのトリッパよりもブォーノ!最後にオーブンで焼いてるのがミソでしょう。デザートに、親達に試してもらおうと注文したビスコッティーニとヴィンサント。これがもうオッティモ(最高)。ビスコッティーニをぜひお持ち帰りしたいって言ったら、少量しか店で作ってないのでだめとのこと....ペッカート(残念)....
カメリエーレはスマートな時のブルースウィリスに似ていて、動作も会話も紳士的でステキ!本当に味もサービスも素晴らしいリストランテでした。帰りにホテルまで乗ったタクシーの運転手さんも、「カミッロ!最高だよね!」と絶賛していました。
と、せっかく美味しくてほろ酔いで気持ちよ〜く帰途についたら、お店の自分の足下に荷物(しかも夫の母が買い物をしたもの...)を忘れて一辺に顔面蒼白。お店に電話して荷物があることを確認して、またタクシーで往復して取りに行ったというおまぬけな失態で今日は幕を閉じたのでした....とほっ..

*Fiesoleの過去の旅はコチラ!2000年7月
*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月