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番外編・オンナ3人ローマ+αの旅 a Orvieto <2006年5月13日(土)>

そろそろローマの喧噪にも疲れた頃、ということで、今日は、私のベスト5に入るお気に入りの街、オルヴィエートまで日帰り観光を致します!私は実に4年半ぶり。
各種フルッタ(フルーツ)&ヨーグルト&青汁でヘルシー朝食を取り、コロッセオ駅から地下鉄でテルミニ駅へ。土曜日だからか、朝の通勤ラッシュもなくすっきすき!

テルミニ駅発着ホームにスゴイものが登場していました。
ちょうど目の高さに設置されたパネル画面に、出発予定の列車番号、行き先、出発時刻、遅延による予定時刻(これはやはり必須でしょう)、ホーム番号が列記されており、タッチすると更に各駅の到着時刻などの詳細画面が出るようになっています。おおーーっっ、これは便利だ。イタリアもなかなかやりますなぁ。(ローマだけかも知れないけど)

8時47分発予定で案の定遅れて9時出発だったIC(急行)にて、約1時間15分でオルヴィエート駅に到着。
駅を出てすぐ目の前にあるフニコラーレ(ケーブルカー)で町まで上がります。


▲ほどなくして山上駅に到着。ケーブルカーを降りて左手裏に要塞跡の大きな公園があって、そこにあるトイレを利用するついでに、要塞の端からオルヴィエート周辺の緑濃い景色を一望します。オススメビューポイントです。

カヴール通りをまっすぐ進み、目指すはやはりドゥオーモです。
ローマとはうって変わって、この穏やかなまったりとした空気!
心底ほっとします。
鮮やかな焼き物が美しく飾られたお土産屋さんや、特産物がてんこもりの食材屋さんなどを、ぶ〜らぶらのぞきながらゆっくりと中世の小道の雰囲気を味わいます。
お〜っ、相変わらず美しいドゥオーモよ!
とは言うものの、前回訪れた際、ファサードの入り口部分の修復中で一部幕が張られていて、その後も4年ほどかけて修復、去年ようやく完了したそうです。より美しくなったファサードに再会でき、母達にもこの雅やかな姿を見せられたことに心から感謝です。
繊細なデザインのバラ窓や、黄金色とブルーが際だつモザイク、アーチを何層も織りなすレリーフ、どこを見てもメラヴィリオーゾ(見事)!!

▲ドゥオーモ自体大きいのと、ドゥオーモ前の広場の奥行きが狭いので、なかなか全貌を捉えることはできません。


▲聖堂内右奥に、ルカ・シニョレッリのフレスコ画で有名なサン・ブリツィオの礼拝堂があります。本来は有料で中に入れるのですが、ちょうど結婚式が行われていました。地獄でうごめく人たちや悪魔が劇的に生々しく描かれた、およそ結婚式には似つかわしくないように見える空間ですが、厳かな空気に包まれまるで映画の1シーンのような美しい場面に出会えて、思わず胸がキューンとします。

ドゥオーモに向かって右手の方に少し下がると、すぐに要塞の砦に行き着き下の景色が一望できます。
ランチは、旅サイトで予めチェックしておいた、カブール通り脇のトラットリアへ。昨夜、「パニーニを食べてみたい」と母達からリクエストがあったのですが、それは今夜にまわして、やはりこの場はこの辺りならではの野禽類を堪能すべし。イノシシのサラミや生ハム、レバーペーストのクロスティーニを前菜に、母達には野菜のズッパ(スープ)、セコンドにはイノシシの猟師風煮込みや、イノシシ、うさぎ(私は食べないけど)、豚にヒツジなどの各種お肉のローストを、オルヴィエート特産の白ワインで楽しみました。あ〜やっぱりんまい!!しかも、安い!(3人で約7,000円)
TRATTORIA DEL MORO
Via S.Leonardo,7
tel: 0763-342763

私は前回ほぼ旧市街まで見て回ったのですが、観光の見所としては他にエトルリア時代の井戸や洞窟もあります。が、母達の様子を見て、その後はお店めぐりを楽しむことに。
カヴール通りだけでもお土産屋さんのたぐいがけっこうたくさんあって、1軒1軒ゆっくりじっくり見てまわりました。
特に、鮮やかに手描きされた陶器たちは、彼女たちの心を非常にくすぐったようです。「男の人がいたらこんなにゆっくりお買い物できないよね〜。あ〜楽し」と、ホントに楽しそう(笑)。


▲ケーブルカー乗り場まで戻って来て、帰りの予定の列車まで少々時間があります。そこで、ちょっと母達には上り下りがきついかなぁ....と迷ったモノの、目先が変わって楽しめるかも、と前回私も新鮮な驚きを体験したサン・パトリツィアの井戸に入ることに。16世紀初めにローマ掠奪から逃れた当時の教皇クレメンテ7世の命で、町の水の自給を確保するため他の井戸とともに掘られた、それにしても巨大な井戸です。入場料は4.5ユーロ(650円)。4年半前はまだリラ時代で、しかも当時のレートで360円。そう、今や何でも2倍近い物価高なのです。
階段を1段1段下りるたびに空気がひ〜んやりして、今日のような陽気の日は下りはほんとに極楽です。深さ62mの底から、また見上げるの図。さて、上りは、案の定、酷でした。3人とも動悸息切れ、汗びっしょり。感動の押し売りを少し反省した次第です。
15時半の急行でローマへと戻ります。テルミニ駅のスーパーCONADで少し食材を買い出しし、タクシーでホテルへ。
あの井戸が効いたのか、母達はベッドへ直行(苦笑)。私はまたまた一人で町へ。朝は静かだった地下鉄は、今度は観光客でごった返し、とにかくどこもすごい人です。オルヴィエートが既に懐かしい.....。
20時頃ホテルへの帰り道、コロッセオと夕焼けの絵をしっかりと目に焼き付けます。
今夜の夕食は、お部屋にて。
母達リクエストのパニーニを、近くのBARで数種類テイクアウトし、さっきスーパーで買ったトマトとバジルとモッツァレッラでカプレーゼサラダを作りました。そして、よっく冷やしておいた白ワインで乾杯です。
パニーニもサラダもワインも美味しく、また、こういうふうに部屋でパジャマ姿でくつろぎながら、周りを気にせず食事できるスタイルを、母達はいたく気に入り、結局この日を境に最後の晩餐まで部屋夕食となりました(苦笑)。

明日はドキドキ初・カプリ島!どうか無事に船が出て”青の洞窟”が見れますように!
早朝出発ゆえ、宴もたけなわですが、11時には全員就寝......。

*Orvietoの過去の旅はコチラ!2001年10月