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番外編・オンナ3人ローマ+αの旅 a Isola di Capri <2006年5月14日(日)>

寝過ごしちゃいけないわと時間が気になってか熟睡できず、途中3回ほど目が覚めて、ようやく5時に起床。
今日のカプリ島日帰りの旅は、ROME-NAVI でお世話になりました。
6時半から6時50分の間にホテルまで迎えのミニバスが来てくれるとのこと。30分にはスタンバイOKで、パラッツォの入り口のところで待っていましたが、50分になっても来る気配なし。窓口の日本人の男性に予め「迎えが万一来ない場合の連絡先を教えて下さい」と言って教えていただいていた方の携帯に連絡するも、つながらない。意味ないじゃん!日本人が手配しているとは言え、実際に動いてるのはイタリア人だろうからなぁ。。。それにしても、随分前にメールで予約してるだけだから、ひょっとして忘れられてる?もし、忘れられてたら、今日はどこに連れて行こう。。などとウダウダ思っていると、無事に来ました(苦笑)。

ミニバスには既に4人の先客が。2組の30〜40代のカップルでブラジル人でした。何でもそのうちの1人が1ヶ月ほど日本にいたことがあるそうで、「ワタシハアナタヲ アイシテマス」という流ちょうな日本語を披露してくれました。でもそれ、誰に使うの?ポルトガル語とイタリア語は似ているから、彼らはイタリア語がとても上手。陽気でちょっとセレブな香りがする彼らとは、結局カプリ島へのバスも同じでした。

一旦、定期観光バス会社の事務所前で停車、ツアー代金を支払います。ちなみに、約13時間のバスツアーは、カプリ島での諸々経費込みで1人160ユーロ(約23,000円)なり。

7時半、ナポリに向けて出発です。日本人は我々3人だけで、あとはブラジル人やスペイン人、不明国人など総勢20人ほど。ガイドさんは、スペイン語と英語を話す女性1名と、日本人の女性1名。全て3カ国語で説明してくれていました。
ただ、悲しいかなバスの揺れは睡眠にはぴったりで、せっかくのガイドをメモに取ろうとするも、後で見るとミミズ状態。。。
途中、トイレ&朝食休憩を20分ほど取り、ローマを出てちょうど2時間半弱でヴェスヴィオ火山が見えてきました。間もなくナポリ到着です。
市街地の中を通り、直接フェリー乗り場のあるペヴェレッロ港へ。
ずっと行きたい行きたいと思いつつ、怖い噂がつきまとい、1人だとどうも躊躇してまだ足を踏み入れてない興味津々のナポリ。今回は、ほんっとチラリンと目に入れたという程度。しかも、バスの中からだと何が何やらちーとも分からん。いつか近いうちに必ずや、誰かと一緒に訪れます。

ヌォーヴォ城正面のフェリー乗り場で少々待機。そこで、ナポリ旅行中の日本人ご夫婦と、イタリア人ガイドのピノさんと合流します。
11時すぎ出発の高速船に乗りこみ、約50分でカプリ島のマリーナ・グランデに到着。更にここからモーターボートに乗り換えて、洞窟入り口まで15分。マリーナに沿って並び建つカラフルな建物達は、やはり海の町ならでは装いです。
ただ、この時点では、まだ洞窟に入れるかどうかは不明、行ってみないと分からないとのこと。あ〜ん、ここまで来て引き返すのはいやじゃーっ。
20人乗り用のボートには、船頭さん以外にもう1人イタリア人が乗っていて、彼が英語でカプリのガイドをした後、日本人ガイドさんが訳してくれるという具合。その中で、カプリ島は石灰岩で出来ているため水を通さず、そのため川や水道がなく、ソレントから地下水道で引いていると聞いてびっくり。
切り立った絶壁の途中にアナカプリ地区の建物が少ーし見えるくらいまで近づいてきました。 (ちなみに、アナカプリの”アナ”は、ギリシャ語で”高い”という意味だそうな)
さて、洞窟がすぐそこ、というところまでやってきました。幸いにも波は静かで洞窟内に入れるとのこと。やった!
でも、既に何層ものボートが待機中。崖に近づくほど波が高くなるので大揺れして怖い!でも、ちゃんと酔い止め薬を飲んでおいたので酔わずには済みました。結局30分近く待っていましたが、後から来たボートが先に先導されてる気がしないでもない。同じ不安を持ったのか、同乗の日本人ガイドさんが「どうやって順番をチェックしてるの?顔が分かるの?」と聞いたら、「大丈夫!俺たちゃプロだよ!」ですって。

さぁ、いよいよ我々の番。洞窟の入り口は激せまのため、今度は5人乗り用の小さな手漕ぎボートに乗り換えます。
一艘ずつ順番に、しかも水面と入り口のてっぺんまで1m弱しかないので体を思いっきり倒さないといけませぬ。写真を撮るのも大変!(結局シャッターチャンスを逃す)
するりと入り口を抜けて、突然闇に包まれぼっとしていると、すぐに船頭さんが「うしろ、うしろ」と日本語で言うもんで、はっと我に返って振り返ると、お〜〜〜〜〜っっ。
青かったです。確かに。美しかったです。本当に。

でも、肉眼とデジカメ、肉眼とデジカメと、見るのに忙しいったらありゃしない。洞窟内に入れるボートの数が決まっていて、外にも大勢待機しているので、思った以上にあっさり通り過ぎて行ってしまい、船頭さんが歌うサンタルチアも少々おざなりで(もちろんチップは事前にあげてますが)、ほんとにあっという間の出来事でした。
母達も、テレビで見る方がずっときれいだったようで(苦笑)、少々物足りないカンジでした。
以前、友人夫婦が9月にここを訪れた時は、洞窟の奥の方まで青かったそうですが、我々が見た”青”は入り口付近だけ。奥の方はすっかり闇でした。時期や時間帯やお天気などで、青の範囲も変わるのでしょうか。。


でも!一度は見ることができてほんとに幸運ですし、はるばる来た甲斐があるというものです。ボートから直接岸に降りて、アナカプリ地区へ行くべく待機しているミニバスの待つ広場へ。ボートから降りる際、まだチップを出してなかった母達の分までしっかり請求されました。なんでも、彼ら船頭さんの収入はこのチップだけなんだそうで。。。なるほど、納得。

ミニバスでずんずん小道を上っていき、お土産店やカフェが固まるヴィットリア広場前に到着。無理矢理寄せ木細工売り場で説明を受け(これもツアーの一環だからしょうがない。しかし、この場でこんな高額な家具などを買ってく旅行者はいるのだろうか。。)、その後全員で予め決められたリストランテで昼食です。
今回、私だけ密かに楽しみにしてたのが、このいわゆる”ツアー料理”。ツアーで旅した友人達が口を揃えて”まずかった”と言うので、どのくらいまずいのか、今回初めて体験できるのです。

内容は、パスタ1品、セコンド1品、ドルチェ1品。事前にガイドさんに三択で選ぶよう言われており、テーブルでは何も言わずともメニューが出てきます。飲み物は各自好きなものを頼んで最後に精算。
結果、パスタは意外にもコズィコズィ(まぁまぁ)。セコンドは、肉と魚はぶぅー。ちょとひどい代物でした。無難にいかのフリットを選んだ私が正解です。ふっふっ。ドルチェは激甘バニラアイス。最後の方で、我テーブル担当の気の良さげなシニョーラが「Tutto buono〜〜(全部美味しい)?」って聞いてきたけれど、私もさすがに「No」とは言えず苦笑で返す。
ツアーは予算が決まっているし、大人数分をさばかないといけないのだからしょうがないんだけど、それにしても、このレベルはちぃと悲しいです。

▲食事の後の散策で案内してもらったこちら、フェニキア人が作った石階段。フェニキア人といやぁ紀元前1千年単位も前の民族です。彼らがここに住み着いた頃、ここからマリーナ・グランデまで続くこの900段もの階段を作ったんだそうです。そして、道が開通するまではこの頂上まで来る手段はこれしかなかったとか。
ここからちょうどマリーナ・グランデも望め、風が本当に気持ちよく、清々しい最高の眺めです。

カプリ島の特産物といえば、”リモンチェッロ”。
きれいな色もさることながら、様々にデザインされたボトルの可愛さも目を引きます。我々のツアーの提携店にて、私も数本購入。味見をさせていただきましたが、カプリ産レモン100%によるこれは、酸味が強めで変な甘ったるさがなく、すごくさわやか!あぁもうちょっと大きいのを買ってくれば良かった。。。と、今になってちょっと後悔。
ヴィットリア広場に待機しているタクシー達。この気候の土地柄か、どれも特性オープンカー仕立て。トップが外されて幌がかかってます。冬もこの状態かしら。
広場からミニバスにて、マリーナ・グランデへ戻ります。グランデとはいうものの、それなりにこじんまりした港には、観光客用のお土産屋さんがひしめき合って建っています。
ここからまた、高速船に乗り換えてナポリの港へ。
1時間弱後、さきほどのペヴェレッロ港に到着し、イタリア人ガイドのピノさん、合流した日本人ご夫婦と別れ、すぐに大型バスで帰途につきます。

う〜ん、やっぱりこういうリゾート地は、最低数日間滞在するべしですね。当たり前ですが。
ナポリを出てすぐにまたヴェスヴィオ火山が車窓から望めます。来たときと違って西日を受けているので、帰りの方がずっと存在感があって美しく見えました。
強い陽射しに打たれたためか薬のせいか、帰りのバスではぐったり寝入ってしまいました。2時間後、トイレ休憩に立ち寄ったサービスエリアでは、たくさんの食材やワインなどが売られた大きなBARがありましたが、全て日本語表示ありなのはいいとして、値段が全て2倍高設定で怒りさえ覚えるほど。あからさまにターゲットは日本人。あぁ......。

気がつけば、すっかり外は日が暮れて。
帰りは、大型バスでそのまま各宿泊ホテルまで送ってくれるとのこと。レジデンスの前の道は狭いため、最寄りの大通りで下車し、結局部屋についたのは10時前でした。はぁ〜おつかれさまでした。
今日は日曜日のため、案の定付近のリストランテは軒並みお休み。でも、なんと隣のよろず屋さんが開いている!ラッキー!またまた、少し食材を買って、部屋夕食と相成りました。

明日は最終日。またゆっくりローマをお散歩です。