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<4/febbraio(2月)/2009> a Venezia Mestre e Bassano del grappa  <2009年2月4日(水)>

早朝4時半にはバチコーン!と目が覚めて、
おもむろに荷造りを始め、
7時には朝食を取って、じっとしてられずに8時前にはチェックアウト。
日本でもこれくらい朝が強ければいいのに。

ここはミラノ中央駅ホーム前。
ブログにも書きましたが、発着情報を表示するパタパタ式の巨大掲示板が、左の電光式に完全に取って代わっていました。
役目を終えたパタパタ式は真っ黒くろすけ。。何だか淋しそうです。
このまま記念に残されるのでしょうか。


12月の駅のリニューアルを機に、右写真のアルタ・ヴェロチタ(新特急列車)のミラノーボローニャ間が新たに開通、30分以上も短縮して1時間で行けるようになったそうです。そういえば、最近、ボローニャにも行ってないなぁ。。
この新特急、どんどん路線を拡大していて、そのための停車駅もどんどん新設されてるんだそう(ボローニャ駅は建築家・磯崎氏のグループがコンペで優勝しましたね)。 どんどん便利になる代わりに、イタリアがどんどん狭くなり(気持ち的に)、モダンで斬新な施設がどんどん増えてく。。う〜〜ん、ものすごーく複雑な気持ちです。

ここミラノ駅では、ホームのところどころに大小のモニターが設置され、ずーっと同じCMを音声付きで流し続けては旅情ムードをぶち壊してました(苦笑)。
ただ、列車の遅延が格段に減っていたのは素晴らしい!!定刻発着率の高いこと!!イタリア鉄道、着実に進化中です。
1時間10分でヴェネツィア・メストレ駅到着。ここからヴェネツィア本島まではほんの10分の距離。カーニバル前の熱気を味わいたっかたけど、今回は時間の都合で断念です。
お宿は、駅のド真ん前に位置するHOTEL PLAZA(ホームからも見える!)。
こちらもBOOKING.COMで見つけました。ダブルベッドでバスタブ付きで、ネットは公共スペースなら無料で使えて1泊90ユーロはお得感大。特に今はユーロ安で助かります。(この時点では1ユーロ118円ほど)

メストレは、物価高の本島から移り住んだ人も多いそうで、町のほとんどが住宅街。ゆえになんら見るものはありません。
でも、規模は小さいけど程よい賑わいで、清潔だし大きいスーパーもあるし列車の便もよい。ヴェネト州をメインにあちこち動きたいときは旅行者にはとても便利な場所だと認識しました。(が、駅にエレベーターはなし。拡張中の新しいホームにはあるけど肝心のユーロスターが停まるホームにありませぬ・・むぅ...)

HOTEL PLAZA
Viale Stazione, 36  http://www.hotelplazavenice.com/

さて、早速、12時すぎの列車でバッサーノ・デル・グラッパに向かいます。各停なので、50キロほどしか離れてないんだけど、1時間強かかってやっと到着〜。
まずは駅前のバールで、パニエット(ミニパニーノ)1個と生ビール(私には水代わりなのさっ♪)で腹ごなしを。

前回、4月に初めて訪れた時はあいにくの曇天でした。
今日は幸いにもいいお天気でうれしいーー!!
同じ景色でもイメージが180度変わるってもんです。
マルティーリ大通りのキノコカットの並木たちも健在です!

昼時は9割以上のお店が閉まって閑散としています。何はともあれ、ヴェッキオ橋へ。立ってるだけで気持ちいい〜〜!
グラッパ山の雪化粧もしっかりと見えます。

たまたま見つけた「PANORAMICA→」という看板に従って川の西側へ降りてくと。。。パノラマのベストポイントがありました!ちょっと下からのこの角度、いいじゃんいいじゃ〜ん!と一人悦に入る私。ブレンタ川にお住まいのコガモさんたちも、気持ちよさそうに日向ぼっこ。
前回、行き逃したグラッパ博物館。やっと見つけました。
言い訳させていただくと、「歩き方」にはアルピーニ博物館と同じ場所として書かれてるんです。これ間違い。
ヴェッキオ橋を東側から渡る前の手前にあり、しかも入口が道に面してないため、この赤い旗を目印に。

この博物館は、ヴェネト州を代表するグラッパメーカーPOLI社が運営していて、ショップも兼ねており入場料は無料。入口外に展示されている大きな銅製(?)の蒸留器を筆頭に、内部にもユニークな形の器具が数多く展示されています。何重にもらせん状になったものや繊細で特殊な形のガラスなど、これら器具自体作るのが大変そう。。モニターではグラッパの製造方法が絵で分かりやすく説明されていました。
何も買わずに出ていくのはちょっと気が引けて、グラッパ入りチョコだけ買ってみました(笑)。

前回入ったアルピーニ博物館のあるバールにて。
カッフェ コン グラッパをお願いすると、グラッパを別にする?とまず聞かれ、ノルマーレかセッカ デッラカーザ(ノーマルか自家製ドライか)のどっち?と聞かれました。そりゃ自家製でしょう、やっぱり。
実はむかーし、強いの苦手なくせにかっこつけてグラッパを飲みすぎて気持ち悪くなったことがあり、それ以来益々苦手としていたのですが、久々に、というか、初めてここで「あ、まろやかで美味しい!」と思えました。カッフェも心なしかグラッパ風味に感じたのは、この町の空気中に含まれてるからか!?(笑)

なんでも飲み方の一つとして、エスプレッソにまず砂糖をたっぷり入れて、かき混ぜずにカッフェを飲み、底にたまった砂糖にグラッパをかけて飲む、という方法もあるそうです。今度やってみよっ。

→この季節ならではの風物詩、パスティッチェリアやパン屋さんのウィンドウに並ぶカルネヴァーレ(カーニバル)用の揚げ菓子が、目を楽しませてくれます。
面白いのは、地方によって名前や形がいろいろ変わること。例えば、右の薄い生地を揚げて粉砂糖をかけたキアッケレは、チェンチ(ぼろ切れの複数形)だったりブジエだったりラットゥーゲ(レタスの複数形)というのもあり。
加えて、地方によって家庭によってもいろんなレシピがあるわけで、”カルネヴァーレ菓子”だけで数冊本ができそうです。
また、この町には、この町ならではの”distillerie(蒸留所)"という文字をたくさん見かけます。いわゆるリカーショップですね。前回、Vicenza在住のMARI夫婦にお土産にもらって気に入った、タリアテッラ(グラッパの一種)をボトルで買おうとお店で聞いたら、「あーこれこれ」と出してくれたのが”TAJADEA(タヤデア)”というもの。ヴェネト方言なんだそうです。
MARIによると、「タリアテッラ」をハキハキ発音しないで口をほとんど開かずにだるそうに田舎くさく発音すると、「タヤデア」になるとのこと。確かに!!(笑)

さて、目的の買い付けを無事終えて、約3時間ほどの滞在でこの町を後にします。

メストレにいったん戻り、先のMARI夫婦に会うため今度はヴィチェンツァへ。
8か月ぶりの再会を喜び合い、早速夕食のお店へと向かいます。パッラーディオ作品であふれる、小さくも美しく品のあるこの町を最初に訪れたのはちょうど6年前。相変わらず落ち着いた佇まいで迎えてくれて、心からほっとします。
初滞在の際に宿泊した、HOTEL DUE MORIのお隣にあるカフェレストラン「DAI NODARI」にて。
この地方特産のチーズやハムの盛り合わせや、ヘーゼルナッツのソースをかけた仔牛のローストに舌鼓。興味津々だったヘーゼルナッツのソース、意外にさっぱりとしていてこのボリュームのお肉でもペロッといただけました。
一人でいるといろいろ余計なことを考えてしまうものですが、気心の知れたアミーチといると、楽しくて2時間半があっという間です。メストレに戻る列車の時間が迫っているので、名残惜しくももうお別れ。
   ヴィチェンツァのお月さま。
   明日もいいお天気にしてくださいね。

DAI NODARI
Contra`do Rode,20
tel:0444-544085

*ちなみに、contra`はcontrada(通り)のヴェネト方言で、Via〜と同じ意味です。

30分ほどでメストレ駅に到着。駅前ホテルは超便利♪
明日は、いよいよ未踏のフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州へ!!