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Benvenuti alla lezione d'italiano di zio!! Vol.4 「BARネタ・パニーノ編その2」
                                
(2000/08/01) <バックナンバー>
Eccomi qua!(エッコミ クア/はい、お待たせ!)
前回の予告通り、今回は「BAR ネタ・パニーノ編その2」をお送りします。ちなみに、今回初めてこの講座を訪れた方、是非バックナンバーで予習(復習?)してくださいね。

前回の講座では、“ Mi da` questo panino ”(ミ ダ クエスト パニーノ/このパニーノをください)と” Barista ”(バリスタ/BARの店員)に頼んでから、様々な難関を乗り越えてようやく目的の” Panino ”(パニーノ)を手にできる寸前まで たどり着きました。 ところが、そこでひとつクリアしなければならない問題があります。それは、あなたが注文した” Panino ”をショーケースから取り出した” Barista ”の口から発せられるこの一言です。
“ Lo porti via? “(ロ ポルティ ヴィア/持ち帰る?) もしくは、
“ Mangi qui? ”(マンジ クイ/ここで食べる?) もしくは、
“ Lo porti via o mangi qui? ”(ロ ポルティ ヴィア オ マンジ クイ/持ち帰り、それともここで食べる?)
もし“ Lo porti via? “と聞かれて「持ち帰る」なら答えは” Si` ”(スィー/はい) 、「その場で食べる」なら” No ”(ノー/いいえ)と答えればOKです。
“ Mangi qui? ”と聞かれた場合も、素直に” Si` ”か” No ”で答えてください。
ところが、“ Lo porti via o mangi gui? ”と聞かれた場合は、もし「持ち帰る」 なら” Porto via ”(ポルト ヴィア/持ち帰ります)と、「その場でたべる」なら” Mangio qui”(マンジョ クイ/ここで食べます)と答えましょう。このポイントさえクリアすれば、” Buon appetito! ”(ブオナッペティート/たっぷり召し上がってください!) 次に行く前にここで新しい単語をチェックしてみましょう。

“ Lo porti via? “の” Lo ”(ロ/それ、これ)は代名詞です。この場合は男性単数の” Panino ”を指しています。それが女性形や複数形の時は当然変化します。 “ porti via ”、” porto via ”は覚えておくと便利な熟語です。頻出動詞” portare ”(ポルターレ/持つ、運ぶ、届ける)プラス「ここ」ではないどこかを意味する副詞” via ”(ヴィア/向こうへ、よそへ)で「持ち帰る、テイクアウトする」の意味になります。” porti ”(ポルティ)は二人称単数形、” porto ”(ポ ルト)は一人称単数形でそれぞれ微妙に変化していますので注意してください。
また 「持ち帰りできますか」と尋ねるときは、” Si puo` portare via? ”(スィ プオ ポルターレ ヴィア?)と言って聞いてみてください。この文の文法を説明するにはこの講座3回分のスペースが必要なのでここでは省きますが、覚えておくと便利なフレーズだと思いますよ。“ mangi qui ”と” mangio qui ”の” mangi ”と” mangio ”の違いはもう分かりますね。これも頻出単語のひとつ動詞” mangiare ”(マンジャーレ/食べる) の変化形ですので覚えておきましょう。
また、” qui ”は話し手が位置している場所「ここ」を指す副詞です。よく耳にする言葉ですし音も可愛いからすぐ覚えられるんじゃないでしょうか。

あと、イタリアのBARを上手に活用するために是非とも覚えておきたいシステムをご紹介しましょう。 イタリアのBARには大きく分けて2種類のオーダー方法があります。ひとつは、前回と今回で見たように頼みたいものを直接” Barista ”に伝えて、後でその支払いを” Cassa ”(カッサ/レジ)でするシステム。もう一つは、 先に注文したいものを” Cassa ”に伝えお金を払い、そのレシートを” Barista ” に渡してオーダーするシステムです。
前者の場合なら、もう問題なく食べたいものを確実にゲットできるのですが、後者の場合は、ちょっとしたテクニックが必要となります。 まず、自分が注文したい品物を” Cassa ”の人に伝えなければなりません。しかし、” Cassa ”の人はいちいちショーケースのところまで来て“ E’ questo? ”(エ クエスト/これだね?)なんてやってくれません。だからといって” Mi da` un panino ”(ミ ダ ウン パニーノ/パニーノひとつ下さい)では、” Cassa ”の人はどのパニーノの値段を打っていいのかさっぱりです。 そこで、まず” Cassa ”に行く前にショーケースに並んでいるパニーノをじっくり観察してください。大抵それぞれのパニーノの名前と値段が書かれたカードがあります。そこで注目して欲しいのは値段の方です。パニーノの値段帯ってどれも似通っているんですよ。例えば10種類のパニーノがあったとしても、それらにつけられている値段は2種類か多くても3種類で、だいたい3千リラ〜5千リラの範囲の値段が付けられています。つまり、10種類のパニーノも値段で見れば2種類や3種類に分類できるんです。
以上のことをふまえて、” Cassa ”で注文しましょう。
“ Prendo un panino da tremila lire ”(プレンド ウン パニーノ ダ  トレミー ラ リーレ/3千リラのパニーノひとつください)
たとえそのパニーノが” Panino con tonno, mozzarella, pomodoro e zucchine ” (パニーノ コン トンノ、モッツァレッラ、ポモドーロ エ ズッキーネ/ツナと モッツァレッラとトマトとズッキーニのパニーノ)という長ったらしい名前であっても、値札に3千リラと書かれていれば” un panino da tremilalire ”で注文でき るのです。もし、値段の違う2種類のパニーノを注文したければ、
” Prendo un panino da tremila lire e da cinquemila lire ”(プレンド ウン パニーノ ダ  トレミーラ
 リーレ  エ ダ チンクエミーラ リーレ/3千リラと5千リラのパ ニーノをください)
と言えばOK。
後は、レシートを ” Banco ”(バンコ/カウン ター)にいる” Barista ”に渡して、3千リラのパニーノはこれ、5千リラのパニーノはこれ、と指させば完璧。持ち帰るか否かを先ほどの要領で答えれば、もう” Perfetto! ”(ペルフェット/パーフェクト!)
さらに、値段の言い方についてのワンポイントアドバイス。
イタリアでは、“ tremila lire ”や” cinquemila lire ” のように千の位の値段を言うとき、しばしば” lire ” (リーレ/リラの複数)を省略して” un panino da tremila ” (ウン パニーノ ダ トレミーラ)と言ったり、” mila ”(ミーラ/千 の倍数)も省略して” un panino da tre ”(ウン パニーノ ダ トレ)と言った りします。また、4千5百リラなど百の単位が入った場合でも、” quattromilacinquecentolire ”と言わずに” un panino da quattro e cinquecento ”(ウン パニーノ ダ クアットロ エ チンクエチェント/4千5百リラのパニーノ)とか、さらに省略して” un panino da quattro e cinque ” (ウン パニーノ ダ クアットロ エ チンクエ)と言うこともあります。 このとき、値段の前にくる” da ”(ダ)は前置詞で、商品などの値段や価格に関する「〜の」という意味を持っています。

ちょっと長かったですね。お疲れさまでした。
次回更新では、「BARネタ・トイレ編」 をアップする予定です。お楽しみに。
Ciao Ciao!