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番外編・ファミリーツアー旅行記T a Verona e Venezia <2003年5月7、8日>

この度、ふた両親の”あなたたち(夫と私)と一緒にイタリアに行きたい!”という念願を叶えるべく、思い切って一緒に休みを取り、このファミリーツアーを実行する運びと相成りました。
いつも勝手気ままなお気楽一人旅を、それなりに楽しんできた私。右も左も分からない60過ぎた親達を、無事に何事もなく、かつ楽しんでもらうことができるのでしょうか....と、2ヶ月前から胃はくしゅくしゅ状態。
結果的には、天候に恵まれたこともあって(これは本当に助かった)、トラブルもなく、全員がイタリア好きとなって帰ってくれたのでした。めでたし、めでたし。あ、いや、終わっちゃいけない。

今回利用したクルマは、ユニークな顔が楽しいFIAT車のムルティプラ!イタリアでは、タクシーでガンガン走ってるくらいとてもポピュラーなクルマですが、日本では今年上陸したばかりでまだまだ馴染みがないですね...
前に3人後ろに3人の6人乗りで、荷物もスーツケース大が3つも入る大容量。フロント窓も大きくて見やすいし、運転も楽しい!(但し、私は町なかでは怖くて結局ほとんど運転せず...せっかく国際免許取ったのにな...)
夫の仕事の関係で、FIATさんからお借りすることができました。
半日ほど先に夫と私がミラノに入り、クルマをピックアップし、関空からやってきた両親達を空港までお出迎え。そのままヴェローナに突入です。飛行機の長旅疲れもなんのその。全員妙にハイテンション!?


マルペンサ空港から2時間半かかって、最初の町ヴェローナに到着。
宿泊はHotel Mastino。外観はちゃちいけど、お部屋は文句なし。しかも、ジャグジーバス付き!観光スポットのアレーナ(円形劇場)が目の前という立地も合わせてここは超オススメです!
 HOTEL MASTINO
 Corso Porta Nuova,16
 http://www.hotelmastino.it/

ダブルルーム、バスタブ、ドライヤー、ミニバー有りで1室160ユーロ(約22,400円)。朝食も充実。

最初のディナーは、ホテルの人に教えてもらったリストランテへ。
ヴェローナはヴェネト州になりますが、この州を代表する手打ちパスタのbigoli(ビゴリ)を初体験。細めのうどんのような太めのスパゲッティで、でもソースとの絡まり具合も良くてブォーノです。中でもアジノ(ロバ)のラグーが1等お気に入り。
両親たちにはポレンタ(とうもろこしの粉を水で溶いたもの)やらグラッパ(リキュール)やら、初体験のオンパレード。
いやはや、大勢で食卓を囲むのは、世界中どこにいても楽しいモノです。
 Ristorante Greppia
  Vicolo Samaritana, 3 (メイン通りのVia Mazziniを入って突き当たりの通り手前30mを右手に入ル)


翌日は、ヴェローナから列車でヴェネツィアを訪れます。ここ何度かヴェネツィアは雨、がお決まりだった私のイヤなジンクスもはずれて、ベル テンポ(いい天気)!広場の冠水も心配していましたが、それも全くなくてメノ マーレ(良かった〜)。どうも秋から冬にかけてがひどいようです。

サン・マルコ広場は既に、人、人、人。特にこの時期、遠足シーズンのようで、ヴェネツィアに限らずどこも観光客に加えてイタリアのお子たちがわんさか訪れておりました。サン・マルコ寺院も鐘楼も大行列。鳩まで餌を求めて大行列!?
いきなり「お茶しよー」と言う親達を連れてカッフェでお茶。ついでに鳩とたわむれたり、生演奏を聴いたり、日差しが強くて暑いけど、気持ちいい...

ほんの少し行列が短くなった鐘楼にめざとく並びます。
今回、塔があるところでエレベーターがあれば全部登るぞ計画を勝手に立てており、まずはヴェネツィアで実行できてほっ。何を隠そう、塔好きの私も、この鐘楼は登るのは今回が初めてなので、Lucky!
96.8mもの高さから望むこの景色の素晴らしさよ!!
今まで登ってきた塔からの眺めとの最大の違いは、やはりこのアドリア海とそこに浮かぶこの中世都市の神秘さでしょう。360度溜息が出っぱなしでした。白くて丸いクーポラは、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。

▲サン・マルコ広場。迷路のような敷石模様もより美しい   ▲サン・マルコ寺院のクーポラ。こんなにたくさんあったのね


▲サン・マルコ小広場に門柱のように立つ獅子像

▲鐘楼の上で突然鐘が鳴り響き、
会話も不可能なくらいの大音響


▲きょろきょろしながらしっかり私達に付いて歩いてくる
4人さん

▲プランツォ(ランチ)で食べた海の幸のPizza。
ムール貝がてんこ盛りで生地が見えないぃ
1つ残念だったのが、お目当てのリストランテにたどり着けなかったこと。
ヴェネツィアって意外に本当に美味しいところが少なくて、なので事前にリサーチしてお店を1軒決めたのですが、なんせ迷路のような入り組んだ細い道と橋だらけの中、思った以上に歩きまわっても見つけられず、「もうどこでもいいよ〜」なんて言う無情な親達の言葉にめげて、たまたま道を聞いた雑貨屋のシニョーラに「この辺でオススメのお店教えて」で教えてもらったのが、先のPizzaを食べたリストランテ。
うーん....やっぱりもうちょっと頑張って探せば良かった。
2月の有名なカーニバルでは誰もが仮装を楽しみ、その際に必需品である仮面は、1年中たくさんのお店で売られています。カラス天狗のように鼻の長い面、メディコ デッラ ペステは、ちょっと見は怖いけどかなりアートで美しいものばかり。


▲ヴェネツィアン・バロックを代表するサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。八角形の本体とその上に乗る丸いクーポラの設計センスが、ある種モダンにも見えます

▲内部は簡素だけど、荘厳というよりも清々しい雰囲気。


▲サン・マルコ広場側と違って対岸側は人も少なくてとても穏やか。映画のセットを見ているようなスポットもたくさんありました

▲コロンビア生まれの彫刻家「ボテロ」の野外展が催されていました。きっと期間限定かと...。 独特でユニークな作風も、中世芸術にしっかり融合!?していました
今までは、片道はヴァポレット(水上バス)を利用し、あとはひたすら歩くという方法を採っていましたが、今回は親達もいるので大いにヴァポレットを利用しました。というのも、改めて見ると、1回券は5ユーロ(約700円)なのですが、(それにしてもリラの時は6,000リラで大体360円だったのに、随分値上がりしました...)90分以内なら何度乗り換えてもOKなので、行きたい場所まで乗って、ちょっと観光してまた乗り換えて、と利用するにはとてもお得。ヴァポレットもこの季節は風も爽やかでほーんと気持ちいいです。しかし、この日は最高気温30℃。暑い!!

列車でヴェローナまで戻り、いざディナーへ。
全員早くもお腹がもたれ気味なので、近くで軽くすまそう、とブラ広場に軒を連ねるテラスの1つへ。

▲ブラ広場にはたっくさんのリストランテやトラットリアが広いスペースでテラスを設けて軒を連ねています。明るいし賑やかなので、夜遅くても安心。


▲Ristrante Olivo
期待せずに入ったお店ながら、お料理は全て美味しく、ドルチェ(デザート)まで食べちゃう始末。カメリエーレもシェフもシンパティケ(親しみやすい)!
また、ここヴェローナ周辺が名産というワイン、Valpolicella(ヴァルポリチェッラ)(赤)がしっかりめのこくのある美味しさで、気に入りました。

明日は、ヴェローナ観光の後、マントヴァを経由してボローニャへ向かいます!
Buona Notte〜(おやすみなさ〜い)!

*Veneziaの過去の旅はコチラ!2000年10月2001年1月