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<13、14/Settembre(9月)/2004> a Bologna <2004年9月13、14日(月、火)>

おかげさまでanimataもOPENして早4年半が経ち、買い付けも12回目を迎える運びとなりました。
今では商品たちよりこの日記の方が評判になっちゃって(あ、いや、そんなことはないですっ。(汗)).....
とにもかくにもこの場を借りまして、皆様の温かいご声援、心より感謝申し上げます。

今回は、前回のように(財布忘れた事件)しょっぱなから冷や汗を出さないよう、万全の準備をして出発。空港では行く度にどんどん高くなっていくユーロにため息をつきながら両替をすませ、余裕を持って待機待機。しかーし、珍しく(かどうかは定かではないですが)JALの予定便が燃料給油の遅れのため、20分ほど送れての出発。
結局、パリに着いたのが30分強遅れの17時10分。18時15分発のボローニャ行きに乗りつぐため、慌ててターミナルの移動に走ります。しかもチェックインは一番遠い端っこのゲートで、もう汗だく。普通30分前が搭乗締切時刻だから45分まではだいじょぶよねっなんて自分を慰めつつ、ぜぇぜぇ言いながらエールフランスのチェックインカウンターに到着したのが17時30分。なんと35分が締切時刻だったーー(汗、汗)。途中でトイレに寄らなくて良かったっ。
でも、外はけっこうな雨降りで、今度はふっと荷物さんの乗り継ぎが心配になってきた....。案の定、ボローニャ行きに搭乗しようとしたらチケットにエラーがかかり、荷物がどうとかってパソコン上でパチパチ調べてくれたのですが、「OK!」って言うもんだから、おおっエアフラもやるじゃんっと思ったのでした。なのに、なのに、不安的中、ボローニャ空港にてさみしーく取り残される身となったのでした。
まぁ、ロストバゲージも2度目となれば慣れたモノ(2001年1月)。手続きを無事に済ませ、「明日午前中にはホテルに届きますよね」との切実な私の言葉に、受付の女性も「スペリアーモ(我々もそう祈ります)」と言うしかなし。とほほ。。


その時に手渡されたのが、エールフランス製アメニティグッズセット。横25センチほどもある大きめのポーチの中には、Tシャツ(これは寝間着代わりにとっても助かりました!)に歯ブラシセット、おまけにロクシタンのシャンプー、リンス、クレンジング、化粧水、トワレまでついていて、一気に上機嫌(なんて単純)。でも生理用ナプキンやコンドームまで入っているのにはちょっとびっくり。
乗り継ぎ便の時はいつも、念のために1泊分の下着だけを手荷物の中に入れて行くのですが、さっき汗だくになった服を明日も着るのかと思うとやっぱり憂鬱。
ボローニャの宿泊先は、ネットで調べて予約したHotel Due Torri。
エントランスの間口も小さいし、お部屋もピッコリーナ(とっても小さい)〜。それぞれのお部屋のインテリアが違うのがウリのようです。

Hotel Due Torri
Via degli Usberti,4 (マッジョーレ広場の近くです)
http://www.hotelduetorri.net/
info@hotelduetorri.net
ミニバー、ドライヤー、セーフティボックス、TV、シャワー(固定式)、朝食込みで97ユーロ(約13,400円)。ちなみに、エレベーターはありません。

翌日は、日帰りでモデナに出かけようと思っていたのですが、ガイドブックや資料は全部スーツケースの中だし、今すぐにも到着するかも知れないという淡い期待もあり、1日中ボローニャを出ないことに決めました。そこで、昨年5月に家族でイタリアに来た際、クルマでボローニャのチェントロから出てすぐ、間近に丘の上に浮かぶようにして立つ教会を見かけたのを思い出し、午後からお天気も崩れるようなので先にそこへ行こうと思い立ちました。その名はサン・ルーカ聖堂。まず、駅の構内にあるインフォメーションでバスでの行き方を聞いたところ、徒歩かタクシーしかないとおっしゃる。と、徒歩ぉぉぉ?あーた、ここから7〜8キロくらいあることくらいは分かってんのよ。それを徒歩とは。。しょうがないから、きっとここから出ているに違いないという期待のもと、バスで一旦マッジョーレ広場まで行ってみます。広場に面したBARで退屈そうに立っていたマッチョなお兄さんに尋ねてみたところ、20番バスで聖堂の近くまでは行くけどどこで降りるのかは知らない。そこから更に乗り換えるみたいだけど、とりあえず20番に乗りな!と教えてくれました。そっかぁ、インフォメーションの人にも1番近いところまでの行き方を聞けばよかったのね。
で、バスに乗り込み、アンジェリーナ・ジョリー似の美人運転手さんに、聖堂の1番近くまで行きたいと言って降ろしてもらったのがこの門から手前のバス停。”ここからずっと左の方に上って行けばいいわ”と教えてくれて、門を越えて左側を見ると、なーるーほーどー、ポルティコ(柱廊)の階段が聖堂まで続いているのですな。ちょっとくじけそうになるのをこらえ、気合いを入れて歩き始めました。
 
延々と続く上り坂と階段。途端に息切れが....。途中、間近にサッカースタジアムが見え、ボローニャのれんが色の町並みも霞の向こうに一望でき、風もさわやか。しかし、はたとお水を忘れたことに気づき、激しく後悔。しかもウォーキング用の靴はスーツケースの中で、今履いているのはソールがちょっと高くて木製....うぇーん。目の前を、仲良く手をつないでずーっとおしゃべりしながら上るご年配夫婦に心を和ませ、ひたすら頑張ります。終盤、ポルティコの脇から聖堂の姿がちらりと見えた時には思わず「やったー」と叫んでしまいました。

3.5キロ、35分かかって到着ぅ!坂の途中にはヴィッラ(別荘)が点在するだけで、頂上にはこの聖堂以外何にもない、厳粛さが際だつ本当に静かな場所です。聖堂の内部も、アイボリーの色調に包まれた美しいしつらえがより優雅な印象に。ここからの眺めも、お天気が良ければもっと良かっただろうなと少々残念。



ボローニャという町にとって宗教的にもとても大事な聖堂のようで、こんなに不便なところでも、老若男女問わず多くの人が参拝に訪れていました。
聖堂前の広場に1台くらいタクシーが停まってればなぁ。。と罰当たりな甘い考えを抱く私。それでも敢えて、足に自信のない方は、行きをタクシー帰りを徒歩にするとよろしいのではと思います。
もちろん私は歩きましたよ、膝がわなわな言ってました。

11時過ぎ、一旦ホテルに戻ってみたら、まだ届いてない。フロントのシニョーラに空港に電話をしてもらったら、午後には着くとのこと。ほんとかなぁ。。あぁ服が気持ち悪いよぉ。。
ランチは、もう新しいところを開拓する元気もなく、またまたピエトロ(2001/11/152003/07/07にも登場)に行ってしまいました。前菜は、モルタデッラというボローニャ産ソーセージと、サラミを少しずつ盛り合わせにしてもらい、ラザーニェ ディ ヴェルディ(緑色のラザニア)をいただきました。このラグー(ミートソース)はいつ食べても最高です。昼間っから赤ワインを飲んで、不安感を吹き飛ばすのだー!ドルチェには、ピエトロと言えばパンナコッタ。これも相変わらずブォニッシモ!
お水とカッフェで締めて20ユーロ(約2,800円)。これで元気が出たぞと。

TRATTORIA DA PIETORO
Via Falegnami, 18 tel: 051-230644 日曜休み

恐る恐る15時頃ホテルに戻るも......まだ届いてない.....
フロントにいた別のシニョーラが、「1週間くらいかかることもあるしね」なんて白っとした顔で脅かすからもう半べそ状態。
肩を落として部屋に戻って5分後、電話が。「着きましたよ〜」
あー愛しの愛しのスーツケースちゃん。よくぞ戻ってきてくれました。本当に、メノ マーレ(良かった)〜〜。

突如元気になったので、お店のお昼休みが終わる頃また外に出てみたら、みるみるうちに空が黒くなって雷に稲光に大雨とエライ天気。いつも多くの人で賑わうマッジョーレ広場もこの通り。雨宿りしながら町ゆく人を見ていたら、傘を持たない人が多いことに気づきます。ボローニャに住んでいたzioも、町中ポルティコだらけなので傘を買ったことがないと言ってたっけな。

なんだか食べてばっかりいるように見えますねぇ...こちらは夕食。美食の町ボローニャですから昼も夜も行っちゃいますよ〜。地元人御用達のトラットリアです。前菜に、イチジクと生ハムの盛り合わせをいただきます。本来、生ハムとフルーツの組み合わせはあまり好きではなかったのですが、この丸くて小っちゃいイチジクはマジウマで、塩気の少ないこの生ハムによく合いました。プリモには右写真のトルテッリーニ イン ブロードをいただきました。地元名物詰め物入り手打ちパスタが透明のスープに浮かんで、見た目も優しい。少しパルミッジャーノをかけるとまた更に味が複雑になり、二度楽しめます。このお店はどれも安くて、プリモ(パスタ類)も4〜6ユーロ、セコンド(肉、野菜)さえ7ユーロ代という価格。雰囲気も家庭的で、1人夕食でも全然気になりませんでした。微発砲の赤ワイン500mlとカッフェ コン グラッパで締めて14.5ユーロ(約2,000円)!

TRATTORIA FARFALLA
Via Bertiera,12  tel:051-225656 日曜休日

夜のニュースでは、今日の大雨でイタリア中部各地で冠水になった模様。
片やここには、荷物が届いて本当にほっとしているちっぽけな私。

明日は、ファエンツァに立ち寄り、ビザンチンモザイクで有名なラヴェンナで1泊します。

*Bolognaの過去の旅はコチラ!2000年10月2001年4月2003年5月