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番外編・オンナ3人ローマ+αの旅 a Roma vol.3 <2006年5月12日(金)>

なぜか私だけ、早くも時差ぼけ解消で朝まで爆睡なり。
本日のメインスケジュールは、ヴァチカン詣で。ヴァチカン美術館の開館前の行列が懸念されるため、7時半には出発です。
朝から雲ひとつない快晴!こうして毎日のように駅に行くのにコロッセオの横を通っていましたが、2000年以上も前のものが、なんでもないことのように日常に溶け込んでいることが、一層贅沢なことに思えます。

コロッセオ駅からテルミニ駅経由でオッタヴィアーノ駅まで行き、途中バールでカッフェとクロワッサンで二度目の朝食、8時15分には美術館前に着きました。が、やはり既に大行列です。
去年の2月の時とほとんど同じ時間ですが、最後尾は前回より100m分ほど後ろ。そして、前回は冷たい風が吹きすさんでつらかったけれど、今回は陽射しが少々つらい。。こりゃ、真夏だと立ってられないかも。
並んでる途中、ふと、日本語のオーディオガイドをレンタルする際にパスポートが必要なことを思い出し、ちょーっと顔面蒼白。「歩き方」にはクレジットカードでも可と書かれてあるので、それを頼みにバクバクする心臓を落ち着かせます。
開館後10分以内には入場でき、オーディオガイドのカウンターへ。
案の定、パスポートをホテルに置いてきたと言うと、おひげたっぷりのシニョーレはびっくりして「ペルケ(どうして)?」。
クレジットカードで許して、と言うと、それを制して「国際免許証、なければ日本の免許証でもいいから」とのこと。それも置いてきたと言うと「ペルケ??」 やっと、カードでお許しを得ました。あぁ、二度目の気のゆるみがここに出ました....反省。

私は前回たっぷり聞いたので(忘れたところも多いけど)、母達にオーディオガイドを渡して、さらーっと見て歩きます。詳細は、過去日記でまたまたご勘弁を.....。
右写真は、私の最もお気に入りの1つ「地図のギャラリー」。当時の勢力分布がかいま見れる各地の地図自体も興味深いけど、天井にびっしりと額がはめ込まれたかのようなフレスコ画がとても美しくて、ついあごが外れるほど上を眺め続けてしまいます。
こちらもお気に入りの、「ラファエッロの間の第3室・署名の間」。ちなみに、この部屋の前の「ヘリオドロスの間」の「聖ペテロの解放(ラファエッロ自筆)」は、前回から引き続き修復中でした。一旦修復に入ると、なかなかお目見えできないのがつらいところです。

更に、母達も楽しみにしていたシスティーナ礼拝堂へと進みます。この礼拝堂へ行くまでに、細く長い廊下を通るのですが、前回はなかった館内放送が各国語(日本語もあり)で流されていました。「撮影禁止。フラッシュなしでもダメ。そしてくれぐれもお静かに!」という内容のもの。
礼拝堂に入った瞬間はみんな静かになるのだけど、すぐにその感動や感嘆の声(かどうかは不明)でざわついては、監視人が3分ごとに「しーーーっ」と鎮める、の繰り返し。しっかし、二度目の鑑賞だとどうも緊張感が薄い私。しっかり見たような見てなかったような......。

  
主要コースだけを回ったので、10時半には美術館を出られました。そのまま、城壁づたいにサン・ピエトロ広場へと向かいます。サン・ピエトロ寺院に行くのは4年半ぶり。昨年4月にはヨハネ・パウロ二世がご逝去され、その後行われた追悼のミサやコンクラーベなどが放映されているのを、感慨深く見ていたものです。
さぁ、広場に着きましたと。。。ぎょぎょっっ。なんなの、この行列は!! と思わず悲鳴が。写真ではかなり見づらいのですが、直径200m以上もの広場をぐるりと囲むようにして建つ片側の回廊の、終点あたりまで行列が.....。けっこう迷いましたが、4年半前に初めて見て感動したサン・ピエトロ寺院の内部を母達にも見てもらいたくて、暑い中でしたが我慢して並んでもらうことに。4年半前の時はほとんど並んだ覚えがないので油断していましたが、観光シーズンということと、まだ1周忌(とカトリックの世界でも言うのかどうかは知りませんが)を迎えたばかりのヨハネ・パウロ二世へのお詣りということもあって、二重に混んでいたのだと思います。この時期は、朝一番(7時から開館)で訪れるのがよさそうです。

ブログ(5月19日付)には既に書いたのですが、実はこの並んでる最中にブチギレ事件があり、ものすごく不快な気持ちで待つはめに。しかも、寺院の入り口のセキュリティを抜けた後、強制的に地下遺跡を通り、内部への細い階段を大勢の人が順番を待って上がることになり、これも大渋滞の原因に。やっとこさ内部へと到達したのですが、ご覧の通り、中心部のほとんどが椅子で占拠されており、クーポラの近くに行くこともかなわず、心底ガックリ来ました。
ちょうどパウロ二世のお墓(ずっとろうそくの灯が灯されていました)の前を通ることができたのは貴重なことですが、何より聖堂の中の状態に残念な気持ちでいっぱいです。1時間以上待って、たった5分の滞在でした。

大聖堂のクーポラからローマを一望すると、それはそれは最高ですが、途中からの階段が母達には大変なので、何も言わずに去っていきます。

気を取り直して、サン・ピエトロ広場の正面から突き出るようにして延びる大通りを進み、サンタンジェロ城を目指します。夕方この屋上からサン・ピエトロ寺院を眺めた景色も、それはそれは最高ですが、既にお腹も減ってヘトヘトなので、まずはランチといきましょう。
天使像に飾られたサンタンジェロ橋を渡ってすぐのところにあるトラットリアは、急遽手持ちの資料を元に、最も現時点から近いところを選びました。

前菜に、生ハムやサラミ、クロスティーニ、野菜のグリルなどの盛り合わせを。
お肉が食べたいという母達のリクエストに、ローマ名物のサルティンボッカ(仔牛肉に生ハムをのせてソテーしたもの)と子羊のグリルをオーダー。
ちょっと塩辛いけど、なかなかブォーノ。

TRATTORIA DON GIOVANNI
Via del Banco di Santo Spirito, 58

全員ちょーっとお疲れモード。とりあえず、一旦お部屋に戻りましょう、ということで、会計が終わると同時にタクシーをお願いしました。すると、すぐそこの大通りにタクシー乗り場があるので、そこから拾ってくれとのこと。まぁ、近くに乗り場がある場合はこういうこともままあり。とりあえず、指定の場所まで行ってみるも表示らしきものが見あたらない。基本的に流しでタクシーは拾えない国なのですが、たまたま停まっていたタクシーに行き先を言ってみると、そっちの方には行かないからもう少し先のタクシーに聞いてみてとのこと。しばらく歩いて、同じことを言うとまた同じことが返ってくる。んもーっ、方向が違うんじゃないのー?と、今度は道の反対側へ渡り、初めて流しで停めてみると、行ってくれるとのこと。あぁやれやれ。
それでも、ホテルの前の道は長い長い一方通行なため、それを嫌がる運転手に100m手前の交差点で無理矢理降ろされてしまい、そこから歩いていく羽目に。なんだか総じてついてない日だなぁ。。と、自分の語学力のふがいなさも相まってすっかり落ち込む私です。
落ち込みながらも、スマートをこんなふうに停めているのを見て思わず撮影。どこでもなんでもどんなふうにもしっかり駐車するイタリア人のたくましさよ。

まだ2時半だけど、義母はすっかりバタンキュー。母もとりあえず休ませておいて、私はテルミニ駅へ、翌日のオルヴィエート行きの切符の手配と駅内探索に出かけます。テルミニ駅ってよくよく見ると、切符の自販機はミラノの比じゃないくらいたくさんあるし、お店も豊富。スーパーのCONADも本屋さんも広くて充実!数時間はたっぷり楽しめるスポットであることを再認識しました。

十分に休息をとった母達を連れて、お目当ての夕食のお店目指して地下鉄でスパーニャ駅へ。
その店は、コンドッティ通りとコルソ通りの交差点にほど近いところにある、庶民的だけどローマ名物が美味しいと紹介されている”リストランテ マトリチャネッラ”。7時半前にも拘わらず、既に店内はいっぱいで、予約も既にいっぱいとのこと。そっか、今日は金曜だー。早い時間なら大丈夫だろうとは甘いヨミでした。

予備にともう1軒決めていたお店が近くにあるので、今度はそちらを目指します。からすみのパスタが美味いそうな。その名も”イル バカロ”。けっこう分かりにくい場所にあって、人に聞き聞きやっと着くも、ここも既に”オックパート(満杯)”。もう予備がない。。こうなったらどこでもいいとは諦めきれず、でもすっかりうちひしがれた私は、イル バカロのカメリエーラに「この近くであなたがオススメの美味しいお店を教えて」と聞いてみました。

で、勧められたのが”ダ アルチェステ”。こちらも既に予約でいっぱいでしたが、一席だけ10時からというテーブルがあり、それまでなら、ということでやっと席に着くことができました。金曜の夜は要注意です。ほんと。

店内に足を踏み入れた途端、きゃっ高そう!でしたが、美味しいことが肝心です。何の根拠もないですが、先ほどの彼女の舌を信じましょう。

結果、トゥッティ エラノ ブォニッシミ(全部すごく美味しかった)!
魚介のフリット(天ぷら)も、何が違うのかすごーく美味しい。
写真のボッタルガ(からすみ)とボンゴレのフェットチーネもオッティモ(最高)!実はこのパスタ、カメリエーレから無理矢理決められたもの。本当は、3人ともバラバラなものをメニューからオーダーしたのですが、「全部オーダーが違うのかい?だったら、今日のオススメでコレコレ〜」と3人同じものにさせられたのでした。要は面倒だったのね。でも、美味しいから許す。

もうお腹いっぱいで全員苦しかったけど、これだけ美味しいとドルチェも期待大。つい、色々ミストをちょっとだけね!と頼んだのですが。。。
6種類ものミニケーキ皿が、しっかり3人分。
確かに美味い。アップルパイとプリンなんてもうほっぺたが落ちるくらい。
でも、多い。。。。3人とも腹12分なり。

RISTORANTE DA ALCESTE
Corso rinascimento, 70 (すみません、既にどこだか分かっていません。きっとコロンナ地区付近です)
tel;06-6861312   
ちなみに、目安としてパスタ1皿20ユーロ(約2,900円)という価格帯ですので、あしからず....。

帰りは、無事にお店からホテルの前までタクシーで帰れて一安心。内心、どきどきしていましたが.....(笑)。
そして、ついてない日の最後を飾るは、停電&洗濯機事件。

義母が洗濯をしたいと言うので、こわごわながらも初めてドラム式洗濯機を使ってみました。日本でもかなり認知度が上がってきたドラム式ですが、私はまだ実際に使ったことがありません。
何とか無事に動き、「朝には乾いてるのね〜」と義母も喜び、それぞれ寝室で過ごしていたところ、突然ブチッと真っ暗に....。いつになく冷静に頭を回転させる私。まず、ここの部屋だけが停電なら、外廊下の明かりはついているはず、と、手探りで玄関の扉を開けます。思った通り。で、次に、玄関先にある分電盤らしき大きな箱を開けましたが、日本式のとかなり様子が違って、触るのが怖い。そして、目覚まし代わりに持ってきていた日本の携帯の液晶画面をライト代わりに、またRainbow Net Travelの担当の方に連絡しようとメモを探し、電話するがあいにく留守録状態。う〜〜ん....。一か八かで分電盤のレバーらしきところをガチガチ触ってみたところ、つきました。洗濯機と部屋のスタンド2個しか使っていないのになぁ。。と、それでも1個スタンドの部屋を消して寝ようとしていたところ、今度は、バッタンゴットンとキッチンからものすごい音が。。。飛んでいったら洗濯機が踊ってる!! 慌てて消しました。義母にはかわいそうだけど、とりあえず洗濯はできたから、明日朝部屋干しにしてもらうべし。

イタリアに住んでる皆さんは、あんなに激しいドラム式を使っているのでしょうか。日本で今販売しているものはもう少し音も振動もましになったと聞いてますが....。

とにもかくにも、ちょっとずつついてなかった1日がなんとか終了。。。Buona notte...(おやすみさない).zzzz...

*Romaの過去の旅はコチラ!2001年10月2005年2月